妊娠中、マタニティマークを隠して電車に乗ったときのこと。座っていた男性が…… #「ありがとう」を伝えたい
妊娠中、満員電車に乗るのは気を遣うもの。今回エピソードを送ってくれた30代ママAさんも、膨らんできたお腹と妊婦マークを隠して電車に乗ったそう。誰も妊婦だと気づかない中、がんばって立っていると・・・・・・。
妊娠中、満員電車で帰宅することに
第一子妊娠中のときのできごとです。
当時、専業主婦だった私は電車移動をすることがほとんどなく、車移動が基本。お腹が大きくなってからの妊婦健診も、夫が車で送り迎えをしてくれていました。
しかしその日は夫に急用ができ、病院からひとり電車で帰ることに。
さらに、時間がちょうど帰宅ラッシュの時間帯と重なり、駅は大混雑です。
私が乗る路線も、例にもれず帰宅中のサラリーマンやOLで満員状態でした。
お腹とマタニティマークを隠すようにして乗車
膨らんできたお腹で満員電車に乗るのは不安がありましたが、それ以上に私が気になっていたのは、ほかの乗客の反応でした。
というのも、以前ネットニュースで、「満員電車に妊婦が乗るならせめて優先席に行って欲しい」「目の前に妊婦さんが立たれると無言のプレッシャーをかけられているよう」といったコメントを目にしたことがあったのです。
妊婦の私が乗ることで不快に思う人がいるかもしれない……。
私は、かばんにつけた妊婦マークとお腹を隠すようにして電車に乗りこみました。
気づいてやさしく声をかけてくれた男性
車内は混雑していて、もちろん立って乗車していたのですが、10分ほど経った頃でしょうか。
私の目の前から3席ほど離れた席に座っていた若い男性がすっと立ち上がりました。その男性は、私の肩をポンポンとたたき、「どうぞ座ってください」と声をかけてくれたのです。
特別体調が悪いときではなかったので申し訳なく、「大丈夫ですよ」と答えましたが、「僕はもうすぐ降りるのでどうぞ」と。
男性が降りる際、あらためて「ありがとうございました」と声をかけると、「元気な赤ちゃんを産んでくださいね」と言って降りていきました。
男性の心遣いとやさしい言葉に、とても温かい気持ちになりました。
「妊婦を不快に思う人がいるかもしれない」とビクビクしながら乗車していただけに、なおさらです。
私も同じような状況に遭遇したときは、やさしく対応できる人になりたいと思います。
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※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
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