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2023年08月29日 10:51 更新

増え続ける子どもの持ち物、もっとも多いのは「おもちゃ」、保管派・捨てる派・売る派はどのくらい?

アンビシャスはこのほど、子どものものの収納と保管・処分に関する悩みについて調査しました。

増え続ける子どもの荷物をどう整理する?

夏休みに家族が揃うタイミングで子どもの荷物を整理するという人は多いのではないでしょうか。

園や学校の荷物に加え、おもちゃや本、作った作品・書いた絵等、子どもの荷物は種類が多く、量も多くなりがちです。その時期ならではの思い出があるものや、今しか生み出せない作品等、子どもの成長の証となるものもたくさんあります。

「ものが増えると大変だけれど大切なものは捨てたくない」という悩みを持つ人は多いものですが、今回のアンケートを参考にすれば、悩みを解決するヒントが見つかるかもしれません。

約9割が「子どものものが自宅にたくさんある」

今回のアンケートは、全国に在住の人を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(42.0%)における結果を中心に分析していきます。

はじめに、自宅に子どものものが多いと感じるかを聞きました。

関東地域では自宅に子どものものが多いと感じると答えた人は約9割(89.9%)でした。

関東圏の地域別で特に高かったのは埼玉県(96.0%)で、次に東京都23区外(94.4%)と神奈川県(92.0%)も高い傾向でした。なお、全国では88.0%で関東より若干低い割合でした。

住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていきましょう。

【子どもの物が多いと感じている人の割合】
・関東:戸建90.4%・マンション91.4%
・全国:戸建87.3%・マンション90.3%

全国的に自宅に子どものものが多いと感じる割合はマンションの方が戸建より多い傾向にあり、戸建・マンションどちらも関東の方が全国より子どものものの多さが気になっていることがわかりました。

子どもの荷物はどんなものが多い?

約9割の人が自宅に子どものものが多いと感じていますが、具体的にどのようなものが多いと感じているのでしょうか。

第1位は「おもちゃ」でした。関東では74.2%、全国では78.4%で、7割以上が自宅のおもちゃが多いと感じているようです。

関東圏の地域別では、特に多かったのは千葉県(87.5%)・神奈川県(78.3%)でした。

また、おもちゃに加えて第5位の「ゲーム(関東33.8%・全国25.3%)」も多く見られました。地域別では、東京都23区内(46.0%)の割合が特に高い傾向でした。

第2位は「本・漫画(関東53.6%・全国53.4%)」。関東圏の地域別では神奈川県東部(73.7%)・千葉県北部(62.5%)が特に高い割合でした。

本・漫画を持っておくことについては、次の4つの気になる点があります。

・一度読んだ本・漫画を持ち続けるか
・年齢とともに使わなくなった本を持ち続けるか
・教科書や学習漫画等今後使うかもしれない本・漫画をどこまで・いつまで持ち続けるか
・揃えたい本・漫画をどこまで集めるか

本や漫画について考えるとよくわかるように、子どものものは成長に応じて使うものが多く、今後持ち続けるか・処分するかの検討が大切なテーマになってきます。

子どものものは「子ども部屋」に収納する人が多数派

続いてアンケートでは、子どものものを主にどこに収納しているかを尋ねました。

第1位は「子ども部屋」でした。関東では47.6%、全国では50.8%で、ほぼ半数が子どものものは子ども部屋に収納しているようです。

住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、戸建のほうがマンション・アパートより子ども部屋に子どものものを収納する割合が多くなる傾向がありました。

【戸建・マンション・アパートに住んでいる人のうち子どものものを子ども部屋に収納している人の割合】
・関東:戸建57.5%・マンション42.0%・アパート23.1%
・全国:戸建54.1%・マンション50.0%・アパート37.5%

関東圏の地域別で特に子どものものを子ども部屋に収納している人が特に多かったのは

・東京都23区内・戸建(75.0%)
・東京都23区外・戸建(71.4%)
・神奈川県東部・戸建(70.0%)

でした。

第2位は「リビング・ダイニング」でした。関東では25.0%、全国では24.5%で、約4分の1の人が子どものものを収納しているようです。

住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、マンション・アパートのほうが戸建よりリビング・ダイニングに子どものものを収納する割合が多くなる傾向がありました。

【戸建・マンション・アパートに住んでいる人のうち子どものものをリビング・ダイニングに収納している人の割合】
・関東:戸建19.2%・マンション29.6%・アパート30.8%
・全国:戸建22.0%・マンション26.4%・アパート29.2%

関東圏の地域別で特に子どものものをリビング・ダイニングに収納している人が特に多かったのは

・東京都23区内・マンション(37.2%)
・東京都23区外・マンション(33.3%)

でした。

使わなくなったものをどうしている?

子どもの成長とともに使わなくなるものはたくさんあります。アンケートでは、子どもが使わなくなったものを主にどのように対処しているかを聞きました。

僅差での第1位は「保管しておく」

第1位は「保管しておく(関東27.4%・全国27.3%)」。関東圏の地域別で関東・全国の割合と比較して特に多かったのは、

・千葉県全域(37.9%)
・埼玉県全域・神奈川県全域(32.0%)

でした。

一方、東京都23区内で「保管しておく」を選んだ人は19.7%で他地域に比べ特に低い傾向でした。

保管しない場合の処分方法にはさまざまな方法が選ばれていました。

第2位「フリマアプリ・リサイクルショップへ売る(関東26.8%・全国24.8%)」

特に多かった地域
・東京都23区内(32.4%)
・埼玉県全域(32.0%)
・千葉県全域(31.0%)

第3位「捨ててしまう(関東23.2%・全国25.8%)」

特に多かった地域
・神奈川県東部(33.3%)
・東京都23区外(27.8%)

第4位「人に譲る(関東19.0%・全国19.5%)」

特に多かった地域
・神奈川県全域(24.0%)
・東京都23区内(23.9%)

フリマアプリは関東圏全体で子どものものの処分に活用されていることがわかり、捨ててしまう・人に譲るは東京都と神奈川県で多いことがわかりました。

大切な思い出だから捨てられない!

使わなくなった子どものものを「保管しておく」という選択をする人が最も多いとわかりましたが、その理由は何なのでしょうか。

使わなくなった子どものものを保管している理由で最も多かったのは「思い出があるため(関東41.3%・全国41.5%)」。特に多かった地域は千葉県全域(50.0%)でした。

2番目に多かったのは「また使うかもしれないから(関東・全国とも33.3%)」でした。特に多かった地域は埼玉県全域(44.4%)・東京都23区内(41.7%)でした。

また「子どもの希望で」「処分する時間がない」も各1割程度ありました。

アンケートでは、子どものもので「捨てられない」「捨てたくない」ものがある人は関東で59.5%・全国で66.5%でした。

子どものものは成長のワンシーンとともにある思い出深いものが多く、使わなくなっても保管し続けたいと思う人は多いようです。特に作品・絵等はその時にしか生み出せないものであり、印象深い作品等は保管することに決めているという人も見受けられました。

例えば、人の顔の絵や字の書き方は成長とともにどんどん変わってきて、前のように書こうと思っても書けないものです。時が経って懐かしい作品を見て振り返った時、一気にその頃の思い出がよみがってくる経験がある人も多いのではないでしょうか。

また、赤ちゃんの頃・小さい頃等の「初めて使ったもの」「初めて何かをできた時に使っていたもの」等、思い入れの強いアイテムを保管しているという意見も多くありました。

【調査概要】

調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2023年7月20日から7月25日までの6日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査


アンビシャス
https://ambitious8.biz/

(マイナビ子育て編集部)

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