災害時に役立つ「防災アプリ」使ってる? 選び方のポイント
身近な存在であるスマホで利用できる「防災アプリ」があれば、いざというときも安心です。「防災アプリ」を使うメリットや選び方、どんな機能があるのかを紹介。携帯電話にダウンロードしておきたいおすすめの「防災アプリ」についてもピックアップしました。
防災アプリってどんなもの?
防災アプリとは、災害が生じた際に命をつなぐ助けになるアプリのこと。なかでも、緊急地震速報、気象情報、各種警報、避難勧告など、災害に関する情報をリアルタイムで提供してくれるものが、日頃から使いやすいでしょう。
危険を回避する行動を支援してくれるアプリも重要。例えば、近隣エリアの避難場所に関する情報についてまとめられたアプリがあれば、いざというときに便利です。自治体が提供しているものもあります。
家族の安否確認ができるアプリも重要な防災アプリの一つです。家族の無事がわかれば、無理に帰宅したり捜索に出かけたりする必要がなくなって、リスクを回避することにつながります。
防災アプリを携帯に入れておいたほうがいい理由
一番身近な情報機器・携帯に入れておくことによって、情報が素早く入手しやすいというのがメリットです。テレビやラジオなどの機器がない場合でも、携帯から最新の情報を入手することができます。
さらに、携帯電話にいろんな機能をまとめておくことができるのも、防災アプリを利用するメリットです。例えば、暗いところで足元を照らす懐中電灯、倒壊した建物のなかに閉じ込められてしまったときに居場所を教えるブザーなど……。アプリがあれば、いろんな用途に使えることができるのです。
大規模災害時には、ネットがつながらなくなるケースも考えられます。アプリによっては、オフラインで利用できるものもあるので、事前にダウンロードしておけば、ネット環境がない場所で使えて安心です。
防災アプリを選ぶポイント
防災アプリはいろんなものが出回っています。まずは、それぞれのアプリの機能をよく確認し、特徴を知ることが大切です。そのうえで、災害情報を得るためのものはこれ、安否情報の確認に使うのはこれという具合に、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
例えば、災害情報関連のアプリなら、プッシュ機能が付いていれば、アプリにアクセスしなくても自動的に最新情報が得られます。また、ライトやブザーなどのアプリは、単純な操作で起動できるものが、いざというとき便利です。
災害時に役立つ定番アプリとは?
災害時に役立つ定番アプリとして挙げられるのは「LINE」。グループ機能を使えば、スムーズに家族の安否確認ができます。災害時には、電話やメールがつながりにくくなることが少なくないため、アプリの連絡ツールはいざというときに頼りになります。
携帯に明かりをともす機能がない人は「懐中電灯」も、ぜひインストールしておきたいところ。タップするだけでライトが照らせるので、停電時にすぐに使えます。アラーム音を周囲に発信する「KOE」など、ブザーアプリは、万が一、どこかに閉じ込められた場合に役立ちます。「東京都防災アプリ」にもブザー機能があり。有用な機能が備わっているので、東京都民でなくてもおすすめです。
おすすめの防災アプリ
「NHKニュース・防災アプリ」
「NHKニュース・防災アプリ」は、日本放送協会(NHK)が無償で提供しているアプリです。一般的なニュースだけでなく、天気予報や災害情報、避難情報などをいち早く届けてくれます。津波、地震、台風、土砂災害などに関する警報や注意報など、幅広い情報を閲覧することが可能です。放送の同時提供やライブカメラ機能も備えられており、信頼度の高い情報をリアルタイムで入手できます。プッシュ通知機能も便利です。
「NHKニュース・防災アプリ」はこちら▽
https://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/index.html
日本気象協会「わが家の防災ナビ」
「わが家の防災ナビ」は、日本気象協会が推進する「トクする!防災プロジェクト」の無料公式アプリです。防災関連の情報をプッシュ通知してくれるほか、近隣の避難所や、自宅の土砂災害や水害の危険度合いを確認することができます。
避難計画を立案したり、家族と居場所を共有したりすることができるため、万が一の際の安否確認に便利。また、アプリ内でポイントを貯めると防災グッズが抽選で当たるキャンペーンに応募できるなど、お得な情報も満載です。
「わが家の防災ナビ」はこちら▽
https://tokusuru-bosai.jp/app.html
Yahoo!「防災速報」
Yahoo!「防災速報」は、緊急地震速報、豪雨情報、警報や避難勧告など、災害に関する情報をニュース速報してくれるアプリ。地震や津波など、災害が起こる前にプッシュ通知で知らせてくれるので、いち早く行動に移すことができます。現在地以外に、自宅と勤務先と実家など、設定した3地域の情報を同時に得られるのもポイントです。Jアラート(全国瞬時警報システム)にも対応しています。
Yahoo!「防災速報」はこちら▽
https://emg.yahoo.co.jp/
まとめ
他の災害グッズと併用するかたちで防災アプリを上手に利用することができれば、災害時の被害を最小限に抑えることができるはずです。家族構成やスマホの利用状況にあわせて、防災アプリを選んでくださいね。携帯に入れておき、日頃の防災意識を持つことにもつなげましょう。