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2023年04月04日 11:37 更新

人気の資産運用、リスクの少ない預貯金を抑えた1位は?運用の目的は「老後への備え」が圧倒的に

ウェブスターマーケティングが運営する「いつのマニー」は、資産運用をしている501人に「現在行っている資産運用」「今後やってみたい資産運用」についてアンケート調査を実施しました。

現在行っている資産運用1位は「株式投資」

いつのマニーの発表によると、資産運用をしている501人に「現在行っている資産運用」の種類を聞いたところ、上位10位までの回答は以下のようになりました。

1位になったのは「株式投資(209人)」です。

2位「預貯金(182人)」、3位「投資信託(145人)」、4位「つみたてNISA(98人)」、5位「FX(44人)」と続きます。複数の種類を挙げた人も多く、資産運用への高い関心がうかがえました。

株式投資のほか、FX、暗号資産など、値動きやリスクが比較的大きな方法もランクインしています。

「メインは預貯金で、株や暗号資産でも運用している」など、リスクの大きさが違う複数の資産を組み合わせている人も多いのではないでしょうか。

具体的な回答を紹介しています。

<​1位 株式投資>
・利益が出やすいから(29歳 女性)
・配当利回りが良い銘柄に投資していて、放置しているだけで配当金が入ってくるから(37歳 女性)
・株には配当があり、値上がりによって含み益も出ますから資産運用に適していると思います。国内株は外国株と違って、為替リスクもありません(57歳 男性)

1位「株式投資」は、株の値上がりによって大きなリターンを得られる可能性があります。また保有しているだけで「配当」「株主優待」が受け取れる銘柄も。

一方で、株価下落による含み損が出てしまう可能性もあるので、ある程度のリスクを覚悟しておく必要があります。

<​2位 預貯金>
・​一番リスクがなく、コツコツ資産を貯められると思ったため(25歳 女性)
・一番安全だと思ったから(47歳 男性)
・株式など他の資産運用がわからないから(69歳 男性)

2位は「預貯金」に。銀行などにお金を預け、利息を得る方法で資産運用している人もいました。

リスクの少ない運用方法ですが、低金利のため預けていてもなかなか資産が増えないのはデメリット。できるだけ金利の高い金融機関を探すなどの工夫が必要となります。

<​3位 投資信託>
・投資の専門家が運用を行ってくれるため、知識ゼロでも始められたから(28歳 女性)
・少額から始められるので(33歳 女性)
・分散投資しやすいから(60歳 男性)

3位「投資信託」は少額から投資可能で、実際の運用は運用会社が行ってくれるので、「投資初心者におすすめ」と言われることが多いです。実際、銀行から勧められて始めた人もいました。

また、投資信託を定期的に積み立てていけばリスクを低減できるのもメリット。ただし購入や運用には手数料が発生し、元本は保証されません。

資産運用をしている目的は「老後・将来に備えるため」が最多に

続いて「資産運用をしている目的」を聞いたところ、上位7位までの回答は以下のようになりました。

1位になったのは「老後・将来に備えるため(54.4%)」。2位「養育費・教育費のため(11.6%)」、3位「生活に余裕がほしいから(11.4%)」、4位「効率的に資産を増やしたい(11.2%)」と続きます。

「老後・将来に備えるため」「早期リタイア・セミリタイアのため」など、今よりも将来のために資産運用している人が多いとわかります。

では具体的な回答を見てみましょう。

<​1位 老後・将来に備えるため>
・老後のためにお金を残したいので(26歳 男性)
・子どもの学費からもそろそろ解放されそうなので、老後の資金を貯めておきたいと思った(48歳 女性)
・将来もらえる年金に不安を感じたから(54歳 男性)

1位「老後・将来に備えるため」には、若い世代から定年間近の世代まで幅広い世代から回答が寄せられています。

年金制度などに不安を感じ、「老後のためにお金を用意したい」と資産運用に取り組んでいる人が多数。「新卒から定年まで同じ会社で働き、退職金と年金で老後を過ごす」という人生モデルが通用しない時代だと感じ、自分で資産をつくろうと動いている人が多いとわかります。

<2位 養育費・教育費のため>
・子どもの大学資金にするため(36歳 男性)
・子どもの留学費用を少しでも増やしたいためです(47歳 女性)
・子どもの教育資金(57歳 男性)

2位は「養育費・教育費のため」のコメントでは、「子どもを大学に行かせたい」「子どもに留学を体験させたい」と考え、教育費のために資産を増やそうとしている人も多くなっています。

私立大学の理系学部への進学などですと、とくにお金がかかりますよね。また「老後の資金」と「教育資金」をセットで回答した人も目立ちました。

<​3位 生活に余裕がほしいから>
・少しでもお金にゆとりをつくるため(26歳 男性)
・金銭的に余裕ある生活を送るため(31歳 女性)
・不労所得生活は無理だとしても、もう少しゆとりのある生活がしたいから(47歳 男性)

3位「生活に余裕がほしいから」では、収入が減ったり思うように増えなかったりして、「生活がカツカツ」「もうちょっとゆとりが欲しい」という気持ちで資産運用をしている人も。

やりたいことを我慢する場面が多いなど「給料だけでは豊かな生活が送れない」と感じ、副収入を得ようとしている人も多いとわかります。

今後してみたい資産運用、1位は「株式投資」に

最後に「今後してみたい資産運用」を聞きました。上位10位までは以下の結果となっています。

1位になったのは「株式投資(28.2%)」でした。2位「不動産投資(13.2%)」、3位「FX(12.8%)」と続きます。

すでに株式投資をしている人も多いですが、「外国株にも挑戦してみたい」など、投資する株の範囲を広げようと考えている人も多いようです。

また「現在行っている資産運用」では10位以内にランクインしなかった「不動産投資」が、「今後してみたい資産運用」では2位という結果に。

必要な費用が大きくなるだけに、すぐには挑戦しにくい資産運用ではありますが、「いつかは不動産投資してみたい」と考えている人も多いとわかります。

「米国株や米国ETF」「海外の不動産」「外貨での運用」といった回答も多く、外貨や海外に目を向けている人も多いのが印象的でした。

また2024年から新しいNISA制度が始まることから、NISAに興味をもっている人も多くなっています。

調査概要

調査対象:資産運用をしている人
調査期間:2023年2月13日~24日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:501人(男性287人/女性214人)
回答者の年代:10代 0.2%/20代 15.6%/30代 38.1%/40代 28.3%/50代 13.6%/60代以上 4.2%

いつのマニー
https://webstar-marketing.co.jp/itsuno-money/

(マイナビ子育て編集部)

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