【漫画】「育児を理由に自分の健康を軽視しちゃダメ!」そう思い直せた理由とは?『ふうふう子育て #88』
がんを患ったことのある夫に強くすすめられ、検診を受けることにした青鹿さん。確かに思い起こせば、夫も自覚症状は少なかったのです。実際に行ってみるとスッキリした気持ちに。
ご自愛行動は気分がいいぞ!
いつでもお互いの心身の健康を心配できるように
「子育てが忙しいから」と理由をつけて、自治体から届いた”がん検診のお知らせ”を無視しようとした私に、夫は「がん検診には行ってほしい」と強く言いました。
夫が私に検診を必ず受けるように言う理由……それは健康の大切さを知っているから。
夫は、今は寛解しているものの、過去に若くして大病(がん)を患ったのです。
最初は、少し体調が悪くて、便秘がひどいという状況でした。そのため、夫は「仕事が忙しいから」「面倒だから」「こんなことはよくあることだから」と心の中で言い訳して、しばらく病院には行かなかったのです。
その後、私のすすめで検査を受けたところ、大腸がんが見つかりました。あのまま「忙しいから」と病院に行かなかったら、命を落とす可能性があったのです。
私にだって、誰にだって、同じようになる可能性はあります。今まで元気でも、まだ若くても、大病はすることはある。大病じゃなかったとしても、発見が早ければ早いほど治療の手段は増えますし、治療にかかる時間も費用も少なくて済むことが多いはずです。
いよいよ体調がどうにもならなくなったときに病院に行くのでは遅いのです。そうなってから治療と育児を両立するのは超大変! 「私が病院に行くために、夫にふーみんをみてもらうのも悪いな~」などと言っていられないぐらいの負担がかかります。だから、どれだけ忙しくても、検診には行かなければいけないと思い直しました。
実際に検診を受けたら、不安に思っていたことなどをしっかり相談でき、安心できました。
数カ月前にあった不正出血も、私は「よくあることだろう」と思っていたのですが、婦人科の医師に「子宮頸がんの可能性などもありますし、不正出血があったらすぐに受診してくださいね」と言われて、ビックリ! なんでもなくて本当によかったですが、私の認識が甘かったと思います。
夫は「検診に行ってくれてありがとう。僕も安心できるよ」と言ってくれましたが、私自身も本当に検診に行って安心できてよかったなと思いました。
以後、体調不良時、検診や健診を受けるときなどは、夫婦でスケジュールを調整するようにしています。そうやって、自分の心身の調子を考えられるようにするのも、お互いに大切にし合うことだと思いました。
ちなみに、「健診」と「検診」が違うのをご存じでしょうか。健診は「健康状態を調べる」1次予防(病気にならないように予防すること)を目的としていて、検診は「特定の病気を早期発見する」2次予防(特定の病気になってしまった人を早期発見・早期治療すること)を目的としています。
どちらかを受けたら安心というものではないので、ぜひ「けんしん」は定期的に両方とも受けてくださいね!(健診・検診の頻度は年齢で違います。国や自治体の推奨頻度で受けるのがいいと思います。)
<追伸>
当時、同棲中の恋人だった夫ががんになった経験については、漫画『今日から第二の患者さん』(現在の取り扱いは電子書籍のみ)にまとめています。がん患者さんご自身が大変なのはもちろんですが、家族もまた「第二の患者」と呼ばれるほど、様々なつらさに直面します。ぜひ一度、お読みいただけたら嬉しいです。
青鹿ユウ『今日から第二の患者さん』(小学館)
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#育児中の心身のケア #ふうふう子育て
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(編集協力:大西まお)