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2018年12月06日 14:57 更新

家族旅行がお得に?旅行積立のメリットと利用のコツ

家族旅行を予定しているなら旅行積立をした方がお得!……という話を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。旅行積立とはどのようなシステムで、メリットはなんなのでしょうか? 利用する際に押さえておきたいポイントやコツについてもお伝えします。

旅行積立とは?メリット・デメリットと主な種類

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旅行積立という言葉は知っていても、実際にどのようなシステムなのか具体的にはわからないという方もいらっしゃると思います。まずは、旅行積立とはどのようなものなのか、メリット・デメリットと主な種類についてお伝えします。

旅行積立ってなに?

旅行積立とは、旅行の時期や予算に合わせて前もって資金を蓄えておくシステムで、旅行会社や航空会社などが行っています。毎月少しずつ貯めていく方法や一括で預け入れる方法などがあり、自分に合ったプランで旅行資金を貯めることができます。大事な旅行を計画している場合や、毎年決まった時期に旅行や帰省するという方におすすめのシステムです。

旅行積立のメリット

自分で計画を立てて貯めていけばいいのに、なぜあえて積立? と思う方もいるかもしれません。旅行積立のメリットは、その金利にあります。

一般的な預金同様、旅行積立にも利息がつくのですが、その割合は1.5~3%と、とても高くなっています。比較的高いとされるネット銀行の定期預金利率0.2%と比べても、旅行積立の金利がどれだけ高いかが伺えるでしょう。そして、満期になると金利分が「サービス額」として上乗せされるので、自分で貯めるよりお得というわけです。

ただ、多くの会社では満額にサービス額をプラスするのではなく、もともと金利分を引いた額だけを受け取り、満期になったら予定していた満額で戻すという形をとっています。わかりやすく言うと、以下のような形です。

例えば、20万円を12ヶ月で積み立て、金利が2%の場合。
・積立総額:196,000円
・サービス額:4,000円(金利)
・受け取り額:200,000円

つまり、20万円の積立だとしても、厳密には19万6千円しか支払わなくてもよいというわけです。中には満額をそのまま受け取り、そこに金利をプラスして戻すところもあるので、確認してから検討してください。

旅行積立のデメリット

ただし、旅行積立で蓄えたお金は現金では返ってきません。満期になったら旅行券で受け取るのが基本です。つまり、積み立てたお金を旅行以外の用途に使うことはできません。さらに、使えるのは積立を行った会社の商品のみとなります。そのため、例えば他の会社にもっと安い旅行プランがあったとしても、そちらで使うことはできません。金利のよさだけを見てなんとなく積立をしておこう、という考えは危険なので注意しましょう。

旅行積立の主な種類

それでは、旅行積立は具体的にどのような方法で行われるのでしょうか。各社の基本的なコースは以下のとおりです。

毎月払い

積立の満額を支払い回数で割り、その分を毎月払っていく方法です。積立の一般的な方法と言えるでしょう。前述のように金利(サービス額)分をあらかじめ引く場合は、満額から金利を引いた金額を支払い回数で割った分が毎月の請求額になります。

一括払い(一括引き落とし)

積立の満額を一括で預け、満期になったら旅行券としてもらうシステムです。毎月払いより金利がよくなるので、よりお得というメリットがあります。旅行のためにお金を貯めるというよりは、資金を増やす目的で使う方法と言えます。旅行の予定が決まっており、かつすでに資金があるという場合は、一括で旅行積立に預けてしまった方がお得に旅行することができます。

どこが便利でお得?主要各社を比較してみよう

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旅行積立について理解したところで、次は利用するならどの会社がいいのかについて考えてみましょう。旅行積立がある主要6社の情報をまとめてみました。

各社の基本情報を比較

検討するうえで絶対にはずせないポイントが、やはり金利でしょう。お得に旅行するために積立をするのですから、より高い方がいいですよね。検討するうえで見るべきポイントは他にもありますが、まずは各社の金利など、基本情報について把握しましょう。

