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2019年01月08日 16:30 更新

家族の物が片づかない! イライラとサヨナラするコツ

何度言っても家族が片づけてくれない。家族の物が多いから捨てて欲しい……。「ちゃんと片づけなさい!」「どうして片づけてくれないの!?」と怒ってしまったり、勝手に物を捨ててしまったり……そんな経験はありませんか? 今回は、家族の物の片づけがうまくいかなくて、イライラしてしまう時の対処法についてまとめてみました。

家族の物が片づかない! イライラの原因は?

Lazy dummy

こんにちは。ライフオーガナイザー®の橋本智子です。

家族の物の片づけは、思うように進まないことも多いですよね。そんな時のイライラは、家が散らかること以外にも「自分の思うように片づけて欲しい」「自分の理想の空間にしたい」という気持ちが叶わないことが原因かもしれません。

または、私ばかりが家事も片づけも頑張っている……という思いからくるイライラだったり、「きちんと片づけなさい」の「きちんと」がどの程度を期待するのか、伝わっていないことが原因である場合も。

思っている以上に家族間の物の持ち方に関する考え方や、片づけやすい仕組みは違います。そのため、家族間で片づけの価値観をすり合わせる作業が必要になってきます。

片づけない家族にイライラした時の対処法5つ

困っているのは誰? 「片づけなさい」を手放す

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まず考えたいことは、物の持ち主が「片づけられなくて困っている」のか、「片づけなくても困っていない」のかということです。

例えばお子様がうまく片づけられないことで忘れ物が多かったり、いつも物を探していたりと、ご本人がとても困っている場合は、整理をしたり、仕組み作りをする必要があります。

ですが、一見散らかっているようでも、お子様自身は感覚的に物の場所を覚えていたり、自分の持ち物を把握できているので特別困っていない場合もあるのです。

本人が片づけなくても困っていない場合、「片づけなさい」という言葉は響きません。特に困っていないのに「片づけよう」とはなかなか思えないからです。

「片づけなさい」を手放して、本人に任せてみるのも1つの方法です。何か不都合が起こった時は、見直しのチャンス。その時に使ったら元に戻すメリットや、戻す場所を決めておくメリットを一緒に考えることで「片づける効果」は伝わりやすくなります。

物の持ち方を認める

お子様やご主人の趣味の物が多いから減らしたい、と感じられることもあるはずです。そんなに必要? 全然使っていないから捨ててもいいはず! とイライラしてしまう時は、相手の物の持ち方を認めてみましょう。

量が多い、少ないにかかわらず、誰にでも大切な物はあります。「あなたにとって、どれほど大切な物なのか」を聞いてみると、物を通して相手の思いが分かったり、物の持ち方の価値観を知ることで、同じ物を見る際も見方が変わってきます。

大切な物だと分かったら、埃がかぶらないように保管したり、しっかり収納するスペースを作って「片づけたくなる」仕組みを整えます。コレクションの中でも特にお気に入りの物だけを飾る「特別なスペース」をあえて作ることで、それほど気に入っていない物を手放せることもあります。

勝手に片づけたり、勝手に物を捨てることは逆効果です。

「完璧」を目指さない! 家族にちょうどよい暮らし方を考える

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きちんと片づけて欲しい。家の中をもっとスッキリさせたい。その思いが強すぎると、家をきれいにすること自体が目的になってしまうこともあります。

整理収納は暮らしを快適にするための手段であって、目的ではありません。せっかく家をきれいに整えても、家族の関係がギクシャクしていると心地よくありませんよね……。

理想の片づけ方を押し付けず、かといって自分ばかりが我慢するのでもない。家族全員にとって、ちょうど良い暮らしや片づけ方について話し合ってみることが大切です。

生活していれば必ず物は増えるし、散らかることもあります。それは家族が元気な証拠でもあるんですよね。

全く散らからない家ではなく、散らかっても片づけられる家を目指すと気持ちも楽になります。

まずは自分の物をとことん整理してみる

出典: https://www.imalife-organize.com

私の場合、家族の物の散らかりが気になる時は、自分の物が片づいていない時です。家族を私が思うように片づけさせたい! とコントロールしようとしてもうまくいきませんが、自分がご機嫌になるために、自分の物を整えることはできます。

家族の物が気になる……そんな場合は、まず自分の物からとことん整理してみませんか? 「私が片づけを続けていたら、家族が変わってきました」というお声もいただきます。

誰かの物の散らかりが気になる時こそ、自分の物の整理はおすすめです。私自身にとって使い勝手の良い仕組みづくりを試行錯誤していくうちに、家族にとって使いやすい仕組みって何だろう? と考えられるようになりました。

片づけのテリトリーとルールを決める

出典: https://www.imalife-organize.com

家族の物がリビングなどの共有スペースに溢れてくると快適に過ごせませんよね。勝手に家族の物を整理したり、捨てたりすることはできなくても、家族間でルールを決めることは必要です。

物が増えてしまいがちな家族には「ここに収まる分だけ持つ」という枠を決めるのも効果的。個人の物と家族共有の物との収納スペースを区別し、勝手に片づけない代わりに本人の物は自分で責任を持って管理してもらいましょう。

家族共有の物については、どこにどんなふうに収納するのが戻しやすいかを話し合って決めることで、物の住所も共有され、家族も戻しやすくなります。

家族に合った仕組みの見つけ方

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自分にとっては片づけやすい仕組みも、家族には片づけにくい仕組みになっていることがあります。

・私は細かく仕切りたいが、家族は細かく仕切り過ぎると戻せない
・私は中身を隠す収納が好みだが、家族は中身が見えたほうが分かりやすい
・私はリビングに収納したいけど、家族は玄関に置いておく方が忘れない
・私は日用品のストックは持ちたくないけど、家族はストックがないと不安

など、使い勝手が良い仕組みが真逆だったりもするのです。

家族の動線上に戻す場所がないことで、片づけられなくなっている場合もあります。

家族間のギャップを埋めるのに大事なのは、聞くこと、話すこと!

どこに何が、どんな状態で収納されていると取り出しやすくて、片づけやすいのか。家族に直接聞いてみたり、家族の行動パターンを観察していくと、いろいろな発見があります。

まとめ

家族の物の片づけはコミュニケーションが大事。それくらい分かっているだろうと思う事でも、自分の片づけ方を押し付けないために、また家族の片づけ方に自分が我慢しなくてすむように、よく話し合ってみてくださいね。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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