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2018年09月21日 12:00 更新

正しい防災知識とは? 最新情報を得るにはココをチェック

地震や水害、大雪、火山活動など、毎年、全国各地で発生する災害。災害は、決して他人ごとではありません。もしもの災害が起こったとき、あなたは素早く適切な行動をとることができますか? 災害で自分や家族の命を守るためには、防災に関する知識や情報が不可欠です。今回は、防災の情報とその入手方法について解説します。

知っておきたい防災知識

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防災準備すべきこと

災害が起こったとき、できるだけ被害を小さくとどめるには、日頃からの備えが大切です。まずは、それぞれの家庭で行っておくべき災害への備えについて見ていきましょう。

家具は壁に固定する

大きな地震が発生すると、屋内では家具が倒れ、その下敷きになってケガをしたり命を落としたりすることがあります。大きな家具や家電は、倒れたときに被害を拡大したり、大きなケガにつながるおそれがあるので、しっかりと固定してください。また、棚の中にあるものが飛び出さないようストッパーをつけることも合わせて対策しておきましょう。

食料を備蓄する

災害が発生すると、水道や電気などのライフラインが止まったり、食料などの物資が不足したりすることも。非常時に備えて、家に保存のきく食料や飲料水を備蓄しておくことが大切です。最低でも、家族全員が3日間生きられる分の食料と水は準備しておくようにしましょう。

家族の安否確認方法をすり合わせておく

災害はどこでいつ起きるかわかりません。家族バラバラにいるときに、災害が起こっても各自の安否が確認できるよう、どこに集合するか、どのように情報を伝えるか、あらかじめ認識をすり合わせておきましょう。

警報の意味を知っておく

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気象情報などを見ていると、「注意報」や「警報」、「特別警報」とアナウンスされるでしょう。それぞれの意味を適切に知っておくことで、避難をするべきか否かの判断基準の材料になります。

災害が起こるおそれがあり、注意を促すものが「注意報」、重大な災害が起こるおそれがあるという警告が「警報」というように、これらは災害の危険性の重大さに応じて使い分けられます。

平成25年より運用されている「特別警報」は、これまでに経験したことのないほどの重大な災害が起こるおそれが非常に高い場合に発表されるものです。もし「特別警報」が発表されたら、「自分の家の周りはきっと大丈夫だろう」などと過信せずに、避難を開始するなど適切な行動をとることが大切です。

避難情報の意味を知っておく

災害時には、「避難勧告」や「避難指示」が発令されることもあるでしょう。これも「注意報」や「警報」などと同様に、危険性の大きさや緊急性の高さに応じて使い分けられます。

「避難準備・高齢者等避難開始」、「避難勧告」、「避難指示(緊急)」の順に緊急性が高くなります。

「避難準備・高齢者等避難開始」が発令されたら、避難に時間がかかるご高齢の方などとその支援者は避難をはじめましょう。その他の人は避難の準備をはじめておきます。また、「避難勧告」や「避難指示(緊急)」が発令されたら、避難場所へ急いで避難しましょう。ただし、外出することで逆に命に危険が及ぶような場合には、近所や自宅内のより安全な場所へ避難するようにしましょう。

避難場所について、市町村長による「指定緊急避難場所」と「指定避難所」が決められています。災害種別ごとに決められた「指定緊急避難場所」は、国土地理院のWeb地図上で公開されているので、お住まいの地域で災害が起こった場合に、どこに避難すべきかをあらかじめチェックしておいてください。

防災情報の入手方法

Photo by Brennan Burling on Unsplash

防災施設に行ってみよう

身のまわりの防災施設には、「防災センター」や「防災公園」などがあります。防災センターは、災害や防災について体験しながら学ぶことができる施設です。楽しみながら防災への意識を高めることができるので、お子さんと一緒に行くのもおすすめですよ。

防災公園は、災害発生時に避難所となったり、支援や救護などの拠点として使われたりする公園です。防災公園には、シェルターや災害対応のトイレなど、通常の公園にはない設備を持つものもあります。お住まいの地域の近くの防災公園はどこにあるのか、どんな設備があるのかをチェックしておき、もしものときに防災公園を活用できるようにしておくと良いでしょう。また、防災公園では、防災に関するイベントを行っていることもあるので、ぜひ参加してみてください。

総務省消防庁の防災サイトがおすすめ

Webサイトを活用すれば、自宅でも防災についての知識や情報を得ることができます。特におすすめなのが、総務省消防庁の防災サイト。防災や危機管理に関する情報を、動画などでわかりやすく伝えています。

大人向けの「一般コース」だけでなく、子ども向けの「入門コース」もあり、子どもでもゲーム感覚で楽しく防災について学ぶことができますよ。

防災·危機管理 e-カレッジをみる▽
http://open.fdma.go.jp/e-college/

スマホで災害情報を受信しよう

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みなさんがお使いのスマホでも、災害に関する情報を入手することができます。docomoの「エリアメール」やau、SoftBankの「緊急速報メール」などは、気象庁が発表した「緊急地震速報」や「特別警報」、国や自治体が発表した「災害・避難情報」などを配信するサービスです。このようなサービスを活用すれば、災害時に最新の正しい情報を知ることができます。

まとめ

地震や水害などの自然災害は、いつ起こるかわかりません。災害そのものを防ぐことはできませんが、普段から災害に備えたり、正しい知識や情報を得たりすることで、災害が発生しても慌てずに行動できたり、被害を最小限にとどめたりすることができます。ぜひ、日頃から意識的に防災情報をチェックするように心がけてください。

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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