夏休みや週末にトライ! 子どもと一緒に料理を作るときのポイント
子どもが興味や関心を持ちやすい、料理のお手伝い。慌ただしい日々の暮らしの中では、なかなか子どもに料理をさせてあげられるタイミングを見つけるのは難しいですよね。そこで、長期の休みである夏休みや週末を使って、子どもと一緒に料理をしてみませんか。
こんにちは、ライフオーガナイザー®の門傳(もんでん)奈々です。
中学生・小学生・幼稚園児の3人の子どもがいる我が家では、できる範囲で子どもにも料理を手伝ってもらっています。手伝ってもらうようになったきっかけは、「子どもに手伝ってもらった方が、ゆくゆくは私が楽になるのでは?」と思いはじめたことから。そこから週末や長期休みを利用して少しずつ親子で一緒に料理をしたところ、だんだん子どものスキルも上がってきたのです。
そこで今回は、子どもと一緒に料理をする際のポイントや注意点、そして子どもと一緒に作りやすいメニューを紹介します。
子どもと一緒に作るのは余裕のある時間帯に!
子どもと一緒に料理をするときは、親に気持ちの余裕がある時間帯を選びましょう。親に余裕がないときや、家事が終わっていない状態で子どもにやらせようとすると、「終わらせたい家事があるのに滞る……」と感じてしまいます。これでは本末転倒です。
まずは親自身が時間と気持ちに余裕があるのはいつなのかを確認し、その時間帯で子どもと作業するようにしましょう。
子どもが扱いやすい調理器具を選ぶ
子どもと一緒に料理をするときは、子どもが扱いやすい調理道具を選ぶことが大切です。
たとえば子ども用の包丁は、子どもが手を切ってしまわぬように先が丸くなっています。泡立て器や菜箸も子どもの手には大きい場合があります。小さめのものを選んだり、スプーンなどで代用するといいでしょう。
また、意外と抜け落ちてしまいがちなのが、調理器具の滑り具合です。例えば大根おろしやごますりなどの作業は、土台が滑ると子どもには難しく感じるので、滑らないよう工夫が必要です。
最初は手本をみせるところから
子どもと料理するのは、はじめが一番ハードルが高いもの。何でもそうですが、料理も最初に親がやって見せてから子どもにやらせてみましょう。
このとき、子どもがこぼしたり、失敗しても大目に見てあげて。大人だってはじめてやることは最初からうまくはできないですよね。
不慣れな子どもが失敗しても決して叱らず、スピードも求めてはいけません。まずは子どもを楽しませながら、料理へのモチベーションを上げていきましょう。
【難易度別】子どもが取り組みやすい調理作業
ここからは、子どもが取り組みやすい作業やメニューを難易度の低いものから紹介していきます。
難易度★ ごまをする
子どもが意外と楽しんでくれるのが「ごますり」の作業です。
我が家では、離乳食づくりの際に使っていたすり鉢とすりこぎを使っています。これが子どもの手のサイズにはちょうどいいのです。注意点は、すり鉢が滑らないようにすること! 写真のように滑りにくいトレーの上に乗せたり、布巾の上に乗せてあげると滑りにくくなりますよ。
難易度★ お米を研ぐ
お米を研ぐのも子どもに任せやすい作業のひとつです。はじめはとぎ汁を捨てるときに水と一緒にお米も流してしまうことがあるので、ザルや専用のストッパーなどを用いると、子どもも作業がしやすくなります。
慣れてきたら、お米の計量からお願いしてみましょう。
難易度★★ 柔らかいものを切る
作業に慣れてきたら、柔らかい食材を切ってもらいましょう。オススメは、豆腐やウインナー、ハム、ちくわなどの加工済み食品、果物といった柔らかい食材です。
子ども用の包丁や小さな包丁を使って行うと安心です。
難易度★★ 卵を割る
簡単なようで難しいのが卵を割る作業。子どもは力の加減がわからないので、ぐしゃっと潰してしまうこともよくあります。慣れるためには、回数を重ねるしかありません。割る機会をたくさん与えてあげましょう。
難易度★★ 炒める
小学校になったら、徐々に火を使う調理もやらせてみましょう。火を使うときは、親は必ず近くで様子を見守ります。
火の通りやすい葉物野菜や、卵焼きなどから始めるのがオススメです。
子どもと作りやすいメニュー
切る、混ぜる、焼く(炒める)などのスキルが身についてきたら、親子で一緒に料理を作ってみましょう! 子どもと一緒に作りやすいメニューを紹介します。
卵料理
卵が割れるようになったら作りたいのが目玉焼きです。
目玉焼きに慣れたら、スクランブルエッグや卵焼きにも挑戦してみましょう!
ホットケーキ
休日のメニューにぴったりなのがホットケーキ。ホットケーキミックスを使えば楽チンです。
ベーコンと冷凍野菜の炒め物
カットされている冷凍野菜を使えば炒め物も簡単です。
ごまあえ
すったごまに砂糖と醤油を加えて野菜と和えるだけ。
まとめ
子どもが調理できるようになるのには時間がかかるため、親にも忍耐が必要です「親がやったほうが早いから」と何でもやってしまうと、子どもが料理をする機会は少なくなってしまいます。なにより、親と一緒に料理をした経験は、子どもにとっては楽しい思い出になります。
おうち時間が増えている今だからこそ、子どもがやりやすい作業から少しずつ料理をやらせてみましょう。そのような日々を積み重ねていくと、近い将来に子どもがつくったご飯を食べる日がくるかもしれません。
また、調理以外にも子どもがお手伝いで戦力になる場面はたくさんあります。こちらの記事も参考にしてみてくださいね。