JTB「たびたびバンク」

■最低積立金額:毎月払い5,000円、一括払い30,000円
■積立可能期間:12~60ヶ月(回)
■年利:1.75%

●JTBホームページ「たびたびバンク 定期積立プラン」
http://www.jtb.co.jp/tabitabibank/plan/teiki/

H.I.S「貯めチャオ」

■最低積立金額:毎月払い3,000円、一括払い50,000円
■積立可能期間:6~60ヶ月(回)
■年利:1.6~2.45%

●H.I.Sホームページ「貯めチャオ 積み立てプラン」
https://www.his-j.com/tameciao/second.html

日本旅行「ドリームプラン」

■最低積立金額:毎月払い3,000円、一括払い18,000円
■積立可能期間:6~60ヵ月(回)
■年利:1.5~2%

●日本旅行ホームページ「ドリームプラン」
http://www.nta.co.jp/nrs/dreamplan.htm

近畿日本ツーリスト「旅したく」

■最低積立金額:毎月払い3,000円、一括払い18,000円
■積立可能期間:6~36ヵ月(回)
■年利:1.5~2%

●近畿日本ツーリスト「旅行積立プラン 旅したく」
http://www.knt.co.jp/kanren/tabisitaku/index.html

JAL「たびつみ」

■最低積立金額:毎月払い5,000円、一括払い50,000円
■積立可能期間:12~60ヵ月(回) ※一括払い6ヵ月満期コースあり
■年利:2.5~3%

●LALホームページ「JAL旅行積立」
https://www.jal.co.jp/tabitsumi/

ANA「旅行積立プラン」

■最低積立金額:毎月払い3,000円、一括払い50,000円
■積立可能期間:12~60ヵ月(回) ※一括払い6ヵ月満期コースあり
■年利:2.25~3%

●ANAホームページ「3つの積立コース」
http://www.anas.co.jp/tsumitate/travelreserve/course/index.html

※金利は積立期間や金額によって変わってくるので、詳しい内容は各社のホームページを確認してください。

オリジナルコースがある会社も

会社によっては、独自のオリジナルコースがあるところもあります。

例えば、JTBのフリープラン。一般的な積立と違って満期がないため、積立ながら旅行したいときにいつでも使うことができます。積立金は1円単位で利用でき、残高は次回以降の旅行にそのまま使えます。積み立てたいときに任意の金額(3,000円以上)を随時預けることもできるので、今月はちょっと余裕がないな……という場合も安心です。余裕があるときだけ預けることが可能。もちろん、毎月の定額引き落としもできます。こんなに自由なのに、年利は0.8%と一般的な預金よりお得。ただし、積立金はJTBでしか使えず、一部利用できない商品もあるので、あらかじめしっかり確認しておきましょう。

H.I.Sには、会社員に嬉しいボーナス併用プランというものもあります。これは、月々の支払に加えてボーナス時に一定額を上乗せして積み立てる方法です。毎月の積立額を少しでも抑えたい場合におすすめですね。ボーナスの最低積立額は10,000円。設定可能回数は1~10回です。

旅行積立を検討する際のポイント

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最後に、旅行積立をするかどうか、するならどの会社でするべきかを決める際に、必ず見ておくべきポイントについてお伝えします。後悔や失敗がないよう、考えるべき点をしっかり押さえたうえで利用を検討しましょう。

必要性をもう一度確認しよう

繰り返しになりますが、旅行積立で貯めたお金は旅行にしか使えません。数年後にスペシャルな旅行を予定していたり、毎年必ず家族旅行するなどの計画があれば積み立てておく方が絶対にお得ですが、特に予定はないけれど一応貯めておこうというくらいなら、本当に積立が必要かどうか今一度考えてみましょう。お金が入り用になったときに後悔する可能性もあります。

会社は総合的に見て決めよう

できるだけお得な方がいいのはもちろんですが、だからといって無条件に金利だけを見て会社を決めてしまうのはおすすめできません。なぜなら、積み立てたお金はその会社でしか使えないからです。もしかしたら、金利はよかったけど他の旅行会社のプランの方がお得で結果的に損をした……なんてこともあるかも。金利だけにとらわれず、各種サービスなど総合的に見てから判断するといいでしょう。よくわからないときは、もっとも多く利用する旅行会社にするのがベターかもしれません。

自分に合ったプランを選ぼう

どの会社でも利回りがもっともいいのは一括で預ける方法ですが、預けてしまったら返金はできません。逆に、余裕があるのに月々払いにするのはもったいないとも言えます。自分たちの状況や生活に合った、総合的に満足のいくプランを選ぶようにしましょう。

まとめ

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旅行積立は利回りがよいことから、利用すればよりお得に旅行を楽しむことができます。定期的に旅行をしていたり、特別な家族旅行などを予定している場合は利用してみるのもよいでしょう。ただ、積み立てたお金は現金ではなく旅行券として戻るので、予定があいまいなときは安易に使わない方がよいと言えます。条件や必要性を踏まえてもっともよい方法を検討しましょう。積立プランは会社によって少しずつ異なるので、十分チェックしたうえで選んでください。

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