パンダコパンダのあらすじ・登場人物・キャラグッズなどを紹介
日本アニメ界の巨匠、宮崎駿監督が若い頃に制作した「パンダコパンダ」という作品をご存じですか? 「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」の原型ともいえる場面があちこちに見られ、親子で楽しめる素敵なアニメーション映画です。この記事では、続編や発売中のかわいいキャラクターグッズもあわせてご紹介します。
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となりのトトロの原型? 映画「パンダコパンダ」
パンダコパンダの概要
「パンダコパンダ」は、1972年に東宝から公開されたアニメーション映画です。この年、日中友好の証として中国からパンダが贈られ、日本は空前のパンダブームに湧きました。そうした社会背景から企画制作された作品です。現在のCGを使ったデジタルアニメーションではなく、すべて手描きのセルアニメーションで、あたたかくやわらかな色合いと、ゆったりしたテンポが魅力となっています。
●パンダコパンダ 公式サイト
http://www.pandakopanda.jp/
パンダコパンダのあらすじ
両親のいないミミ子は、祖母とふたり暮らし。祖母は田舎の法事に出かけることになり、ミミ子はしばらくひとりで暮らすことになりました。そこへ、動物園から逃げ出したパンダの親子が現れます。どうやら、ミミ子の家の前にある、竹やぶが気に入ったようです。ミミ子は子パンダのパンちゃんのママになり、親パンダのパパンダは、ミミ子のお父さんになることにしました。楽しく暮らす三人でしたが、動物園の人に見つかって大騒ぎ。でも、迷子になったパンちゃんが川に落ちたところをみんなで助けて和解します。三人はこれまで通り一緒に暮らし、パパンダとパンちゃんは昼間だけ動物園に通うことになりました。
パンダコパンダの音楽・歌
パンダコパンダのテーマ曲は、「ミミちゃんとパンダコパンダ」という軽快で明るい楽曲です。「パンダパパンダコパンダ」のフレーズが耳に残り、子供も楽しく歌えます。歌っているのは歌手でイラストレーターの水森亜土さん。2017年には、公開45周年を記念して、セルフカバーアルバムを出しました。
パンダコパンダの主な登場人物
ミミ子(声優:杉山佳寿子さん)
両親のいない小学生の女の子。家事もOK、おばあちゃんの面倒も見ているしっかり者だが、やはり寂しかったようで、パンダ親子が家族になってくれたときはたいへん喜んだ。パンちゃんが学校についてきた場面は、「となりのトトロ」でメイがサツキについて学校へ行ってしまったシーンを思い出させる。性格もサツキに似ているようだ。うれしいと逆立ちしてしまうのは当時企画が流れた「長くつ下のピッピ」の主人公から来ているクセらしい。
パパンダ(声優:熊倉一雄さん)
動物園から逃げ出したパパパンダ。気は優しくて力持ち。笹が大好物の食いしん坊だが、カレーなんかも普通に食べている。タバコも会社勤めも苦手だが、ミミ子のために適応した。とにかく大きさといい表情といい、トトロにそっくり。動物園を逃げ出したものの、園長からの下にも置かない丁重な扱いは、当時の日中関係に配慮したものか? ミミ子の家の竹やぶが大のお気にいり。
パン(声優:太田淑子さん)
パパンダの息子、パンちゃん。小さくてかわいらしく、ぬいぐるみに間違えられるほど。しかし子供らしく好奇心旺盛で元気な男の子。ミミ子と初めて会うシーンは、メイと小トトロが出会ったシーンを思い起こさせる。そうかと思うと、メイと同じように迷子になり、みんなに捜索されている。本作品が、トトロの原型だといわれているのもうなずける。おしゃべりも上手でミミ子をママと慕う。
パンダコパンダの続編・「雨ふりサーカス」も公開
パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻の概要
「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」は、「パンダコパンダ」公開の翌年に制作されたアニメーション映画です。演出や脚本など、前作と同じチームで、続編として作られました。「パンダコパンダ」のDVDに同時収録されているので、一緒に楽しめます。後半に出てくる洪水のシーンは、「崖の上のポニョ」を彷彿とさせるシチュエーションです。澄んだ水底に沈む街は、宮崎監督が好むイメージなのかもしれませんね。お話の導入は、イギリスの有名な童話「三匹のくま」がベースになっています。
パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻のあらすじ
ミミ子とパンちゃんとパパンダは、三人仲良く暮らしています。そこへある日、サーカス団からはぐれたトラの子が迷い込んできました。トラちゃんと仲良くなったパンちゃんは、散歩の途中でサーカス団と出会います。無事にお母さんのもとへ戻ったトラちゃん。ミミ子たちは、サーカスの公演を見に行くと約束しました。ところが、その晩から嵐になり、雨が一向に止みません。朝になると、まわりは湖のよう。高台にあった街は、かろうじて湖上の浮島のようになっています。ミミ子たちが屋根の上で朝食を食べていると、トラちゃんからのSOSが届きました。そこで水中に孤立してしまった動物たちを助けるために、パパンダが大活躍。パンちゃんとトラちゃんがはからずも動かした蒸気機関車で、街に凱旋します。街のみんなは喜んでサーカスの公演に集まりました。
パンダコパンダのグッズも大人気
パンダコパンダTシャツ ふたりでごろり
パパンダとパンちゃんがふたりでごろりと転がっているイラストがかわいいTシャツです。大人用にM、Lサイズと子供用サイズ110センチがあります。元気が出そうな黄色が目に鮮やか。親子でおそろいにして楽しんではいかがですか。
パンダコパンダ ゆびにんぎょう7種セット
映画に出てくるキャラクターが7人セットになったゆびにんぎょうです。ミミ子、パパンダ、パンちゃんに加えて、トラちゃんとおばあちゃんもいますよ。映画を観たあと、ゆびにんぎょうでパンダコパンダごっこができますね。子供の発想力でオリジナルストーリーが生まれるかも?
パンダコパンダ パンちゃん リールパスケース
笑顔のパンちゃんがパスケースになりました。リール式なので、通勤バッグやランドセルにつけておけば、改札で手間取ることもありません。電車やバス通学のお子さんに、会社で毎日がんばるママにどうぞ。笑顔のパパンダバージョンもあります。
レンタルもできる!その他の親子で観たいジブリシリーズ
となりのトトロ
「パンダコパンダ」を楽しんだら、次はぜひ「となりのトトロ」を観てください。「あれ?このシーンはどこかで観たことが……」と感じるシーンがたくさんありますよ。アニメーションの技術や、表現の方法も洗練され、よりファンタジーな世界観を楽しめる映画です。主人公は、小学校6年生のサツキと4歳のメイという姉妹。ふたりが、森の主であるトトロという不思議な生きものと交流する物語です。
崖の上のポニョ
「パンダコパンダ 雨ふりサーカスの巻」でも観られた、洪水のシーンが見どころです。主人公は、5歳の男の子宗介。人間になりたい魚の女の子ポニョのことが大好きです。魔力を持ったポニョは、宗介に会いたくて街を津波で飲み込んでしまいます。ふたりの愛は、水の底に沈んだ世界を救うことができるのでしょうか?主題歌もかわいくて大ヒットした作品です。
まとめ
「パンダコパンダ」は、制作年こそ古いものの、現代の子供たちが観てもとてもおもしろい作品です。表現の巧みさや、テーマの普遍性が、いまに通じる物語になっています。親子で観れば、大人も子供も大好きなかわいいパンダのキャラクターで心が癒やされますよ。45周年記念の公式サイトも継続して更新されています。楽しいミニゲームもあるので、チェックしてみてください。