気軽に飾れて癒される! 多肉植物のテラリウムの作り方と管理方法
根強いファンが多い多肉植物。丈夫で手間がかからない多肉植物に癒されると、年間を通して人気の植物です。今回は、その多肉植物の便利な冬の飾り方と、管理方法について、専門家がお伝えします。
フラワーデザイナーでフォトスタイリストのはぎわらりえこです。
2月は1年で最も寒い時期。まだまだ春までは時間がかかりそうですが、インテリアは春に向けて模様替えするのも良いのではないでしょうか?
家具の配置をかえたり、ファブリックを取り替えたりするのは大掛かりで大変ですが、植物で季節を取り入れることは、意外に手っ取り早くできて簡単なインテリアの模様替えの1つなんです。
今回は、寒い冬でもお部屋のなかで植物を簡単に管理できる「テラリウム」と、冬の多肉植物の管理方法をご紹介します!
そもそもテラリウムって?
テラリウムとは、室内でガラス瓶やガラス容器の中に植物などを入れて鑑賞する園芸方法の1つです。ここ2~3年前から、インテリアでも人気のあるアイテムとなってきています。
実は知らなかった! 多肉食物って何?
多肉食物とは、肉厚な茎や葉に水をためることができる植物の総称です。
乾燥に強く、水やりの心配がさほどない多肉植物とよく似ているもので、サボテンがあります。
サボテンとは、サボテン科に属する植物の総称で、実は多肉植物の1種です。トゲの生え際にある細かい綿毛をもつものがサボテンと分類されます。
サボテンは多肉植物の1種ではありますが、園芸では「多肉植物とサボテン」のように別物として分けて扱われます。それは、2,000品種以上ととても品種の数が多いためです。
サボテンは、乾燥に強く丈夫で、水と養分を茎の中にためる能力があります。
一方多肉植物は、1枚の葉からでも発芽し立派な苗となれる植物で、水分や養分をためた葉っぱや根、茎が肥大した植物の総称です。
もともとはアフリカ南部や中南米といった、乾燥した栄養も少ない土地に生えていることから、体に水や栄養をためこめるようになったと考えられています。
多肉植物のインテリア「テラリウム」の作り方
材料
・ガラス瓶(容器)
・ハイドロボール
・お好きな多肉植物(ガラス容器に合わせて2~3個)
・華やかにするためにお好きな球根植物(今回はムスカリを使用)
そのほか、コケ(乾燥モスでもOK)もあると便利です。
STEP1
ハイドロボールは、必ず水洗いをして準備しておきます。
水洗いをしておかないと、水を足したときに濁って汚れてしまうので、忘れずに水洗いをしておきましょう!
ハイドロボールとは、粘土を高温で燃焼し発泡させて作った土の代わりになる物です。無菌で臭いもないので、室内で植物を生育時に使用するのに大変適しています。土とは異なる性質のため、害虫の心配もありません。
多肉植物やムスカリ等の球根植物も、土付きで苗として売られていたものは、丁寧に土を払い、弱水流と桶にためた水で回し洗いをし、綺麗に土を落としておきます。
ガラス容器に、水洗いしたハイドロボールをいれましょう。
STEP2
多肉植物を配置します。多肉植物に根が出ている場合は、丁寧にハイドロボールの中に植え込むようにしてください。
STEP3
ムスカリをバランスをみて配置します。
完成です♪
多肉植物を長く楽しむための管理方法
置き場所
風通しの良い日陰や、陽当りの良い場所に置くのがオススメです。
室内で陽当りの良くない場所に飾る場合は、2~3日に1回は風通しの良い屋外に出し、日光浴をさせるように日差しをたっぷりと与えましょう。
水やり
土がしっかり乾き、さらに2日程たってからたっぷりの水を与えます。時々、霧吹きをするのも良いでしょう。
肥料
肥料はほとんどいりません。必要に応じて薄い液肥を与えます。
多肉植物の葉の部分、茎の部分が伸びてきたら、短くカットしてお手入れをしましょう。
テラリウムが便利な点
ガラスの容器で楽しむテラリウム。容器を通して水の分量が分かりやすいので「根腐れ」(根の水分が多すぎていたんでしまうこと)や、水不足といった心配が少ないことがメリット。インテリアにもなり、お世話も楽なので、忙しい方にはぴったりです。
まとめ
寒い季節、リビングで春を楽しむテラリウムは、多肉植物と季節の球根の花を一緒に飾れば、春まで長く飾れるインテリアとしてとても重宝します。
最近では多肉植物は、100円ショップ等での取扱いも増えています。ガラス容器もハンギングタイプや照明を組み合わせたものもあり、幅広いデザインを楽しめます。
多肉植物は 土の上に置いておくだけでも簡単に増やすことができるので、気軽にチャレンジできる植物。ぜひ、身近な素材であなたらしい多肉植物のテラリウムを作ってみてくださいね。