子どもの「やってみたい！」が止まらない！ お仕事体験おすすめ7選

子どもがどんな職業に興味を持つかは、親であっても分からないことがあります。
私自身、これまで息子にいろいろなお仕事体験をさせてきましたが、「まだ早いかな」「ちょっと地味かも…」と思ったものでも、実際に体験が始まると目をキラキラと輝かせて参加する息子を何度も見てきました。子どもの「やってみたい！」は、どこに潜んでいるかわからないのがお仕事体験の面白さだと思います。
出会う職業の数が多ければ多いほど、子どもの「やってみたい！」は増えていくはず。以下を参考にしながら、ぜひお子さまにいろいろなお仕事体験をさせてみてください。

インスタンラーメンにまつわるさまざまな展示や体験を通じて学べる【カップヌードルミュージアム 横浜】には、チキンラーメンを手づくりできる工房「チキンラーメンファクトリー」があります。ラーメン大好きの息子も張り切って参加！
粉を手でこねるところから始まり、製麺機で生地をのばしたり切ったり、秘伝のスープエキスで味付けをしたり、一連の工程を楽しみながら体験しました。

体験するには事前予約が必要で、所要時間は90分です。世界にひとつだけのカップヌードルをつくることができる「マイカップヌードルファクトリー」にあわせて参加するのもおすすめ。こちらは当日枠に空席があれば、予約なしで参加できます。

味の素株式会社の川崎工場では、製品づくりの一端を体験できる「親子おしごと体験」が用意されています。まずは、四方壁面がスクリーンのシアターへ。味の素の原材料や製造工程について学びます。
その後、白衣やキャップを身につけ、滅菌用のエアシャワーをくぐり、工場と同じ環境のクリーンルームの中で、味の素を小さなアジパンダ瓶に詰める作業を体験。
みそ湯が味の素で劇的においしくなる“うま味体験”もあり、親子で終始ワクワクでした。

運が良ければ、味の素グループのグローバルアンバサダーのアジパンダと出会えます！ 体験は事前予約が必要で、所要時間は70分です。

ピザアカデミーは、ドミノ・ピザが全国900超の店舗で開催するピザづくりの体験教室。​ピザづくりのプロであるドミノ・ピザの店員さんの手ほどきを受けながら、実店舗で自分だけのピザをつくる体験ができます。
生地をのばして大きさを整えたら、ソースを塗ってトッピング。ズラリと並んだ具材から、好きなものを好きなだけのせられるのが、息子もとても楽しそうでした。トッピングが終わると、店員さんがオーブンで焼いてくれます。

キッズ用エプロンと帽子は、体験の記念にプレゼントでもらえます​​ （大人の方はエプロンと帽子は貸与のみ）。体験するには、事前予約が必要です。
ドミノ・ピザの公式HPでは、ピザアカデミーの開催店舗を確認できないので、まず最寄りの店舗にお電話をして開催の有無を確認しましょう。もし開催していない場合は、開催しているお近くの店舗を紹介してもらってください。
ピザづくりの所要時間は30分程度です。

「お茶摘み」というと、カゴを背負った女性が手でひとつひとつお茶を摘む光景が思い浮びますが、今は機械での収穫が主流。でも品評会で高く評価されるお茶は、今でも手で丁寧に摘まれているそうです。狭山茶の本場である狭山市にある【宮野園】には、そんな手摘みを体験できるプログラムがあります。
手摘みのレクチャーを受けたら、目にも鮮やかな緑の茶畑へ。まるで迷路の中で宝探ししているようなワクワク気分でお茶摘みを楽しみました。

この手もみの作業は、「電子レンジで蒸す」→「手でもむ」の工程を何度も繰り返すので、意外と根気が必要。でも回数を重ねるごとに茶葉の形状が変化していくさまが、理科の実験みたいで楽しかったようで、息子が最後までやりきったのが印象的でした。自分でつくったお茶は、記念に持ち帰れます。

お茶摘み体験は事前予約が必要で、所要時間は1時間～1時間半程度。茶娘衣装のレンタルも実施しているので、家族でお茶摘み娘になりきってお茶摘みを楽しむのも良さそうですね。

おいしいおそばでみんなを笑顔にする“そば打ち職人”って素敵ですよね。そんなそば打ちのお仕事を体験させてみたいという方は、埼玉県の秩父にある【小松沢レジャー農園】に出かけてみてはいかがですか。
四季折々の農産物の収穫のほか、動物とのふれあい、料理などの体験メニューが充実したこちらの観光農園では、ベテランの講師が丁寧にそばづくりを教えてくれるので、そば打ち初心者でも安心です。

