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2024年03月23日 07:07 更新

“社会科”は暗記科目ではなくなった!? 遊び感覚で知識が身につくおすすめの『学習アプリ活用法』|小学校最強ライフハック#3

小学3年生から始まる「社会」。覚えることが多くて大変というイメージをお持ちのパパ・ママは多いのではないでしょうか? しかし、インターネットが普及した現代において、社会の学習方法は変わってきているようです。

今回は、東証一部上場企業の飲食チェーンの店長経験もある現役小学校教諭・坂本良晶さんの著書『親子で知りたい 小学校最強ライフハック70』(KADOKAWA)より、
『社会』はもはや暗記科目ではない
遊び感覚で学べる『学習アプリ活用法』
についての解説をお届けします。

社会:もはや暗記科目ではない

※写真はイメージです

「いいくに(1192)つくろう鎌倉幕府」と語呂合わせで年号を覚え、テスト勉強した記憶はありませんか? 社会は暗記科目だというイメージをお持ちの方は多いと思います。

インターネットが出てくる前の世界においては、知識量がものを言う時代でした。いかに情報を脳に詰め込み、テストというステージで上手に吐き出せるかが問われ、そのゲームに勝てる人が「賢い」とされました。しかし現代では、誰もが無限の知識にアクセスできるスマホを携帯しており、知識量という点ではある意味フラットになったのです。

※写真はイメージです

では、すべての知識は無価値化されたのでしょうか? それはNOです。

スマホで検索するにしても、一定の知識がなければ適した言葉を検索窓に入れることができません。たとえば「鎌倉幕府」と一口に言っても、「源頼朝」「御恩と奉公」「御家人」といった知識がなければ、その概念の何にポイントを絞って調べればよいのかわかりません。うっすらとした知識であっても、それがあってはじめて知識を再補塡できるのです。

落合陽一氏の言葉を借りるなら、「知識にフックをかける」です。これができなければ検索はできません。要するに、現代では1から10まで知識を完全に覚えていることの価値は下がったけれど、4から6くらいの知識はスマホを有効活用するために必要だということが言えるでしょう。

このような知識観を前提として学習することが、今日の最適解と考えます。

「ゲーミフィケーション」で知識をつける

※写真はイメージです

社会科は、「歴史」「地理」「公民」という領域にざっくり分けることができます。前述のとおり知識そのものの価値は下がっていますが、一定以上は脳内に保持していなければいけません。これは授業だけでなく、日常生活や遊びの中で身につけていくことも大切です。

4年生では日本の都道府県を覚える課題が出ます。知識ゼロからプリント学習でこれをやってのけようとなると、相当厳しいです。位置、形、名称(しかも漢字)と覚えることが膨大だからです。

そこでおすすめなのが、学習アプリの活用です。私のクラスでも導入したのですが、「都道府県パズル」というアプリは遊び感覚で位置や名前を覚えることができます。子どもたちが“抵抗なく”学習に臨めるのです。

さらにおすすめなのが、KONAMIの「桃太郎電鉄(桃鉄)」というコンピューターゲーム。大ベストセラーの国民的ゲームで、47都道府県を舞台としたすごろくをしながら、全国の農業、工業、水産業、林業、伝統工芸品について知識をつけることができます。やったことのある方は、深くうなずいているのではないでしょうか!

※KONAMI「桃太郎電鉄 日本っておもしろい! 教育版」Webページより

実はこのゲーム、教育版がリリースされており、学校現場では無料で桃鉄を使っての授業をすることができるのです。うらやましいぞ、令和の小学生。このプロジェクトには私も少し関わっていて、2022年末にはKONAMI主催の教育版桃鉄イベントに登壇させていただきました。このように、ゲームを利用して学ぶアプローチを「ゲーミフィケーション」と呼びます。遊びながらいつの間にか知識をつけられるなんて、子どもも親もハッピーですね。

※本記事は、『親子で知りたい 小学校最強ライフハック70』(著:坂本良晶、KADOKAWA刊)より抜粋・再編集して作成しました。

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