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2023年09月28日 07:00 更新

【家計の悩み】子育てってお金がかかる! 教育費の負担感はどのくらい?

子育てには、なにかとお金がかかります。とくに気になるのは「教育費」。子どもの可能性を広げてあげるためにも、できれば余裕をもって準備しておきたい費目です。実際に大学まで進学すると、どのくらいの費用がかかるのでしょうか? 今回は、子育てにかかる費用について、アンケート結果をもとに考察します。

子育てにかかる費用に負担を感じますか?

子育てにかかる費用に負担を感じますか?

マイナビ子育て編集部では、子育てにかかる費用を負担に感じるかどうか、子育て世代のみなさんにアンケートをおこないました。

結果は、「感じる」人が約55%、「やや感じる」人が約37%でした。両方をあわせると、子育てにかかる費用に負担感を持っている人が9割以上ということになります。多くの人が「子育てにはお金がかかる」と実感しているようです。

もちろん、子どもの人数、年齢によってかかる費用もかわります。乳児期はミルクや紙おむつの消耗品、幼児期は被服費や保育所(保育園)・幼稚園の費用、小学生になると習い事や塾などの負担が大きくなるでしょう。

経済が停滞しており、賃金の上昇率が物価高騰に追いついていない日本の現状を見ると、子どもが成長するにつれて、家計への負担感が増すことが予想されます。

子育てにかかる費用について、どのような面で負担を感じますか?

子育てにかかる費用に負担を 「感じる」「やや感じる」と答えた方にうかがいます。子育てにかかる費用について、どのような面で負担を感じますか?
(複数回答)

子育ての費用負担を「感じる」「やや感じる」と答えた人を対象に、子育て費用のなかでも負担を感じる項目について質問しました。

結果は、「子どもの将来のための資金」を負担に感じる人が約81%、次いで「教育費」をあげた人が約66%でした。「教育費」の内容は、保育園・幼稚園・学校の費用です。

このほか、「学習塾」「習い事(学習塾以外)」をあわせた回答が約53%、「食費」をあげた人が約51%となっています。「食費」に関しては、子どもの数が多い家庭ほど負担を感じる割合が多くなっていました。

最も回答が多かった「子どもの将来のための資金」は、子どもが大きくなったときに備える教育資金だと考えてよいでしょう。子どもが将来「中学受験をしたい」「大学へ行きたい」「楽器を習いたい」など、さまざまな希望を持ったとき、応えてあげられるように準備する資金です。

こうしてみると、多くの人が子どもの教育費(教育資金の貯蓄・学校経費・習い事経費)を負担に感じていることがよくわかります。

幼稚園~大学卒業までにかかる費用

幼稚園~高等学校までの教育費

では、子どもの教育費が実際にどのくらいかかるのか、文部科学省による令和3年度子供の学習費調査の結果を確認していきましょう。この場合の学習費は、学校活動及び学校外活動の費用を合わせたものです。学校の教材費や給食費、制服代、交通費、家庭から通う塾や習い事、体験活動のための費用が含まれています。

幼稚園や高校では、私立は公立の約2倍の費用がかかっています。特に6年間通う小学校では、大きな差があります。すべて公立に進学する場合と私立に進学する場合では、準備すべき金額も異なります。

「公立の小中学校は義務教育なので無償なのでは?」と不思議に思うかもしれませんが、授業料以外にランドセル代、教材費、給食費、PTA会費などは必要になりますので、まったくお金がかからないわけではありません。

「なるべく公立に……」と考えていても、高校からは成績によって通える学校、通えない学校が出てきます。また、特別な学科を希望する子は、私立の学校や遠方の学校を選ばざるを得ない場合があります。

通学のための交通費や、部活の道具、学習塾の費用、修学旅行の積み立てなどのお金もかかります。奨学金や教育ローンを利用することも視野に入れた資金計画が必要です。

大学4年間の教育費

こちらは、大学入学から卒業まで子どもひとりあたりにかかる教育費の累計金額の表です。入学費用と4年間の在学費用(授業料、通学費、教科書代など)を合わせた数字となります。

もっとも、実際には学部によって授業料が大きく異なります。医学部、薬学部、芸術系学部は他学部と比べて授業料が高くなる傾向です。大学院へ進学する可能性があるならば、さらに2年間の経費を見積もっておくことも必要でしょう。

この金額に加え、自宅から通えない場合は、下宿や一人暮らしをするための生活費の仕送りが必要になることも考慮しておきたいポイントです。

まとめ

「子育てにはお金がかかる」と言われるのは、「教育費」の高さにあります。食費や被服費、レジャー費などは節約できても、子どもの将来に大きな影響がある「教育費」に関しては、なるべくケチケチしたくない! というのが親の心理です。そのため、負担を感じつつもがんばって資金を準備している家庭も多いでしょう。

とはいえ、やみくもにお金を貯めようと思うと負担感が増すばかり。現在の暮らしを楽しみつつ、将来にかかるお金をある程度予想して準備をしていくことをオススメします。

マイナビ子育て調べ
調査日時:2023年7月11日
調査人数:123人(22歳~40代までのパパ・ママ)

(マイナビ子育て編集部)

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