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2024年05月30日 07:15 更新

中学受験保護者の悩み。ゲーム・YouTubeの時間を守らせるには? ―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる

勉強があるのに、ゲームや動画がやめられない……。便利だけれど無限に時間を費やしてしまうツールの数々。多くの保護者が、これらの娯楽との付き合い方に頭を悩ませています。今回は学習塾「伸学会」代表の菊池洋匡先生から「ゲームやYouTubeの時間を守らせる方法」について、試行錯誤の事例を紹介してもらいました。

こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です。

今回の記事では、「ゲームやYouTubeの時間を守らせる方法」についての、試行錯誤の事例をご紹介しようと思います。

何かに夢中になるのは素晴らしいことだけど…

あなたのお子さんの好きな遊びはなんですか?

テレビ、マンガ、お絵描き、読書、レゴブロック……。私の教え子たちに趣味を聞いても、さまざまな解答が帰ってきます。

楽しく遊ぶのはとても素晴らしいことです。

子どもは遊びを通じて能力を高めていきます。

「好きなことに夢中になった経験は、その子の集中力のMAX値に直結している」と、私は経験上感じています。

しかし、あまりに遊びにばかり夢中になると、それはそれで支障が出てきます。

寝るのが遅くなったり、宿題が終わらなかったり。

そのせいで毎日毎日お子さんを叱らなければいけなくて、うんざりしている方も多いのではないでしょうか。

辞めさせるのが難しいゲームとYouTube

そして、子どもの遊びのなかで、近年最もやっかいなものたちが「ゲーム」と「YouTube」です。

こいつらときたら、ユーザーがやめられないように、興味や好奇心を煽るのがとても上手です。

大変すばらしいテクノロジーで、子どもを誘惑してきます。

自己コントロール力が未熟な子どもたちが、その誘惑にあらがうことは困難です。

いつまで経ってもやめられず、「あとちょっと」の繰り返しで、気付けばとんでもなく時間を食いつぶされているなんてことが多発します。

あなたのご家庭でも、そんな「遊びがやめられない問題」は起こっていませんか?

もしこうした問題でお悩みでしたら、今回の記事はきっと役に立つと思います。

これからご紹介するのは、私のオンラインサロンのメンバー、Miyaさんが行った試行錯誤です。

ぜひ参考にして、あなたのご家庭にも取り入れてみてくださいね。

約束の時間でYouTubeを切り上げられない…

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今回は下の子の良い行動ができた事例です。

みなさん、既に実行されていると思いますが、わが家でもすごく効果があったので共有します。

①背景:何に悩みを抱えていたか/どんな理想の状態を目指していたか

小3の女子です。

YouTubeは20:00-20:30までと決めているが、30分で切り上げられませんでした。

「もう終わりの時間だよー」→やめない→「終わりの時間だよ」→やめない→「終わりの時間だよ!!」→喧嘩

の繰り返しで悩んでいました。

ポジティブな報酬をセッティングしてみたら?

②実施した施策:具体的にどんなことをしたか

毎日、「終わりにできなかったら、次の日はYouTubeなしね!」と怒りに任せて言ってしまってましたが、
ふと菊池先生の子育て論を思い出し、ネガティブな罰ではなくポジティブな報酬に切り替えました。

具体的には、

・YouTubeを時間通りに終わりにできたらカレンダーにシールを貼る。
・10個たまったらサイコロを振り、出た目に書いてあるご褒美をゲットできる。(うちでは通称ハピコロ。Eテレ「シャキーン!」のまねです)

というルールにしました。

できなかったことをカウントするのではなく、できたことをカウントするようにしたのです。

③結果どうなったか:数値で計測できる変化が望ましい

なんと、9日連続時間通りにYouTubeを見るのをやめられています。

毎日毎日バトルしていたのがうそのよう。

④考察・学び:良い結果になった理由はどんなところにあると思うか

できたことが見えるというのは、行動の強い動機になるんだなと改めて思いました。

さらに良い行動がご褒美につながると、動機もより強化されていくと実感しました。

⑤コールトゥアクション:

できないことの罰よりも、できたことのご褒美で良い行動をふやそう!

ちなみに、私は「お母さん怒らなかった日シール」をできた自分にあげることにしました。

10個たまったら自分にご褒美です^^

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ということで、「できなかったことを罰する」のではなく「できたことを褒める」に切り替えたら、途端にYouTubeとの上手な付き合い方ができるようになったという事例でした。

できなかったことを怒るのではなく、できたことを褒める!

このことはYouTubeに限らず、さまざまな場面で活用できます。

私たちの指導経験でも、宿題忘れの回数を数えるよりも、宿題をやってきた回数を数える方が、生徒達は宿題をやるようになりました。

テストの不合格の数を数えるよりも、合格の数を数えた方が、子どもたちはテスト勉強に対してやる気を出します。

あなたはここ最近、何かでお子さんを怒ったことはありますか?

もしあったら、それを「できたことを褒める」に切り替えることはできないか考えて、試してみてください。

以前の記事でも書きましたが、「怒る」という行為は多くの場合、問題解決には繋がりません。

特に「何度も同じことで怒っている」としたら、それは「以前怒ったことには効果が無かった」という何よりの証拠です。

「またか…」と思ったときには、違うアプローチを試してみるチャンスです。

ぜひ、他のもっと良い方法が無いか、試行錯誤してみましょう。

最後になりますが、あなたもきっと、大好きなお子さんには、お子さんが大好きな遊びをさせてあげたいと思っていますよね。

遊びを全て取り上げてしまいたい、なんて思っている親はいないだろうと思います。

ですから、遊びとの上手な付き合い方をお子さんに教えてあげましょう。

そうして遊ぶ時間もしっかり確保し、メリハリのある生活をすれば、勉強時間の質も上がって成績アップに繋がっていきますよ。

中学受験ナビの連載『親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ
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