冬物をしまう前に!ニットの毛玉やお手入れ方法と毛玉取り器がないときの代用方法
気温も徐々に高くなり、衣替えをしている人も多いのではないでしょうか。しまう前に冬場に活躍したニットを見てみると、気になるのは毛玉。ケアをしたくても、取り除き方によっては生地を傷めてしまうこともあるので、適切な方法で対処することが大切です。今回は毛玉取り器がないときにでも使える代用アイテムもご紹介します。
こんにちは♪ キャラ弁・フラワーケーキ講師のよんぴよままです。
日に日に気温も高くなり、いよいよ夏が近づいてきましたね! みなさんは衣替えはお済みになりましたでしょうか?
寒い季節には、暖かいセーターなどニット素材の衣類が大活躍しますが、ついてまわるのが毛玉問題。気をつけていても、いつの間にか毛玉が増えてしまいますよね。ケアをしたくても、毛玉取り器がご自宅になかったり、自己流でやったものがかえって生地を傷めたり、悪化させてしまうことも……。
来シーズンも気持ちよく着るためにも、衣替えでしまう前にお気に入りのニットをきちんとケアしませんか? 今回は、毛玉取りの方法についてご紹介します。
毛玉はどうしてできる?
毛玉は衣類の生地が擦れることによって、繊維が絡み合ってできてしまいます。つまり原因は摩擦。ふわふわとした毛糸で編まれたセーターに毛玉ができやすいのは、毛糸の繊維が長くて柔らかいため絡まりやすいからだと、見てもわかりますよね。
ウールやカシミヤ、アンゴラなどの天然の動物繊維は、暖かで冬用の衣類によく使われます。毛玉ができやすそうですが、できても自然と落ちることも多いんです。綿や麻などの天然植物繊維は、繊維が毛羽立たないので毛玉ができにくい素材です。
反対にできやすい素材は……アクリル、ポリエステルなどの化学繊維。ニットにもよく使われる素材ですが、繊維の強度が高く、しっかり絡まって、毛玉になった状態で、生地についたまま取れません。
天然素材であっても、化学繊維を配合された混紡になると強度が上がる分、毛玉もできやすくなります。
摩擦でできるため、体の動きなどが多い場所は毛玉もできやすくなります。具体的にいうと、袖、袖口、脇下、ポケットまわりなどは、集中的にできてしまう場所。肩掛けかばんなどをよく使う場合は、肩やバッグが当たる場所にも毛玉ができやすくなることも考えられます。こうなると、同じセーターひとつ見ても、生地の風合いが見る場所で変わってしまうので、残念な見た目に……。
ニット素材以外でも、化学繊維でできた生地の衣類は、毛糸ほど大きな毛玉はできなくても細かな毛玉はできます。手触りも見た目も損なってしまうので、できるだけ毛玉ができないほうがいいですよね。
毛玉をできにくくするコツは?
① 素材を選ぶ
まずは購入する前に、素材の確認。取り扱いについても記載されているので、購入後のお手入れ方法もチェックしておくといいですよね。
デザインや肌触りなども大事ですが、化学繊維で作られている生地は毛玉ができやすいことを覚悟の上で購入を。毛玉が気になるようであれば、天然繊維のものや毛羽立ちしにくい生地のものなどを選ぶようにしましょう。中には毛羽立ちしにくい加工をしてあるものもあります。
② 適切な洗い方をする
衣類の裏側などについているラベルには、商品情報や取り扱い説明が明記されています。特に洗濯方法については必ず確認しましょう。おうちで洗いたい場合は、洗濯機が使えるかどうか、手洗いができるかどうかをチェック。おうちでの洗濯ができる場合に気をつけることは……
■こすり洗いをしない
■洗濯機で洗う場合はネット使用
■裏返して洗う
■柔軟剤を使う
柔軟剤は繊維を整え、静電気が起こるのも抑えてくれるため、毛玉ができにくくなります。
③ 連続使用を避ける
着る回数が増えれば、それだけ摩擦の機会が増えます。特に休む暇なく連続で使用すると、毛玉になりやすくなります。毛玉は1度の摩擦でできるわけではなく、摩擦が起こると繊維が毛羽立ち、それがまた摩擦で絡まってくることを重ねて大きくなります。使用間隔を空けることで、毛玉になる前に毛羽立ちを落ち着かせることができればイイですよね♪
④ 毛羽立ちを抑える
使用間隔を空けるだけでなく、使用後に毛羽立った状態を手動で落ち着かせることも効果的。洋服ブラシでブラッシングをすることで、繊維がふわふわした状態から、一方方向に整えてあげると絡まらず、毛玉もできにくくなります。
⑤ 静電気除去アイテムを使う
柔軟剤を使うことも効果がありますが、ほかにも静電気除去アイテムを使うことで毛玉の発生を予防することもできます。スプレーをシュッと吹きかけるだけで対策できるので便利。
毛玉取り器がないときのおすすめ方法
カミソリ
手軽さではカミソリがおすすめ。表面に滑らせて、毛玉をカットさせることができます。軽く浮かせる感じで動かせば、生地自体を傷めることなく、毛玉だけ取り除くことが可能です。
注意することとしては、押しつけてカミソリを動かすと、生地まで刃が当たり、繊維をカットしてしまうかもしれないということ。多くのカミソリは肌を傷めないように設計されているので、そういったものを選んで使うといいかもしれませんね。
ハサミ
アナログな方法としてはハサミで毛玉をカットする方法があります。1個1個をカットしなくてはいけないので、とても地道な作業ですが、生地を傷めることはなく、毛玉のみを取り除くことができます。繊維の消耗の点からみると、生地にとっては一番優しい方法です。
ハサミの先で引っ掛けたり、誤ってほかの場所を切ってしまったりする危険はあります。赤ちゃん用の爪切りばさみは安心安全設計で先が丸くなっているので、引っ掛けたりする危険が激減。毛玉の根元もしっかりとらえてくれます。
ただし、生地全体の表面がぼこぼこしているような状態のときは、ハサミを使ってきれいにするのは難しいので、ピンポイントで処理するときに効果的。
ブラシ
電動の毛玉取りではなく、毛玉取りを目的としたブラシがあります。生地をならす、毛羽立ちを落ち着かせる効果もあり、プロ仕様と銘打っている商品も。我が家でも愛用していますが、毛玉も取れ、表面全体もメンテナンスできる優れもの。
ブラシについた毛玉はこまめに取らないといけませんが、生地にも優しいのでおすすめです。ちょっと価格がお高めなことと、意外に時間と手間もかかるのが難点。全体にブラシをかけると腕が結構疲れます。
効果的にするには
より効果的に、生地にも優しくメンテナンスするには、ひと手間を掛けることも大切。毛玉取りをする前に蒸気を当てて、繊維を調え、温めることで取りやすくなります。編み目が潰れないようにタオルを当ててスチームアイロンをかけたり、スチーム機能が無い場合は、濡らして絞った布巾などを当ててアイロンの熱を加えればOK。
普段から使用後にブラッシングしたり、早目に毛玉をカットするようにしておくと、繊維の消耗を緩やかにし、長持ちさせることができます。
まとめ
お気に入りのニットほど、毛玉ってできやすいんですよね。大好きな洋服だからこそ、衣替えで洋服をしまう前に、来シーズンのためにもきちんとケアをしてあげましょう。毛玉取りがない場合でも、活用できるアイテムがあるので試してみてください。生地を傷めたり、毛羽立ちさせないようにメンテナンスしておけば、来シーズンもすぐに着ることができますし、長く愛用できるようになりますよ♪