ライフスタイル ライフスタイル
2022年02月23日 06:15 更新

「これいつまで続くの…」疲れて正常な判断ができなくなってた。コロナ禍のワンオペ育児を描いたエッセイ漫画が話題

Twitterで話題の投稿を編集部がピックアップ! 今回は、ワンオペ育児中のママの状況を描いて話題になったある漫画をご紹介します。

"たすけを求める"ことも難しい、ワンオペ育児の現実

作家・イラストレーターとして活動しながら初めての育児に奮闘中のアトリエほっかむ(@hockamneco)さん。アトリエほっかむさんが産後間もない頃の心境を描いたある漫画が多くの共感を呼んでいます。

家に帰ると「ギャン泣き」してしまうお子さんのために何周も家の周囲を散歩し、初めての育児で心身ともに疲れ果てていたアトリエほっかむさん。終わりのない散歩に「もう歩きたい」「寝たい」「休みたい」と考えるものの、「育児につかれると"たすけを求める"という正常な判断ができなく」なった当時の状況を描いています。そして、当時の状況を振り返りながら、ワンオペ育児中の方に向けて「がんばらないで……」と綴っていました。

漫画:アトリエほっかむ(@hockamneco)さん

この投稿に「わかる わかります」と共感の声が挙がったほか、一時保育など外部のサポートを受けることもコロナ禍ではなお難しくなっているといったリプライも寄せられていました。

そこで、今回はアトリエほっかむさんにこの漫画を投稿した理由や思いなどをお聞きしました。

コロナ禍育児で受けるダブルパンチ

――こちらの漫画に描かれているように、産後間もない頃は、アトリエほっかむさんも心身ともに限界に近い状態だったのではと思います。当時、特に大変だった、つらかったと感じたことは何でしたか?

アトリエほっかむさん コロナ禍で初産でしたが、人生で一番体がボロボロな状態で、「最もか弱く愛しい命を全力で守らなくてはならない」状況がつらかったです。 夜2~3時間おきの授乳も覚悟していたものの、実際は2~3時間おきどころではなく、朝まで授乳を求められて5分と寝てくれないことも。(極度の疲労と睡眠不足で)記憶が飛んだときもありました。

――ただでさえ初めての育児でいっぱいいっぱいなのに、コロナ禍で今まで以上に助けを求めづらい状況ですものね。

アトリエほっかむさん はい。自治体の訪問サービスなどの存在は知っていましたが、コロナ禍で利用しづらいと感じていました。友達や別居の家族にも気軽に会いづらい。出産の立ち会い・面会も制限され、孤独感に押しつぶされそうでした。今のお母さんたちは産前産後のダメージに加えて、コロナ禍の制限・ストレスというダブルパンチを受けていると思います。
漫画:アトリエほっかむ(@hockamneco)さん
漫画:アトリエほっかむ(@hockamneco)さん
――どのようにして乗り越えられたのでしょう?

アトリエほっかむさん 乗り越えたというよりはその都度やり過ごしている感じです。一時的に自分の弟妹に育児を手伝ってもらったり、パートナーが朝早く起きて、出勤前まで子どもを見ていることで短時間でも体を休めることができるようになりました。 しかし、このように「頼ったり」「分担している状況」であっても限界は隣りあわせなので、完全なワンオペ育児の方の苦労は想像を絶します。

――今、このタイミングでこの漫画を描かれたのはなぜでしょうか?

アトリエほっかむさん ワンオペ育児が話題になっている今、「育児に追い詰められる心境」を伝えたかったからです。そして、ワンオペ中の方にはすぐに最善策にはたどり着かなくても、とにかく少しでも負担を軽減できるほうに逃げて欲しいと思います。今の苦しい状況を打ち明けるだけでも多少は心が軽くなることもあります。

――今、育児中の方に伝えたいことがありましたら教えてください。

アトリエほっかむさん ワンオペ中の方もそうでない方も、毎日本当にお疲れ様です。私の状況は皆さんの大変さに比べれば針の先程度かもしれませんが、たぶん、少しは知っています。 育児のしんどいこと、楽しいこと、嬉しいことを日々を漫画にして発信しているので気が向いたらのぞいてみてください。


===

お話を聞いて、多くの方にコロナ禍で育児をするママやパパの置かれている状況が知られ、適切なサポートが受けられる環境になってほしいと心から思いました。アトリエほっかむさん、ありがとうございました。
  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-