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2022年12月03日 18:35 更新

【暮らしの専門家実例】スペースには限りがあるからこそ! キッチン家電収納のコツ

今やキッチン家電はインテリアになるほど見た目もオシャレ! 機能面も優秀なモノが多く、実にさまざまな家電を見かけます。しかし、どんなにオシャレで便利でも、家のキッチンスペースには限りがあり、収納に苦労している人も多いのではないでしょうか? 今回は、キッチン家電収納のコツをご紹介します。

こんにちは。整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト・プロの佐々木弓子です。

仕事柄、お客様のお宅でキッチンを拝見することが多いのですが、暮らし方によって所有されている家電もさまざま。シックなデザインやカラフルでオシャレなもの、高機能な家電など、種類が豊富にありますよね。

しかし、どんなに便利な家電でも、キッチンスペースには限りがあります。キッチングッズとは異なり、家電はどうしても場所をとってしまうもの。モノの仕分けと収納の工夫は必要です。

我が家の実例とともに、使いやすい収納方法をお伝えしていきます。

収納場所を決める前に考えるコト

使用頻度

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ヘラステラス

収納場所を考えるときに重要なのは「使用頻度」。毎日よく使う家電は使いやすい場所に置いたほうがもちろん便利ですし、出番が限られている家電は棚や引き出しの中などに収納しても問題がないわけです。

いつか使うかもしれないから……というよりは「今どれだけ使っているのか」で考えてみましょう。

配線計画

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キッチン家電ですので、もちろん全てにコードがあり、コンセントまでの距離や見た目などの配線計画が必要になります。

また、日々の抜き差しのし易さもかなり重要なポイント。抜き差しが面倒ならばオンオフ機能のある延長コードを採用することでクリアできます。

電源コードはコンセントにさしたままでも問題はありませんが、配線を隠したり、浮かせたほうが、スッキリとしたキッチンをつくることができますよ。

【収納実例】キッチン家電の種類と配置

まずは、持っているキッチン家電を以下の種類に分類してみましょう。

・A群……スタメンキッチン家電
・B群……あると便利キッチン家電
・C群……あると楽しくなりそうなキッチン家電

【A群】スタメンキッチン家電

我が家も含めてほとんどの方が所有しているモノとして
・炊飯器
・電子レンジ
・トースター
が挙げられます。最近は「土鍋で炊飯するから炊飯器は持たない」「電子レンジは使わない」「トースターは所有したことがない」という方もいらっしゃいますので一概には述べることはできないのですが、我が家の場合はないと困るレベルのスタメン家電として挙げておきます。

まずは、最優先でA群のスタメン家電の配置を決めちゃいましょう。使用頻度が高い家電なので、調理中にアクセスしやすい腰高あたりのポジションに配置することで動作もラクになります。

たとえば、作りつけの棚やキッチン収納家具などであれば、あらかじめ配置が想定されていますね。位置が固定になる家電なので配線もできるだけシンプルに、家電裏に隠すなどの工夫もしておきたいですね。

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我が家では、全てまとめて一ヶ所に収納しています。この電子レンジは、オーブン機能を使うとき以外はレンジの上にトースターを置いても問題ないとのことだったので、動作動線を重視しております。

【B群】あると便利キッチン家電

スタメン家電のA群ほどの頻度はないけれど、便利で効率が上がる家電として
・電気ケトル
・ミキサー
・電気圧力鍋
・フライヤー
・魚焼き機
などがありますね。我が家は全て所有していないのですが、常に憧れの気持ちはあります。

人によっては、毎日お世話になる大事な相棒として、A群に分類する人もいることでしょう。安全面や効率の面でも人気の家電です。

B群の家電の場合、常に調理台を広く使えるような定位置をしっかり決めることが大事です。箱などからは出してすぐに使える状態にし、出し入れしやすい場所に指定席を作ることをオススメします。

【C群】あると楽しくなりそうなキッチン家電

自分の嗜好やイベントを楽しむための家電として
・コーヒーメーカー
・エスプレッソマシーン
・ソーダメーカー
・電動かき氷機
・ワッフルメーカー
・ホームベーカリー
・ポップコーンメーカー
・ホットプレート
などがありますね。

この中でも下の5つは所有しています。ちなみに、コーヒーメーカーは以前使っていましたが、今はハンドドリップでコーヒーを淹れています。ソーダメーカーはとても欲しいのですが……置く場所と手間を考えて、今のところはペットボトルです。

C群は好きやこだわりがあるからこそ所有したくなるキッチン家電ですが、全てをべスポジに配置するのは至難の業。最近ではこだわりの家電を並べて楽しむ方も多いですが、それには広~いキッチンスペースが必要になってしまいます。

限られたスペースだからこそ、使用頻度を見極めてどの位置に配置するのかが重要。キッチンの外(できるだけキッチンか食べる場所の近く)に配置してあげるのも、ひとつの手です。使用するときにどこのコンセントを使うのかも考えておき、必要ならば延長コードも一緒に収納しておくとラクですよ。

キッチン家電は収納面でのお悩みは多く、工夫が必要です。収納スペースがコンパクトな我が家の実例をあげてみますので、ぜひ参考にしてみてください。

電動かき氷機

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使用頻度は夏に数回程度。モノも軽いので、出し入れがしづらい目線より上の食器棚の最上段に収納しています。取っ手つきのカゴを採用して、動作をラクにしています。

ワッフルメーカー

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こちらも使用頻度は月1程度。重さがあり付属のプレートもあるので、出し入れにストレスがない目線の高さの棚に指定席を作っています。

ホームベーカリーとポップコーンメーカー

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使用頻度も一年に数回くらいで、普段は微妙な両名です。使用頻度は低いのに、存在を主張する大きさで、我が家のキッチン内や引き出しの中には正直配置しづらい……。

出し入れまで億劫になると使わなくなるので、あえてキッチンカウンター寄りのリビング一角を指定席としました。カゴに入れて家電感を消し、使うときにはすぐに出せるシステムにしました。使う場所もダイニングが多いので、意外とこれがべスポジに。

ホットプレート

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大小2つを所有しております。大きい方は屋外で焼肉をするときのみ使用するため頻度は低く、外焼肉セットと共に食器棚の上段に収納しています。

赤いコンパクトプレートは主にお鍋や付属のプレートでたこ焼きをします。出番は月1~2回程度ですが、軽いので、こちらも食器棚の上段が定位置です。

まとめ

暮らし方や趣味趣向でキッチン家電の持ち方や使い方はさまざまですね。所有している以上は箱から出して積極的につき合っていきたいところですが、キッチンのスペースには限りがあります。

出し入れしづらいところに収納したことで、使わなくなってしまうのはもったいない! 使用頻度を確認し、最適な場所に使いやすい状態で収納してあげるだけで、キッチン家電を活用しやすくなります。

楽しく便利においしく、自分を励ましてくれる家電と心地よいつき合いができるよう、収納を見直していきましょう。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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