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2023年08月19日 09:30 更新

8割以上の子育て世帯は「お金が足りない」と回答、子育て費用が精神的負担になっている家庭が多い

何かとお金のかかかる子育て。子どもが独立するまでの資金のことを考えると、家計に余裕が欲しいものですが、昨今、生活費のアップで苦しい子育て世帯は多いのではないでしょうか。実際、子育て費用に関して精神的な負担を感じている人が多いことがわかりました。

子育てには多くの支出が伴うものですが、度重なる値上げなど、とくに子育て世帯にとって厳しい状況が続いている昨今。日本生命保険相互会社が6歳以下の子どもを持つ男女8,421人を対象に行った「子育て現役世代の大規模実態調査」でも、その厳しい現状が回答にあらわれています。

7割以上の家庭で子育て費用が精神的負担に

Q.子育てにかかる費用について、精神的な負担を感じていますか?

日本生命保険相互会社「子育て現役世代の大規模実態調査」より
日本生命保険相互会社「子育て現役世代の大規模実態調査」より

子育てにかかる費用の精神的負担について、「強く感じている」「やや感じている」と回答した方の割合は70.3%となり、7割以上の家庭において子育て費用が精神的負担になっていることがわかります。

年収別に見てみると、年収400万円未満の家庭では80.2%が子育て費用に負担を感じています。年収が高くなるにつれ精神的な負担は減少する傾向にありますが、年収1,000万円以上でも57.0%と半数以上となっています。

2023年現在、児童手当の所得制限が設けられていますが、この結果を見ると年収が高いからといって必ずしも精神的な負担がないとは言えないことがわかります。

約85%の家庭で子育て費用が足りていない

Q.安心して子育てをするために月にどの程度の金額が不足していると感じますか?

日本生命保険相互会社「子育て現役世代の大規模実態調査」より
日本生命保険相互会社「子育て現役世代の大規模実態調査」より

子育てのお金に関する精神的負担の背景の1つにはお金が不足することへの不安があると考えられるでしょう。

今回の調査でも、安心して子育てをするために「金額が不足している」と回答した方の割合は84.0%となっています。ほとんどの家庭が、子育て費用の不足を感じながら子育てをしているようです。

不足金額として最も多かったのは「3万円以上/月」でした。次いで「1万円~2万円未満/月」、「2万円~3万円未満/月」となっています。けっして少なくない金額が不足していると言わざるを得えず、子育て世帯の厳しい状況がうかがえます。

なお、不足を感じていない家庭の割合は、やはり年収が高くなるにつれて増える傾向が見られました。

まとめ

子育てにかかる費用について、7割以上の家庭で精神的負担になっていることがわかりました。年収が高くなるにつれてその割合は減少傾向にあるものの、年収1,000万円以上の家庭でも、57.0%が精神的負担を感じています。また、安心して子育てをするためには金額が不足しているという人は84.0%に及び、精神的負担の背景には、実際に子育てに使えるお金が十分にないという現実があることがうかがえる結果でした。

(マイナビ子育て編集部)

※画像はイメージです

<調査概要>

子育て現役世代の大規模実態調査/日本生命保険相互会社
調査地域:全国
調査対象:6歳以下の子どもを持つ男女
調査時期:2023年3月28日~3月29日
調査方法:インターネット
有効回答数:8,421(男性3,996、女性4,425)

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