「結婚したい」若者は4割以上の一方、「必ず結婚する」という人は男性で2割、女性で1割強【17~19歳の結婚観】
さまざまな社会変化の下、現在の若者たちは、将来の自分の姿についてどのように捉えているのでしょうか? 今回は、日本財団が定期的に行っている17歳~19歳を対象とした「18歳意識調査」を参考に、将来の自分の姿として、とくに「結婚観」について見て行きます。今の若者たちは結婚についてどのように感じているのでしょうか?
17歳~19歳の価値観やライフデザインなどを調査
日本財団では、成人年齢が18歳に引き下げられたことをきっかけに、18歳の若者がどんなことを考え、物事を捉えているのかを知るために「18歳意識調査」を定期的に実施しています。第52回では「価値観・ライフデザイン」をテーマにしていますが、本記事では、その結果の中から結婚にかかわる部分をご紹介します。
将来結婚したいと考える若者は4割超
まず、結婚願望がどうなっているのかを見てみましょう。
将来結婚したいという人の割合は全体で43.8%、男性が45.3%、女性が42.2%でした。「どちらかと言えばしたい」も含めると6割以上となり、結婚したい人が多数派であることがわかります。
しかし、その一方で「実際に結婚すると思うか」という設問に対しては、「必ずすると思う」と回答した人は男性は19.2%、女性は13.7%にとどまり、「多分すると思う」を含めても5割程度という結果でした。希望と実際では差があると考えている人もいるようです。
結婚する理由1位は「好きな人と一緒にいたい」
「将来結婚すると思う理由」としては、男女ともに「好きな人と一緒にいたいから」が最多となりました。次いで「自身の家庭を持ちたいから」「子どもを育てたいから」が続いています。
また、「自分の家庭を持ちたいから」「子どもを育てたいから」「経済的に安定するから」という選択肢はとくに女性に多く選ばれていることもわかります。
結婚しない理由は「恋人がいないから」「1人の方が楽だから」
「将来結婚しないと思う理由」としては、男性は「恋人・パートナーがいないから/見つからないから」が最も多く47.3%でした。
女性の場合、「恋人・パートナーがいないから/見つからないから」は2位(44.1%)で、1位は「1人でいる方が精神的な負担が少ないから」(52.3%)となっています。さらに、そのほかに比較的多く選ばれる理由としては、「自由を失いたくないから」(35.1%)、「子どもを育てたいと思っていないから」(36.9%)があります。
まとめ
結婚は昔から大きなライフイベントであり、それは現在でも変わりませんが、一方で多様な生き方が認められはじめ、結婚はその選択肢のひとつという位置づけに変化しています。結婚をして得られることもあれば、結婚しないことで得られることもあるでしょう。時代そのものは厳しさを増してきていますが、自分を幸せにする手段が多様になるということは、幸いなこと。若い世代には、あえて「絶対結婚する」や「絶対結婚しない」と決めるのではなく、人との出会いを大事にして、ぜひ自分をより幸せにするための努力をしていってほしいと思います。
(マイナビ子育て編集部)
※画像はイメージです
調査概要
■18歳意識調査「第52回 –価値観・ライフデザイン–」報告書/日本財団
調査地域:全国
調査対象:17歳~19歳までの男女
調査時期:2022年12月2日~5日
有効回答数:1,000サンプル