収納で失敗しない! ファイルボックス選びの5つのポイント
書類収納には欠かせない「ファイルボックス」。種類も豊富なので、どれを使ったらいいか迷うことはありませんか? ここでは、分かりやすく出し入れがしやすい収納を実現するため、ファイルボックス選びのポイントをお伝えします。
こんにちは。ライフオーガナイザー®の橋本智子です。
今やいろいろなメーカーで販売されているファイルボックス。一見同じように見える物もあり、「どれを買おうか迷う」「何を基準に選べばいいのか分からない」というご相談も伺います。
たかがファイルボックス? いえいえ、ファイルボックス一つでも、選び方次第ではとても使い勝手の良い収納や仕組みを作ることができるんです!
せっかく何個も買って揃えたのに、使いこなせない……使い勝手が悪い……とならないために、ファイルボックス選びのポイントや基準をお伝えします。
ファイルボックス選びのポイント5つ
ポイント①:縦型vs横型
ファイルボックスを選ぶ時に考えたいのが、縦型にするのか、横型にするのか、ということです。
横型:上から書類を取れるようになっているもの。側面の高さがすべて同じになっているものが多い
。
縦型:横(側面)から書類が取れるようになっているもの。側面の一部(前面)の高さが低くなっているものが多い。
収納したい場所と、ファイルボックスのサイズが合う・合わないということもあるでしょう。
例えば、座った状態でデスクの一番下の引き出し内にしまっている書類を取り出す場合は、上から見渡せる横型のファイルボックスが◎。逆にデスク上に置いておくなら、縦型のファイルボックスが最適です。
どちらのファイルボックスの方が出し入れがしやすいのかも人によって違いますし、中に入れる物によっても使い分けることができます。
「どちらの方が使いやすいかな?」ということをイメージしたり、仮置きしながら決めてみてくださいね。
ポイント②:中身が見えるvs中身を隠す
次に考えたいのが、収納の中身が見える方がいいのか、見えない方がいいのか、ということです。収納本などをみると、真っ白に統一されたファイルボックスが並んでいる光景に、「素敵!」と真似したくなることもあるかもしれません。
しかし、これも向き不向きがあるのです。確かに中身を隠して見た目を整えることで、お気に入りの空間になったり、片づけのモチベーションが上がって、使った物を戻しやすくなる場合があります。でも、中身が見えないと中に何を入れたのか忘れてしまったり、中身を隠す収納にしたことで、その物自体を使わなくなってしまった……という場合も。
せっかく美しく収納しても「あれ、どこいったかな?」と探すことになったり、使用頻度が下がってしまったりするのでは本末転倒です。
中身が見えないと、なかったことになってしまう……という場合は、半透明のファイルボックスで中に入っている物を分かりやすくすることで、出し入れがしやすく、物を探さない収納や仕組みを作ることができますよ。
また、見せる収納、見せない収納という点では、ファイルボックスの向きもポイントです。
上の写真のように、中が見えない向きでファイルボックスを置くと、見た目は整いますが、中の物を取り出す際に、くるっとひっくり返すという手間が必要です。
毎日見る書類や使う物を縦型のファイルボックスに入れて置く場合は、右側の写真のように、中が見える向きで置いておくと取り出しやすく戻しやすいです。
日常的には見せる収納にしておいて、来客の際などスッキリ見せたい場合はひっくり返して見せない収納にする、という風に使い分けるのもいいですね。
ポイント③:立ち上がり部分があるvsない
ファイルボックスを選ぶ時に意外と重要なのが、ファイルボックスの立ち上がり部分の高さです。
中の物を取り出す時は、この立ち上がり部分の高さが低い方がさっと取り出すことができるので、使用頻度が高い書類などの収納に向いています。
反対に保管しておきたい書類や、縦長の物を立ててファイルボックスに収納したいという場合は、立ち上がり部分が高いファイルボックスがピッタリですね。
お子様の教科書などを机の上に置いておきたい場合は、立ち上がり部分が全くないファイルボックスに入れることで、取り出しやすくなります。ほんの数センチの事でも、使いやすさにこだわることで、楽に出し入れができるようになりますよ。
無印良品やニトリ、アスクルなどは立ち上がり部分が低め。
反対にIKEAのファイルボックスは、立ち上がり部分が高めのものが多いです。
ポイント④:幅が広いvs狭い
ファイルボックスのサイズには、通常のタイプの他にも、ワイドタイプやスリムタイプのものもあります。収納スペースに合わせてファイルボックスを選ぶことも大切ですが、中にどんなものを入れたいか、という点から選ぶことも失敗しないポイントです。
厚みのある本や書類、バインダーなどを収納するには、ワイドタイプが向いていますが、その物自体では自立しないような薄い雑誌などを入れると、ぐにゃっと曲がってしまいます。
我が家では雑誌をスリムタイプのファイルボックスに収納することで、それまで積み上げていたのが、立てて収納しやすくなりスッキリ保管できています。
ポイント⑤:同じ色で統一vs色を使い分ける
同じ色のファイルボックスを並べると、どこに何を収納したのか探してしまう……。ラベリングをしたものの、結局必要なものがすぐに取り出せない……。そんな場合は、項目別や人別にファイルボックスの色を分けることも一つの方法です。
ですが、あまり色を使い過ぎるのも、迷う収納の原因になりますので、カテゴリー別に3色くらいまでに分類するのがおすすめです。
視覚的に物を探すことが得意な方は、色別にすることでラベリングを読まなくても、物の位置を把握しやすくなりますよ。お子様の書類や物を収納する場合も分かりやすいですね。
ファイルボックスを選ぶ時に重視したいこととは?
ファイルボックスを選ぶ時に意識していることが3つあります。
・破損した時や追加購入したい時に買い足せる定番品であるか
・店舗が近くに会って、実物が確認できるかどうか
・一つの用途だけでなく使い回せるものであるか
気に入って同じファイルボックスを揃えようとしたら、もう売っていない……という経験もありました。なので、一番最初の「定番品であるかどうか?」は特に重視したいところです。
今はネットでも購入することができるので、この3つが完璧に揃っていなくても、メーカーサイトでサイズや写真を見ながら決めることもありますが、ネット購入する場合は思っていたのと違う……という場合もあります。可能なら実物は店舗で確認してから決めると、さらに失敗しないですね。
またファイルボックスは書類以外にも使い道はいろいろ。キッチンツールや日用品のストック収納などにも向いています。家のいろいろな場所で使い回せると嬉しいですね。
まとめ
ファイルボックス一つでも選び方次第で、使い勝手の良い収納にも、ちょっと使いにくいな……という収納にもなってしまいます。同じ縦型ファイルボックスでも、数ミリサイズが違うだけで、うまく書類が収納できないことだってあります。
収納グッズは一度購入するとなかなか手放しにくい物でもあるので、安易に増やしたくないですよね。まずは何を入れるかを決めてから、サイズや使い勝手を吟味して選んでみてくださいね。
最適なファイルボックス選びに参考になれば幸いです。