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2024年01月24日 11:20 更新

空き巣に遭った・遭いそうになった経験がある人は約2割に!一方で半数以上は「自宅の防犯対策ができていない」という現状

ニュースなどで、空き巣や強盗の手口が巧妙化・凶悪化していると報じられるなか、不安を感じる人も増えているのではないでしょうか。空き巣などの侵入窃盗は一般住宅で最も多く発生しています。そこで今回は、一戸建て住宅に住む人たちの防犯意識と、その対策に関する調査結果を見ていきます。ご自宅の防犯対策の参考にしてください。

空き巣や強盗被害は一戸建て住宅に多い

警察庁によると、空き巣などの侵入窃盗は年々減少しているものの、1日あたり約40件発生しています。また、最も多く発生しているのは一戸建て住宅で、33%を占めています。強盗に関しても、一戸建て住宅と共同住宅(3階建以下)がともに17.6%でトップ[*1]。

警察庁「住まいる防犯110番」より
警察庁「住まいる防犯110番」より

そこで今回は、平松建築株式会社が発表した「自宅の防犯意識と対策」に関するアンケート調査を紐解いていきます。なお、本調査は一戸建て住宅(持ち家)に居住している全国の30歳以上70歳未満の男女、1,000人を対象に実施されました。

約2割が空き巣被害に遭った/遭いそうになった

「自身または家族が空き巣や泥棒、強盗などの被害に遭ったことはあるか?」という設問に対して、「ある」と回答した人は14.1%、「未遂ならある」と回答した人は5.1%です。実に約2割の人が空き巣や泥棒被害に遭った、または遭いそうになった経験があることがわかりました。これには意外に多いという印象を受ける人もいるのではないでしょうか。

自身または家族が空き巣や泥棒、強盗などの被害に遭ったことはあるか?
平松建築「自宅の防犯意識と対策」より

自宅の防犯対策、「できていない」人が半数以上

次に、自宅の防犯対策ができているかどうかを見てみましょう。最も多いのが「あまりできていない」で46.8%。「まったくできていない」(10.6%)を合わせると、対策できていない人が半数以上を占めました。

一方、「どちらかと言えばできている」は36.9%で「あまりできていない」に次ぐ割合ですが、「しっかりできている」は5.7%とかなり少ないことがわかりました。

自宅の防犯対策はできているか?
平松建築「自宅の防犯意識と対策」より

自宅の防犯対策、費用がネックに

「防犯対策ができていない」と回答した人(574人)にその理由を聞いたところ、「費用がかかる」(43.6%)、「何をすればいいか分からない」(42.3%)が上位となりました。そのほか、「面倒くさい」(17.9%)、「時間や手間がかかる」(16.6%)などとなっています。

防犯カメラや電子錠、防犯ライトなど、防犯対策にはさまざまありますが、ある程度の費用がかかることは事実です。また、一般の人で防犯に精通しているケースが少ないでしょうから、防犯対策といってもよくわからず、結局何も手を打たない、という状況も容易に想像できます。

自宅の防犯対策ができていない理由について
平松建築「自宅の防犯意識と対策」より

最も多く実践されている防犯対策は「自宅にいても施錠」

では、実際に行われている対策にはどのようなものがあるのでしょうか?

自宅の防犯対策が「できている」と回答した人(426人)と「できていない」と回答した人(574人)にそれぞれ、「どのような防犯対策をしているか」を聞いた結果、どちらも「自宅にいる時も玄関を施錠」が最多となりました。ただし、「できている」人が78.9%だったのに対し、「できていない」人は58.0%と、両者には20ポイント以上の開きがありました。

このほか、「できている」と回答した人が行っている対策には、「玄関ドアの鍵が二重・ピッキングされにくい鍵・タッチレスキー」(54.7%)、「モニター付きインターホンの活用・設置」(47.2%)、「人感センサー付きライトの活用・設置」(41.1%)などが上位に並びました。

「できていない」と回答した人が行っている対策の上位も概ね同様ですが、できている人に比べると、その割合は明らかに少ないこともわかりました。特に「玄関ドアの鍵が二重・ピッキングされにくい鍵・タッチレスキー」は倍以上の開きとなっています。古い家に住んでいる場合には、鍵を増やしたり、鍵を新しくしたりするのは、ハードルが高いのかもしれません。

自宅の防犯対策は何をしているか?
平松建築「自宅の防犯意識と対策」より

まとめ

空き巣などの侵入窃盗は年々減少傾向にありますが、強盗に関しては2022年に増加に転じており、その手口も凶悪化・巧妙化するなどしています。今回の調査でも、約2割の人がそうした被害にあった、もしくは遭いそうになったことがわかりました。その一方で、対策についてはまだ不十分な様子がうかがます。費用がネックになって防犯対策ができていないという人も多いようです。また、古くから住んでいる地域で「安全だから(防犯対策は)必要ない」と考えている人もいるでしょう。しかし、そういった場所で犯罪がまったく無いかと言われると、そうではありません。今一度、防犯対策について家族で話し合ってみるのもいいですね。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■自宅の防犯意識と対策/平松建築株式会社調べ
調査対象:全国の30歳~70歳未満の一戸建て住宅(持ち家)に居住している男女
調査時期:2023年12月6日
サンプル数:1,000人

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