マネー マネー
2023年10月10日 07:00 更新

多忙な共働き家庭が外食費を年に15万円削減! 頑張り過ぎずに食費を抑えるワザとは?

学費に教育費、日々の食費や日用品費など、子育て中は何かとお金がかかる時期。さらに自分たちの老後資金も必要……。そんなお金に悩めるパパママに向け、子育て中の共働き夫婦に「やってよかった!」家計管理術をインタビュー。今回は忙しい共働き家庭でありながら年15万円の外食費カットに成功したナナさんに、その方法を聞きました。

外食費を月2万円から月7,000円前後に削減!

外食費
※写真はイメージです

今回お話を聞いたナナさんが初めて外食費を見直したのは、もう10年ほど前のこと。家計診断のために行ったあるネットサービスへの書き込みがきっかけだったと話します。

ナナさん:
実は私、数年に一度、某大手検索サイトのサービスを使って、我が家の家計診断をしているんです。一般ユーザー同士の質問&回答サービスに家計の数字を書き込んで、それにコメントをもらうという方法をとっています。忖度のない率直な意見や家計管理に詳しい人からのコメントもつくので、結構おすすめの方法なんです。

外食費削減の直接的なきっかけとなったのも、10年ほど前の書き込みでした。当時、外食費を月に1万5,000円から2万円近く払っていたので、それを正直に書くと「まだ子どもが小さいのに外食費が高すぎる」とコメントがついて……。そのときに「え? この金額って高いんや!」と初めて気づいたんです。

こうして外食費の削減に乗り出すことになったナナさん。一度パートからフルタイムの仕事に転職した時期に額が膨らんだものの、ほかはだいたい月に5,000〜7,000円前後で外食費をキープできているそう。こうした節約と資産運用が実り、今では金融資産が4,000万円を超えています。

普段行っていることのなかには、外食関連企業の株を買ってその株主優待券を使うというアイデアも。ただ、その多くは何も持たずとも今すぐマネできる生活の工夫ばかりです。具体的にどんなものか見ていきましょう!

ナナさん流 外食費を下げる6つの工夫

【1】1週間分の献立を決める

ナナさん:
食料品は週末にまとめ買いしていますが、調達する前には1週間分の献立を決めています。私は基本19時に帰宅するのですが、メニューが決まってないと、帰宅中にまず何を作ろう?って悩んでしまいます。その時点で料理を作るのが少し億劫に感じられて、惣菜や外食を頼りたくなってしまう。先にメニューが決まっていて材料も冷蔵庫に入っていると、もう作るしかありません!

1週間分のメニューなので、もちろん週末の分も決めます。週末こそ「外食でいいか」となりがちなので、先に何を食べるかを決め込んで先に用意してしまうんです。ただ、そうは言っても冷凍チャーハンとか、レトルトカレー、焼きそば、焼きうどんなどの簡単なものばかりですよ。小学生の子どもたちが自分で作れるものが多いですね

【2】お弁当は昨日の残り物を詰める

ナナさん:
夫婦の昼ごはんはもう10年以上お弁当です。よく友人から「お弁当って大変」とか「逆にお金がかかる」なんて言われますけど、我が家のお弁当を一回見てほしい! 多めに作った昨日の残り物2品に冷凍食品を1品足して、ごはんを詰めて出来上がり。3分でできて安上がりですし、さらに言えば、茶色ばっかりでまったく映えません!(笑)。

もちろん彩りがいいほうが見た目も栄養バランスも整いやすいのかもしれませんが、それで疲れてしまい続かず、お金も貯まらないなら意味がない。自分たちが食べるだけで誰に見せるものでもないので、雑でいいんです。

【3】週末のお出かけは午後から

ナナさん:
午前中からショッピングモールなんかに行くと、その流れで「このまま外で食べようか」となりやすいから、事前にそれを阻止! 出かけるときはごはんを家で済ませ、午後から出発。ささっと帰って、夜も家で食べます。

【4】疲れそうな日は、事前にご飯を炊いておく

疲れそうな日は、事前にご飯を炊いておく
※写真はイメージです

ナナさん:
遠い公園に行くとか、店舗をいくつもはしごするなど、今日は絶対疲れる!とわかる日こそ、出かける前に必ずご飯をタイマー設定。帰りはだいたい「もう疲れたー。なんか食べていこー」となるけれど、ご飯を炊いておけば「でも家に帰ったらご飯があるし、家で食べよ」という気持ちになります。ちなみに子どもたちも小さな頃からお米を研いだり、ご飯を炊いたりしているので、息子や娘にお願いすることもありますよ。

