【防犯カメラ設置の理由と目的】導入すべきケースとは？

防犯カメラを設置する理由や目的のひとつに考えられるのは、トラブルの原因を突き止めるというもの。では具体的に、どのようなトラブル時に役立ってくれるのでしょうか。

マンションだろうが戸建だろうが、誰にでも遭遇する可能性があるのは近隣トラブルです。

例えば、自転車を持っている人に注意してほしいのは、駐輪場のトラブル。自転車を壊されたり、盗まれたりするトラブルが起こることが考えられます。そのほか、いたずら目的で自転車を倒すという悪質なケースも。

特に、高級自転車を持っている人は、自転車が倒れた際にサドルが傷ついたりペダルが折れたりすると修理が必要になり高い費用がかかってしまいます。また、転売目的で盗難被害にあることも考えられます。

また、駐輪スペースが狭いために、近隣住民とトラブルになってしまうことも。停めてある自転車をよけたり、無理やり止めようとしたりすることによって傷つけてしまったというトラブルも考えられます。

このような場合に、犯人を特定したり、どちらに過失があるかを確認したりするために防犯カメラが役立ってくれます。

会社で防犯カメラを設置する場合は、社内の不祥事が起こらないようにするために付けられるケースがあります。

例えば、トイレットペーパーや事務用品など社内の備品がなくなるといった事例があります。このようなケースを想定して、犯人を特定するために防犯カメラを設置しようと考える管理者は多いようです。

また、事前に防犯カメラを設置しているという状況を社内で周知しておくことで、社員による不祥事が発生しないようにする、予防効果を期待するというパターンもあります。

防犯カメラはその名の通り、犯罪を未然に防ぐために設置するというパターンもあります。

防犯カメラを設置していると「防犯意識の高い家」ということをアピールできます。そのため、犯罪を未然に防ぐ目的で、防犯カメラを設置することも。犯人にとって、防犯カメラがあるのとないのでは、警戒意識に大きく差がでます。

防犯カメラに自分の姿が映ってしまうと、捕まるリスクが高まります。そのため、防犯カメラが付いている家は、ターゲットから外れることも多く、空き巣や窃盗から狙われにくくする効果が期待できるのです。

犯罪抑止効果を期待するのであれば、ダミーの防犯カメラでもある程度の効果が期待できます。しかし、万が一、犯罪が起こってしまったときは録画データがないので犯人の特定が難しくなることも。

ダミーの防犯カメラを設置する場合には、犯人に録画されていないことを見破られないよう工夫が必要です。

お店に防犯カメラを設置する理由はトラブルの原因を突き止めたり、犯罪を抑止したりするほかにも目的があります。それが、マーケティングリサーチです。どんな客層なのか、どんなメニューをどんな人が注文しているのかを確認するために、防犯カメラを設置するケースもあるようです。

マーケティングリサーチを目的に防犯カメラを設置するなら、録画データは重要な資料になります。単に何がいくつ売れたのかなど、レジに残っているレシートなど、他のデータからでは分からないことを知ることができます。

どこに商品を置いたほうが手に取りやすいのか、どのタイミングで声を掛ければ自然に話を聞くことができるのかなど、細かなリサーチが必要な時に活用できます。

しかし、その一方で、お客様のプライバシーには十分に配慮しなければなりません。映像データを見られるスタッフを限定するなど、導入する前にルールを徹底し、プライバシーの侵害にならないよう注意しましょう。

防犯カメラを設置する目的は、それぞれの家庭や会社によりさまざまです。目的によって、必要になる防犯カメラの機能が異なるため、事前にどんな目的で設置したいのかを明確にして、適切なものを選ぶようにしましょう。