そば粉とつなぎの小麦粉、水を入れて高速で混ぜるところからスタート。“砂遊び”のような楽しい工程に、息子もさっそく夢中になっていました。
その後の生地をこねたり、のばしたり、たたんだり、切ったりする工程も、“粘度遊び”のようでこれまた楽しさ満点。「僕がやる、僕がやる！」を連呼し、はやる気持ちが抑えきれないようでした。

自分で打ったそばは、その場でゆでてもらって食べられます。自分で打ったそばは格別なのでしょうね。息子もペロリとたいらげていました。同園の名物「しいたけ天ぷら」も絶品なので、そばと一緒にぜひご賞味ください。

体験には事前予約が必要で、所要時間は約60分です。

都心から約1時間の立地ながら、蔵造りのノスタルジックな町並みを楽しめる埼玉県川越市。江戸時代に“小江戸”と呼ばれて栄えた町としても有名ですよね。そんな町にあるのが、手焼きせんべい体験工房【十人十色】です。
予約不要で散歩がてらにふらっと立ち寄れ、子どもでもせんべいの手焼き体験ができます。我が家が訪れたのは日曜午前でしたが、せんべいを焼く釜がたくさんあって回転が早く、待ち時間は5分程度でした。

店主から焼き方を教わったら、さっそくせんべい焼きに挑戦。こちらのせんべい生地は、丁寧に焼くと、どんどん広がっていくのが特徴です。そして面白いのは、焼き上がりの大きさによって見習い～超人までの5段階評価がもらえること。これが息子のやる気に火をつけたようで、「絶対大きく焼くぞ～！」と意気込んで焼いていました。
1枚目はちょっと焦がした息子でしたが、2枚目から一気に上達。大人の私たちよりも上手に焼いていました。

焼き上がったせんべいは、袋に入れて封をしてもらえます。そして気になる評価はと言うと……大人は星１つの「見習い」だったのに対し、息子は星3つの「ベテラン」を獲得。
大人を超えたことがとても嬉しかったようで、「またせんべい焼きに行きたいな！」とよく言っています。

体験は3枚から。所要時間は1枚につき、1分～2分程度です。

コロコロ転がしたり、投げたり、玉入れを楽しんだり、子どもたちが夢中になって遊ぶカラーボール。そんなカラーボールを自分好みのデザインでつくれるなんて楽しいに決まっている！
そんな思いで息子と参加したのが、埼玉県にあるボール製造会社の株式会社石山で週末に開催している「ワークショップ マイカラーボール作成体験」。実際に稼働している工場で、本格的な道具や設備を使ってカラーボールづくりが体験できます。

ボールづくりのプロである社長からレクチャーを受けながら、黙々と夢中になって作業を進める息子。普段はお友だちとワイワイ遊ぶのが好きな息子ですが、ひとり黙々と作業する“製造業”も意外と向いているかも!?という発見がありました。

本格的な機械を使って成型するので、お仕事体験だけでなく、工場見学も兼ねているのが魅力。まるでテレビドラマに出てくる町工場のシーンみたいですよね。

ボールは好きなサイズから選べて、マーブルと象嵌（シールなどで模様をつける技法）の2種類がつくれます。体験は事前申し込みが必要で、所要時間は1時間～2時間程度です。

あなたのお子さんは、どれぐらいの職業の種類を知っていますか？　まだ出会っていないだけで、じつは強く興味をもつ職業があるかもしれませんよね。子どもの興味を大きく広げるためにも、さまざまなお仕事と出会わせてあげましょう。

我が子の新たな一面を見つけられるのも、お仕事体験の面白いところ。それを今のうちから伸ばしてあげれば、将来の子どもの強みになるかもしれません。私も今後また新たなお仕事体験を見つけたら、どんどん息子に体験をさせたいと思っています。

お仕事体験をさせるなら、大人も一緒に参加することが大事です。大人が楽しんでいる姿を見て、子どもの「やってみたい！」に火がつくことが多いからです。好奇心を持っていろいろなことに挑戦した子どものころを思い出しながら、ぜひ一緒に楽しんでみてください。

（⽂・撮影：あゆーや/アソンデミエータ）

※内容等の情報は体験時のものです。