【5】おうちごはんをイベント化

ナナさん:
外食費を抑えるために自炊の機会が増えるため、おうちごはんをより楽しくし、飽きさせない工夫をしています。子どもたちを巻き込んで、ピザ作りや餃子作りをすることが多いですね。業務スーパーで売ってるピザ生地がおすすめです。冷蔵庫の残りものの消費にもなるし、自分で好きな具をのせるだけでもちょっとイベント感があって特別感も出る! 子どもたちも喜びますし、外食欲もほどほどに抑えられる気がします。

【6】外食は事前に決めた日に

ナナさん:
個人的に外食はハッピーなイベントであってほしいと考えていて、“ついつい”とか“疲れたから仕方なく”行くのは避けたいんです。だから外食する日は事前にスケジューリング。献立表に書き込んで冷蔵庫に貼っておきます。すると子どもたちがそれを見て「行くの楽しみやなー」ってその日を待ちわびるんですよね。その待つ時間ってとてもハッピーだと思うし、待ったぶんだけ当日も「おいしいー!」って、本当に幸せな気持ちで食べられる。「また外食でお金を使ってしまった……」という罪悪感がないから「行けてよかったー。また行こうな」と、帰りまでいい気持ちです。

二人とも小学生ですし、お店の前を通って「ここで食べよ!」なんてリクエストが起こることは本当によくあります。だけど「今日はやめとこ。でも、次のキャンプの帰りは、食べに行くからな。献立表に書いておこうな。約束な」と説明して、この“ついつい”の外食を回避しています。

“こうしなきゃ”という固定概念にとらわれない!

ナナさんから話を聞いて印象的だったのは、その抜け感! 日々節約に頑張ってはいるものの、不思議と力んだ感じはせず、むしろほどよい感じに力が抜けています。

ナナさん:
すでに習慣化されていることと、固定概念にとらわれず、やらないことを決めているのが大きいかもしれません。献立作りなどは通勤中や会社のお昼休み中にしているので、とくに時間がかかるわけでもないし、もうするのが当たり前なんです。

また、自炊は大事ですが、週末は家族とゆっくり過ごしたいから作り置きはしないですし、毎日の食事は一汁三菜にこだわりません。レトルトや冷凍食品に頼るし、お茶も作らず基本は水です。自炊とかお弁当作りとか家事とか、“こうあるべき!”が多いと疲れちゃう。もっと自由でいいと思っています

節約できているのは、夫のおかげ

このように節約を楽しみ、身につけているように見えるナナさん。しかし、独身時代はあるだけ使ってしまうタイプで、今の姿は「間違いなく夫の影響」と話します。

ナナさん:
20代の頃は旅行にばんばん行くし、美容にも服にも散財して、ほとんど貯められない人間だったんです。反面、夫は根っからの倹約家。物欲がない、タバコを吸わない、お酒もあまり飲まない人で、今もお金を使うのは趣味であるサッカー動画視聴のサブスク代くらい。小さい頃から倹約を大事にする家庭で育ってきたせいか、よく買うものの値段は大抵覚えていて「この牛乳ならあっちのスーパーが安かったから、向こうで買おう」なんてこともよくあります。こんな倹約夫と暮らしていなかったら、私は今のようにお金を大事にしなかったはず。

今は私が完全に家計をまかせてもらっていて、夫婦でお金のことを特別に話す機会は年に一回くらいしかありません。ただ、結婚当初は、この出費は要らないんじゃないかとか、どこに無駄があるのかを家計簿を見ながらたくさん話しましたし、お互いに何が無駄だと思うのか、価値観をすり合わせてきました。外食費の削減もその一つ。その時代があったからこそ「完全に家計のことを任せてもらう」状態になっています。

金融資産4,000万円以上の裏には外食費削減をはじめとした日々の節約があり、さらにその基盤にはこうした夫婦の信頼関係がある。ナナさん夫婦から「貯められる夫婦」の一つの理想形を教えてもらった気がしました!

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-