見た目と使いやすさを両立! 専門家が教える出しっぱなし収納のコツ
片づけて収納すればスッキリするけど、使いにくくて結局探し回ったり、出したままになったりしてすぐに散らかる……そんなお悩みはありませんか? それならしまい込まず、出しっぱなしにするのはいかがでしょう。けれども、出しっぱなしにすると見た目が……ここでは、見た目と使いやすさを両立した出しっぱなし収納の方法を紹介します。
こんにちは、マスターライフオーガナイザー®︎のはやさかひろみです。
片づけて、空間はできるだけスッキリ、モデルルームのようにしたい。生活感を減らしたい。
でも、しまい込むと使いづらい。かといって、出しっぱなしは散らかって見える。
……そんな「スッキリ見え」と「使いやすさの両立」に悩んでいませんか?
しまい込まずに使いやすい、でも雑多にならずスッキリ見える! 今回は、そんな収納のコツをお伝えします。
出しっぱなしOKなのは「よく使うもの」だけ
お家の中のもの、全て出しっぱなしでは雑然としてしまいます。けれども、全てしまい込むとスッキリ見えるけど今度は使いづらい……。結局、どこにあるかあちこち探すことになってしまう場合も。
片づけてスッキリ見えるようにしたいのに、使っていくうちにものが辺りに散らばってゴチャつくことにストレスを感じてはいませんか?
スッキリと使い勝手を両立するために、まずは「しまっておくもの」と「出しておくもの」をきちんと分けましょう。そのとき「出しておくもの」は、本当によく使うものだけに厳選します。
これも使う、あれも使う……と出してばかりでは、雑多に見えてしまう原因になってしまうからです。
例えば我が家の事例でいうと、リモコン・箱ティッシュ・携帯電話の充電器・鍵……。さらに爪切り、綿棒、リップクリーム、ペンとメモ帳、子どもの塗り薬なども、使用頻度が高いものなので、これらはしまい込まずに出しっぱなしにしています。
「出しっぱなしでもスッキリ見え」なものを選ぶ
よく使うものを厳選し、出しっぱなしにするものを決めたら、その「もの自体」がすっきり見えるか見直してみましょう。
たとえペン一本でも、色柄が多いデザインだとそれだけで雑多に見えてしまいます。スッキリ見えのためには極力シンプルなデザインや形のものを選ぶこと。色は一色に抑えて、家具やお部屋の雰囲気と合わせるのがポイントです。
白を基調としたインテリアのお家なら、白や薄いグレー、ベージュなどの一色に絞ってもの選びをするとスッキリ見えます。黒一色などもスッキリして見えますが、濃い色は馴染ませるのではなくアクセントとして使うイメージ。ちょっと上級者向けかもしれませんね。
シンプルなものを選べればいいですが、どうしても雑多に見えてしまうものもありますね。わが家では子どものリップクリームや爪切りがそうです。
その場合はそのまま出しっぱなしにせずに、浅めの入れものやトレイ等に置くと見た目スッキリに。入れものはもちろん、シンプルな色やデザインのものを選んでくださいね。
深い入れものや大きめの入れものは、厳選した以外のものを入れてしまったり、出し入れがしづらくなったりする可能性があるのであまりオススメしません。
死角を探して配置する
スッキリ見えるためには、出しっぱなしにする場所もポイントです。
ものを配置(収納)するときは、「使うところに使うものを置く」のが基本ですが、雑多に見えそうなものは「死角」を意識して配置してみてください。
普段生活している目線では見えにくい場所、リビング側から見えにくくキッチン側からは見える場所など……。
スマホ等で動画を撮りながら、お客様目線で家に入って歩いてみるのもオススメです。どんな風に見えているのか、どこが目が届きにくい(=死角)のか気づくことができます。
わが家では、目につく面のキッチンカウンターはリモコンのみにして極力スッキリ見えるように。そして死角となる面を利用して、除菌スプレーや子どもの予定表など、丸見えだと生活感が出やすいものを配置しています。
死角だからお客様目線では見えにくいので生活感が出ませんが、出しっぱなしなので使うときはすぐに手に取ることができて使いやすい。インテリア性も使い勝手もどちらも手に入れたいならぜひ死角探しをしてみてくださいね。
まとめ
片づけの仕事をしていると、「スッキリした生活感のない空間」を理想とする方が多いように思います。そのためにはまずは、身の回りのものを本当に使うものや持っていたいものだけにしていくことが近道です。
雑多な空間でも長く過ごすと見慣れてしまい、それが普通になっていってしまうそうです。毎日目にする家の中の景色をスッキリした気持ちのいい状態にするために、ぜひものの見直しから始めてみてくださいね。