一度は体験しておきたい! 週末は防災センターに行こう
防災センターは、災害や防災に関する教育を行っている体験型の施設。ここでは、大人も子どもも、楽しみながらしっかりと防災について学ぶことができるんです。今回は、防災センターでできることと、防災センターのメリットについて見ていきましょう。
防災センターの体験型見学って?
防災センターってどんなこところ?
防災センターとは、住民の防災に関する知識や技術、意識の向上や、地域の防災活動の拠点となることを目的として、国や地方自治体などが設置している施設のこと。防災館、防災体験館などとも呼ばれます。防災センターは、単独の施設としてつくられていることもあれば、消防署や消防学校などと併設してつくられていることもあります。
現在、防災センターなど災害について学べる施設は、全国に150以上もあります。例えば、東京都の場合は、西東京市防災センターや、北区防災センター、しながわ防災体験館、東京消防庁立川防災館などの施設があります。みなさんのお住まいの地域にも、きっと防災センターがあるのではないでしょうか?
防災センターでは、防災教育や災害に関する啓発活動を行っており、地震や水害などの災害について、体験を通しながら学ぶことができます。また、実際に大きな災害が起こったときには、災害対策本部を置いたり、応援部隊の中継地になったりすることもあるんですよ。
防災センターでは、どんな体験ができる?
さまざまな防災に関する体験ができます。防災センターでは、具体的にどのような体験ができるのか、詳しくみていきましょう。
地震体験
「地震体験室」という部屋で、地震の揺れを疑似体験します。日本で暮らしていれば、地震の経験はほとんどの人にあると思いますが、震度7のような大きな揺れを体験したことのある人は少ないものです。実際に体験してみると、自分の身を守るだけで精一杯の激しい揺れに衝撃を受けるでしょう。
台風・豪雨体験
大きな送風機のある部屋に入り、台風の風圧の強さを体験したり、そこに疑似的に雨を降らせて暴風雨を体験したりします。立っていられないほどの風圧を体験することで、台風や暴風雨の危険を学ぶことができます。
消火体験
「火災が発生したら、消火器を使って消火する」とわかってはいても、消火器の使い方に自信がないという人も多いのではないでしょうか。防災センターの消火体験は、消火器を使って、画面上で起こっている火災の消火を体験することができる施設も。実際に消火器を使ってみることで、万が一火災が起こった場合に慌てずに対処できるようになりそうですね。
津波体験
2011年3月11日の東日本大震災により認知度の高まった津波の危険性。防災センターでは、ドームシアターで津波映像を投影したり、ミニチュアの街並みと水槽やプールを使って、津波の様子を再現したりするなど、視覚的に津波を体験することができます。
避難体験
火災や停電時の避難を体験します。火災では有害なガスが発生することもあるため「有害な気体を吸い込まないように鼻と口を覆う」「姿勢を低くする」などの避難方法を実践しながら学んだり、建物内の避難表示について学んだりします。
救命体験
意識のない人や呼吸が止まっている人を発見したら、一刻も早い救命処置が必要です。心臓マッサージやAEDなどを使って、心肺蘇生を体験します。
その他
他にも、「映像シアター」で災害についての映像を見たり、土砂災害や火山活動に関して学んだりできる施設もあります。また、施設によっては、さまざまな災害のコーナーを巡る体験ツアーを行っていることも。
防災センター見学がおすすめな理由
防災についてわかりやすく学べる
災害や防災についての情報は、テレビやインターネットからも得ることができますが、防災センターのメリットは、体験しながら学ぶことができること。特に、小さなお子さんの場合は、「地震が起きたら○○しなさい」などと教えるよりも、実際に体験してみるほうが、防災について楽しく学ぶことができる上、行動も身につきやすいものです。
災害の疑似体験をしたり、災害時にすべき行動を実践したりすることで、防災についてよりわかりやすく、より深く学ぶことができる防災センターは、大人にも子どもにもおすすめの施設。
見学無料の施設が多い!
防災センターの多くは公的な施設。そのため、ほとんどの防災センターは見学無料です。楽しんで防災について学べて、しかも無料なんてうれしいですね。お子さんとお出かけする場所を考えるときは、ぜひ、お住まいの地域の防災センターを選んでみては?
まとめ
実際の体験を通して、楽しく深く、災害や防災について学ぶことができる防災センター。防災センターはお子さんの防災教育におすすめの施設です。この週末の、お出かけスポットの候補としていれてみませんか?