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2024年03月02日 06:30 更新

震災を経験して考えた防災対策「家庭でできること」日常から意識したい防災アイテム<実例>

自然災害が増え、防災に対しての意識が高まる中、一人ひとりが備えることが二次災害の拡大を防ぐといわれています。今回は、私自身の経験も交えながら、我が家での備えについてご紹介できたらと思います。

こんにちは。小学5年生のときに阪神・淡路大震災を経験しましたankoです。

当時住んでいた地域の震度は7。我が家の被害は大きく、私自身も二段ベッドの下敷きになっているところを母親に助けられ、かろうじて被害の少なかった身内のところに数ヶ月身を寄せた経験があります。

そんな経験がありながら、時間が経てば記憶も教訓も風化していくもので……。

恥ずかしながら大人になってからは、台風や地震、津波など、自然災害のニュースを目にしても、被害の大きさに大変だと感じながら、どこか自分たちとは関係のない話だと思っていた部分が、少なからず私自身にはありました。

オール電化の我が家を襲った停電

そんな私の意識を変えたのが、台風による停電。

度重なる自然災害のニュースや、自分の身近な人々が被害にあった話を聞いたことで「決して他人事ではないのだ、災害に備えよう」と思いはじめたころ……それは起こったんです。

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台風当日の昼に発生した停電。オール電化の我が家にとっては致命的!

幸いキャンプが趣味だったので、家にはランタンがあり、その灯りでなんとか一晩乗り越えました。また、大きめのクーラーボックスがあったので、冷蔵庫の中のものを守ることができたのです。

我が家が停電していた時間は、およそ13時間。しかし、同じ市内でも復旧に時間がかかっていたところもありました。暑い季節で家がオール電化だったということもあり、電気のありがたみを痛感した出来事でした。

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災害とひと言でいっても、地震や台風など、そのときの状況で必要なものだったり、何を優先すべきなのか、状況も変わってくるとは思います。

今からご紹介するものは、我が家が用意している避難バッグの中身の一例ですが、実際あってよかったものも含め、注意点などもご紹介していきたいと思います。

【我が家の実例】避難バッグの中身

① 非常食や飲料水

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避難バッグでみなさんがまず頭に思い浮かべ、多くの人が準備しているのはこちらの2点だと思います。

最近では「ローリングストック」と言って、普段から食べ慣れているものをある程度多めにストックしておき、食べた分をまた買い足していくというのを日常から意識しているというご家庭も多いようで、我が家もインスタント食品や日持ちするものなどをやや多めにストックしています。

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昔は節約を意識して、余計なものは買わないし、必要なものを1週間に1回まとめ買い! ということをしていましたが、停電を体験し、またコロナ禍で家族全滅した際にも、こうしたストックがあったことで助けられたのはとても大きなことでした。

普段からローリングストックを意識することで、非常食についても特別な物としてではなく、日常の防災として自然に身につくような気がします。

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※古い写真なので日付も古いものになっています。

② 歯磨きシートなどの口腔ケアグッズ

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防災用の備品を揃えるにあたり、実は盲点になりがちなのが口腔内のケア。オーラルケアが不十分だと、口腔内のトラブルが増えるだけではなく、感染症や誤えん性肺炎などの病気のリスクも高まります。

非常時はただでさえ水の確保も難しかったり、使える量に関しても制限があります。我が家ではそうした情報をもとに、歯ブラシとは別に歯磨きシートを追加するようにしました。シートタイプであれば水ももちろん必要ないですし、小さいお子さんやご高齢の方でも使いやすいです。

そのほかにも、使い慣れたマウスウォッシュ等を入れておくと、簡単に口をゆすげていいかもしれませんね。

ただし、こうしたもので少し注意していただきたいのが、食料品の賞味期限と同じように消耗品、日用品に関しても消費期限があるということです。

あらかじめ期限をメモに控えておくなどして、入れ替えのタイミングをチェックしておくことが大切です。

③ 非常用トイレ

こちらに関しては、我が家も最近になってやっと用意したもののひとつです。

というのも、冒頭にもありました通り、お恥ずかしながら「なんとかなるだろう」という安易な思いを捨てきれなかったのです。

しかしながら、実際の避難所での過酷な状況で、一番頭を抱えている問題のひとつがこのトイレ問題。

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こうした商品は、ホームセンターなどでもさまざま種類が販売されているので、実際に防災用備品として購入する前に一度どんなものか使ってみるというのも大事なことだと思います。実際に使ってみて、避難しなければならない状況を想定し、自分達が一番使いやすいものを用意しておくことが大切です。

こうした非常用トイレのほかにも、使わなくなった子どものオムツなどもゴミ袋の中に入れて使えば吸収剤の代わりになります。サイズアウトしたからもう使わないと手放してしまうより、非常用として置いておくのもひとつの方法かもしれませんね。

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まとめ

いかがでしたか? 今回は日常から防災を意識することの重要さと、数ある避難グッズの中でも、つい後回しにしてしまいそうな部分の準備についてお伝えしました。

年々自然災害の被害の大きさを見ていると、前もって準備しておくこと以外にも「家族でこんなときはどうするのか?」など、よく話し合っておくことも大事だと感じています。

油断しているときに起きるのが、災害の恐ろしさです。

みなさんも今一度、お家の防災アイテムを見直してみてはいかがでしょうか。

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