赤ちゃん・子連れでの引っ越しの注意点!ストレスなく準備するコツは?
赤ちゃんや子供を抱えながらの引っ越しは大変とよく耳にしますよね。少しでもストレスを軽減して荷作りや手続きなど準備をするにはどのようにすればよいのでしょうか。いろいろな工夫やコツをみていきましょう。
赤ちゃん・子連れでの引っ越しはここが大変!
転勤や転職、賃貸住宅の更新、新築・分譲マンションの購入など引っ越すきっかけはさまざまだと思いますが、独り暮らしや夫婦だけの引っ越しとは違い、赤ちゃんや子連れでの引っ越しは作業面でも手続き面でも相当なエネルギーが必要となるようです。具体的に大変なところや注意したいポイントを把握し、準備をするコツを知っておけば、上手に乗り切れるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
引っ越しのタイミングが難しい
【予防接種】
特に1歳未満の赤ちゃんがいる場合気を付けたいのが予防接種です。1歳までに受けなければならない予防接種はヒブ・肺炎球菌・B型肝炎・BCGなど[*1]たくさんあるため、どこまで受けたかをしっかり把握しておく必要があると同時に、引っ越し先での手続きも行わなければなりません。引っ越しでバタバタして、接種するタイミングを失わないよう、失念しないようにしましょう。
【保育園・幼稚園・習い事】
やっと入園できた保育園や先生やお友達が大好きで毎日楽しく通園していた幼稚園、ずっと続けていきたい習い事など、引っ越しによって転園や習い事も新しいところを探さなければなるでしょう。引っ越し先での保育園や幼稚園は、空きがないと入園できない可能性も十分あります。待機児童が多い地域への引っ越しも4月以外の途中入園はハードルが高くなるかもしれません。
保育園の転園など手続きは多い
引っ越すことが決まったら、まず引っ越し先の自治体の保育課に保育園の空き状態について問い合わせをしてみるとよいでしょう。空きがあれば、スムーズに転園話が進むかもしれません。住民票を移動してからでないと、入園希望を出せないこともあるので、確認してから手続きを行ってください。入園できる保育園を見つけてから家を決めるという子連れファミリーも少なくないようです。必要書類や手続きは引っ越し先の自治体によって異なるので、こちらも確認をしておくとよいですね。
荷造りが進まない
赤ちゃんや子連れの引っ越しで、一番の悩みとなるのが荷造りだそうです。授乳やおむつ替え、食事やおやつなど赤ちゃんや子供のペースで思い通りに進まないとか、子供が段ボールに詰める作業に興味を持ちスムーズに詰めさせてくれないなど……。子供が起きている時間帯と寝た後の時間帯でどれを荷造りするかをざっくり決めておくとよいかもしれませんね。
また、子供のおもちゃや絵本などは引っ越す直前の荷造りをおすすめします。早めに荷造りしてしまうと、遊ぶものがなく子供もストレスを抱えてしまうので、荷造りする順番も大切です。
ストレス軽減!スムーズに準備するコツ
少しずつ荷造りを始める
赤ちゃんや子供を抱えながらの荷造りは思い通りに進まないと覚悟していたほうがよいでしょう。引っ越しが決まったらすぐに荷造りを始め、直前になってバタバタにならないよう少しずつでも作業を進めていきたいですね。
まとめて作業するときは預かってもらう
可能であれば預かってもらうのも一つの方法です。毎日、荷造りが進まないことにイライラしながら子供と接するよりも預かってもらい、一気に作業が進めば気持ちに余裕も生まれるでしょう。家族や親戚、ママ友を頼ってみたり、一時保育所や託児所などを利用してみてはいかがでしょうか。
荷造り・荷ほどきを外注する
育児に家事、就業中であれば仕事と忙しい上に、引っ越しの荷造りと荷ほどきは、ママにとってかなりの負担となるでしょう。手続きも役所などに出向かなければなりません。子供の預け先もないという方は、荷作りの梱包から引っ越し業者にお任せしてみてはいかがでしょうか。おまかせパックなら荷ほどきまで頼めるサービスもあります。コストはかかってしまうかもしれませんが、プロの手際のよさは格別と利用したママたちからは喜びの声も上がっています。新居の間取りを把握し、荷物の指示さえしっかりできれば引っ越しもラクになるでしょう。
業者によって、価格・サービス内容など異なるので、比較してみてください。
引っ越し作業中の子供のスペースをつくる
荷造り・荷ほどきや家具の移動など作業中に居場所を失いがちなのが子供です。どこで何をしてよいのか戸惑ったり、構ってほしくてママやパパから離れなかったりしがちなので、子供のスペースを確保し、お気に入りのおもちゃで遊んだり映像が見られる環境づくりをしてあげるとよいようです。いつもとは違う部屋の中は危険もいっぱいです。ケガや事故防止のためにも子供のスペースがあると安心ですね。
赤ちゃん・子供のこんなトラブルにも注意!対策は?
引っ越しでのアレルギー
ふだんのお掃除では行き届いていないところからのホコリや菌など、ハウスダストが多い状態になるでしょう。窓を開けて作業をしたり、空気清浄機を使用したり、赤ちゃんや子供がいるときはホコリが立たないような作業に切り替えるなど意識をして、ホコリを吸い込まないように工夫をしてあげてください。
また、新居の壁紙に使われている接着剤や塗料によるホルムアルデヒドなどさまざまな物質が原因でシックハウス症候群を起こすことがあるようです。
空気や気圧など、住む地域の環境の変化でも呼吸器の疾患や肌のトラブルを招く場合があるので、これまで以上に子供の体調や様子に気を配ってあげましょう。
環境の変化のストレスで寝ない・夜泣きが激しくなる
引っ越したと自覚がない幼い子供でも、環境が変わったと敏感に感じるそうです。引っ越し前にはなかった車や電車の音や人・虫の声、振動、街灯、日当たりの違いで寝つきが悪くなったり、夜泣きが激しくなることもあるようです。寝る部屋や位置を騒音から避けられるところに移動したり、遮光効果のある厚手のカーテンを取り付けたりと工夫をしてみましょう。
ほかにも部屋のにおいや室温などもストレスの原因となる場合があるようです。引っ越しをしてしばらくは窓を開けよく換気をして、空気清浄機を利用するなど消臭に努めましょう。また室温も調整し、快適に過ごせるように心がけられるとよいですね。
まとめ
赤ちゃんや子連れでの引っ越しはタイミングや準備、手続きなど大変なことが多いですが、家族がストレスをためないように、まわりの人を頼ったり、業者に頼める作業は外注したり、作業の優先順位を考えたりと工夫が大切なようです。引っ越しが決まったら、やるべきことをリスト化し早めに準備を進めていきましょう。
[*1]NIID国立感染症研究所ホームページ「日本の定期予防接種スケジュール」
https://www.niid.go.jp/niid/images/vaccine/schedule/2018/JP20180401_01.gif