洗濯物がパリッと仕上がる! 洗濯のりでアイロンがけを楽にする裏技
ワイシャツやブラウスなどは、洗濯するにつれて生地がくたびれてきてしまいます。捨ててしまう前に、洗濯のりを試してみませんか? キレイにのりづけすることで、まるでおろしたてみたいにパリッと仕上がりますよ。今回は、洗濯のり、洗濯のりスプレーを取り上げ、それぞれの特徴やおすすめの裏技などについて詳しくご紹介します。
洗濯のりのキホン! 使い方とは
洗濯のりの種類
洗濯のりと聞いてもピンとこないという方に、まずは洗濯のりの成分や効果について簡単に説明しておきましょう。
洗濯のりは、大きく二つに分けることができます。一つ目が障子を張り替えるときなどに用いられる「天然のり」。こちらはでんぷんが主成分(片栗粉やごはん粒などが原料)です。もう一つが、「化学のり」と呼ばれるもの。加工でんぷんやポリビニルアルコール(合成樹脂の一種)からできています。
「天然のり」は衣類にハリを与え、パリッと仕上がるのが特徴です。天然成分を使っているので、肌が敏感な方でも安心。ただし、虫に食べられたり、腐食してしまったりする恐れがあります。
「化学のり」は、腐食の心配がなく、衣類をコーティングする役割もあり。汚れがつきにくいというメリットがあります。その反面、化学物質を使っているため、肌が敏感な方は気を付けたいところ。
洗濯のりの基本の使い方
洗濯のりのなかには、洗濯機に入れて使うことができるものもあります。使い方は以下の通りです。
全自動洗濯機なら、洗濯したあとにのりづけしたい衣類だけを洗濯槽に残します。水位を低めに設定し、洗濯のりを適量入れたうえで3分間ほど洗濯機を運転し、脱水にかけましょう。そのまま衣類を伸ばしてハンガーに掛けて干せば、乾燥する頃にはパリッとした仕上がりに。
手洗いをする場合、洗濯したあと洗面器に衣類を入れ水を張ります。そこに、適量の洗濯のりを入れて全体に浸した後、脱水して乾燥させればOKです。
洗濯する際にひと手間くわえるだけ。パリッと仕上がれば、アイロンがけも必要なくなるので便利!
柔軟剤と一緒に入れるやり方も
柔軟剤と洗濯のりを同時に入れるという方法もあります。最後のすすぎの前に、いったん洗濯機を止め、柔軟剤と洗濯のりをそれぞれ5ml(キャップに5分の1程度)ずつ入れます。そのあと、軽めに脱水をかけてシワを伸ばし、ハンガーにかけて干すと、洗剤だけで洗ったときよりもシワの目立たない仕上がりに。洗濯のりと柔軟剤が、生地をコーティングすることで、シワができにくくなるのだとか。やはり、ひと手間でアイロンがけが不要になるのは助かりますね。
ただし、注意点もあります。まず、ドラム式など、洗濯機によっては洗濯のりが使用できません。くわえて、のりが付着するため、洗濯槽のこまめなお掃除が必要です。
洗濯のりスプレーを使って、洗濯を楽にしよう
洗濯機で洗濯のりが使用できない、洗濯機のメンテナンスが面倒という方におすすめなのが、洗濯のりスプレーです。スプレー容器にキャップ1杯の洗濯のりを入れ、水で薄めるだけと簡単。
洗濯のりスプレーの使い方
洗濯のりスプレーは使い方も簡単です。洗濯後のシャツやブラウスを干す前に、スプレーします。のりが床や壁に飛び散るとベタベタしてしまいますので、ベランダなど屋外でスプレーするのがおすすめです。乾いたら、さっとスチームアイロンをかけるだけで、キレイにシワを取り除くことができます。
洗濯のりスプレーのメリット
洗濯機で洗濯のりを使うと、洗濯槽をこまめに掃除しなければなりませんが、その必要がなくなります。また、のりづけしない洗濯物を一旦出すという作業も省けるため、洗濯のアクションが少なくなることに。
乾いたあとにアイロンをかける手間はありますが、アイロンの滑りがとてもいいため、手早く仕上げることができます。洗濯槽をこまめに掃除する手間を考えるなら、こちらのほうが時短が叶うはず。
洗濯のりスプレーを使うときの注意点
洗濯のりを水で希釈した状態で、長いあいだ放っておくのは避けましょう。スプレーボトルのなかで洗濯のりと水とが分離し、のりが固着してしまう恐れがあります。防腐剤も薄まってしまうため、腐敗が進んでしまうこともあるようです。
また、洗濯のりの分量を多くするとよりしっかりのりづけできますが、なかで固まってしまうことがありますので注意してください。
スプレーしたあと乾燥機に入れるのはやめましょう。フィルターにのりがつまり、故障の原因になってしまいます。
まとめ
洗濯のりを使うと、洗濯物がパリッと仕上がり、気持ちよく着ることができます。さらに、洗濯のりの効果として、アイロンがけが楽に。ぜひ活用してみてください。