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2019年01月21日 17:24 更新

【収納テク】押入れやクローゼット、奥行きのある棚はどう使う?

日本古来の奥行きである、3尺(90センチ)やそれ以上の奥行きのある収納。昔は布団を3つに折りたたんで収納する場所として重宝されていましたが、現在はベッドが主流になってきたこともあって、持て余している人も多いのではないでしょうか? ここでは奥行きのある棚を上手に使うために、その方法をご紹介していきます。

まず、奥行きのある収納ってどういうもの?

Lazy dummy

こんにちは、ライフオーガナイザー®の片元友紀です。

従来、日本の住宅は尺(しゃく)モジュールといって1尺=約30センチをベースにして作られています。

おうちを真っ裸にした場合、大事な柱は「30センチ」「60センチ」「90センチ」「180センチ」といった倍数で隣り合って立っていることが多く、それに応じて窓の大きさは90センチ・120センチ・180センチと30センチ刻みが主流です。そして、それは室内の収納においても汎用されています。

日本人の昔の生活は
・毎日、布団の上げ下ろしをする生活
・毎日、着物を着る生活
・毎日、吊るよりも服を畳む生活
だったため、そのモノ自体を置くための奥行きが必要となります。

けれど今は日本人の生活も大分欧米化し、布団よりもベッドが、着物よりも洋服が主流になってきました。そのため、少しずつ奥行きのある収納は少なくなってきた印象を受けます。

実際、私が勤めていた完全注文住宅を請け負っていた会社では、90センチの奥行きのある収納は主に布団を収納する場所としてのみ使用することが多く、クライアント様も奥行きのある収納をご希望すること自体も少なくなってきました。

つまり、流れとしても“ちょっと今の様式では使いにくい”奥行きになってきたのですね。

奥行きは全て使わなくてもいい、と考える

Lazy dummy

これを言ったら元も子もないと思うかもしれないですが、かなり効果的な一つの方法だと考えます。

「奥行きのある収納だからこそ、奥行きは全て使わなくてもいい」

現在、私も築30年オーバーの一戸建て賃貸に住んでいるのですが、奥行きのある収納の多いこと。ほとんどが押入れタイプの収納になるので、90センチの奥行きがあるものばかりです。

確かに“収納力”はあります。けれども、収納力がありすぎると奥に奥にどんどんモノを詰め込んでしまうので、結局は取り出しにくい・使いにくい収納ができあがってしまうのです。それではせっかくの収納力も全く生かされず、残念な結果に。

実際にお片づけサポートに伺ったクライアント様のところでも、奥行きのある収納は奥まで見えないため、ただただ詰め込む場所になってしまうことが多いです。

一緒にモノを出してみると「こんなモノがあったの忘れてました!」「同じ商品、たくさん買ってしまっているわ!」と気づかれます。

そんな時は、思い切って奥行きを捨てる! 持っているモノに合わせた奥行きがベストだと考えます。初めから奥行きはないものだと考えて、手前によく使うモノを置くことがとても有効です。

奥行きのある収納ケースをお持ちの場合の対処法

Lazy dummy

よくあるのが、奥行きのある収納に対面した場合、その収納の大きさに合う収納ケースを買ってしまうこと。つまり78センチ〜85センチほどのとても大きな収納ケースを何個も持っている方が多いです。

その場合、引き出し式なのか、蓋つきの衣装ケースなのか、で対処法が異なってきます。

引き出し式の場合

オススメしているのが、奥行きを前後二つに分けること。引き出しを実際引き出してみたときに、78〜85センチほどの大きなケースだと、一気に引き出して使用することはなかなか難しいです。

そこで、それを2分割して、35センチ〜40センチくらいの引き出しとして使用してみるのです。

例えば、「手前にはオンシーズンの洋服」「奥にはオフシーズンの洋服」を入れておくことで、奥まで引き出さずとも、手前の使用でオンシーズンは完結します。

同じ種類のモノを入れておけば統一感が出せますし、衣替えの季節になっても、そのケース一つで簡単に終わらせることができます。

また、何か新しいモノを買おうと思った時にも、手持ちの洋服たちをすぐに確認することができます。

蓋つきの衣装ケースの場合

蓋つきの衣装ケースは積み重ねてしまうと、下に置いてあるケースは上のモノをどかさないと取れません。そのため、ここには“普段は滅多に使わないもの”を入れるのがポイント。

キャンプやスノボ、海水浴などの季節モノの道具など、使用頻度がかなり低いものや、オフシーズンのものを入れれば、普段の使用にストレスはありません。

もし、DIYしてもいい場合は……?

Lazy dummy

迷わず、ハンガーポールをつけることをおすすめします!

実はわが家も、現在の築30年オーバーの一戸建て賃貸に引っ越してくるときに、奥行きがある収納は使い勝手がどうも良くなくて大家さんに直接交渉しました。

その結果、自分でハンガーポールを3箇所設置したのですが、本当に付けておいてよかったと思います。

やはり、がらんと空いたスペースを収納用品で埋めるよりも、ハンガーポールにかかっているところから選ぶ方が私はラクだからです。

見て分かりやすい、というのは奥行きのある収納ではなかなか望めないことなので、ぜひDIYがオッケーなお住まいに住んでいる方はトライしていただきたいです!

★かける収納を増やしていく時に注意してほしいこと(私の失敗談もあり)
私が自宅でのDIYをしている中での体験談なので、よければ参考にしてみてください!
https://ameblo.jp/toshikosoba/entry-12370156938.html

まとめ

奥行のある場所は、ちょっと使いにくいところから、あれよあれよと荒れていき、自分の管理がしにくくなっていくことがあります。

せっかく住んでいる大切なおうち。空間があるのならば、考え方の工夫で乗り切っていきたいですね。

今回の記事が参考になれば幸いです♪

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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