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2023年04月07日 05:11 更新

算数の基礎力とは?|中学受験算数の基礎力を伸ばす#1

中学受験は算数で決まる、とよく言われます。もっとも得意不得意が分かれやすく、点差がつきやすいとされるからです。この連載では、中学受験算数の基礎力を測る & 伸ばすアプリ「ドリる算数」を開発されているドリさんに、算数の基礎力とは何か、どう伸ばすべきなのかをうかがいます。

中学受験算数の基礎力とは「処理速度」である。

「中学受験算数の基礎力」を一言で言い換えると、ずばり「処理速度」です。

そして、処理速度を上げるためにこちらの3つの力が大事です。

① 単純計算を速く正確に計算する力
② 典型問題を速く解く力
③ 解き方を説明する力


では、これらの力を、どのくらいまで伸ばすことが必要なのか。また、どうやって身につけると良いのかをお伝えいたします。

①単純計算を速く正確に計算する力

まずは、「単純計算を速く正確に計算する力」です。

単純計算とは、整数のたし算、ひき算、かけ算、わり算などです。

これを、速く正確に解けるようになることが大事です。

では、どれくらいの速さが必要なのでしょうか。

例えば…次の5問、お子様に暗算で解いてみてもらってください。

15 × 4 = ?
17 × 6 = ?
23 × 4 = ?
32 × 8 = ?
73 × 8 = ?


さて、どれくらいかかったでしょうか。

20秒以内であれば、計算力があると言えるでしょう。

理想は15秒以内です。

これくらいのスピードで計算ができるようであれば、算数の授業の解説についていきやすくなります。また、短い時間で多くの問題を解けるようになったり、テスト中にケアレスミスしていないかどうかを確かめることができたりと、色々な場面で有利です。

では、どうやって鍛えるか。

答えは簡単。「練習あるのみ!」です。

市販の計算ドリルや、「ドリる算数」を使い鍛えてもらいましょう。

ドリる算数・・・中学受験算数の基礎力を測理、伸ばせるwebアプリ。スマホ、タブレット、PCから使えます。

ドリる算数の「計算道場」では、単純計算を練習できます。
計算が苦手なお子様は、まずはAランクを目指しましょう。
算数を得意にしたければ、Sランク取れるまで頑張ってもらいましょう。

例えば、2けた×1けたのかけ算は、100秒以内に25問連続正解することで、S判定となります。(1問あたり4秒)

25問集中して正確に解けるくらいの力が必要です。

親子で競うのもオススメです。
ただし、最初はお子様のテンションを下げないよう手加減をしてください。一度やる気になったお子様はどんどん成長します。すぐに本気でやっても勝てなくなりますよ。

②典型問題を速く解く力

次は「典型問題を速く解く力」についてです。

つるかめ算や速さ、売買損益、食塩水……など、算数には各単元に典型問題があります。お子様は典型問題を十分な速さで解けているでしょうか。

「基本問題を解いた! 」だけでは基礎力が身についたとはいえません。

典型問題を「速く」解けるようになってはじめて、基礎力が身に付いたと言えます。

解く速さが身についていなければ、応用問題をしっかりと考えることができないのです。

国語に例えると、漢字や意味のわからない言葉を辞書を引きながら読んでいては、本の楽しさは半減し、内容が頭に入らないのと一緒です。

では、話を算数に戻します。
次の問題、どれぐらいの時間で解けるでしょうか。

[問]
定価2500円のおもちゃが2割引きで売られています。このおもちゃの売値は何円ですか。

すでに売買損益を学習しているお子様であれれば、10秒以内に解けてほしい問題です。

2割引きということは、定価の8割の値段ということです。
8割は小数に直すと0.8ですから、2500 × 0.8 = 2000円が正解ですね。

この典型問題の解く速さが身についてると、次の問題もすんなりと解けます。

[問]
ある品物を1500円で仕入れ、2割の利益を見込んで定価をつけました。
しかし、定価では売れなかったので定価の1割引きにしたところ、品物は売れました。
利益はいくらになりましたか。

原価…1500円
定価…1500 × 1.2 = 1800円
売値…1800 × 0.9 = 1620円
利益…1620 – 1500 = 120円
と20秒くらいで解けてしまいます。

ここで、「2割の利益ってどうするんだっけ…?」と悩んでいては問題文全体の意味がわからなくなってしまいます。なので、まずは典型問題を速く解けるようになっておくことが大事なのです。

そして、典型問題を速く解く力を鍛えるためには、これも「練習あるのみ!」です。

基本問題が集まったプリントや、市販のドリルで時間を測って解くと良いでしょう。

また、ドリる算数にも、典型問題を集めた問題も用意してあります。
こちらも、ぜひご利用ください。

③解き方を説明する力

最後は「解き方を説明する力」についてです。

ここまでは、解く速さについてお話をしてきましたが、実は「速く解ける」だけでは「中学受験算数の基礎力」があるとは言えません。

解き方や言葉の意味を説明できるようになることが、実はとても大事なのです。

速さの問題と間違った解き方の例をあげます。
この解き方、何を間違えてるか、そして、どう解けば良いかお子様に聞いてみてください。

問題:時速30kmで20分かけて進む道のりは何kmですか。

解き方: 30 × 20 = 600

さて、どうでしょうか。
うまく説明できたでしょうか。
説明の例です。

単位をそろえないといけないので、
時速30km → 時速30000m
30000 ÷ 60 = 分速500m
500(m/分) × 20(分) = 10000(m) = 10(km)

この説明ができたのであれば、素晴らしいです。
まずは、「すごい、さすが!」と褒めてあげてください。

しかし、実はまだ説明不足なところがあります。

「単位をそろえないといけないので」という部分です。

ここを理解しているか確認するため、「なぜ、単位をそろえないといけないの?」「時速30kmってどういう意味?」など、追加で質問をしてみましょう。

こちらが理想的な説明の例です。

時速30kmとは、1時間で30km進む速さです。
60分で30km(30000m)を進むということなので、
1分あたり、30000÷60 = 500m進みます。
なので20分で進む道のりは、
500(m/分)×20(分) = 10000(m) = 10(km)
答え: 10km

ここまで説明できると完璧です。

大事なのは、「時速30kmとは、1時間で30km進む速さです。」と言う部分。
ここを言葉で説明できるかどうかで、速さの意味が理解できているかがわかります。

そして、ここまで理解できているお子様には、「次の式の意味がわかる?」 と聞いてみてください。

時速30kmで、20分かけて進む道のりは、
30(km) ÷ 3 = 10(km)

もし、次のような返答が返ってきたら、速さの基礎は完全に理解したと考えて良いでしょう。

時速30kmを言い換えると、
60分で30km進むということ。
20分は60分を3で割った時間なので、
30km ÷ 3 = 10(km)
速さの単位をそろえなくても解けるよ。

このように、算数の問題の解き方を説明をするためには、言葉の意味をしっかりと理解することが必要です。そして、しっかりと理解できていると、別の解き方も考えられるようになっています。
算数の問題を色々な解き方で解ける人は、ミスしにくくなりますし、速く正確に「処理」ができるようになります。また、解き方を忘れて、「30×20=600」なんて式を書くことはなくなります。

なので、「解き方を説明する力」は大切なのです。

この力を鍛えるためには、お子様に基本問題の解き方を説明してもらってください。
最初は、不十分な説明かもしれません。その時は、「それってこういうこと?」と言い換えてあげたり、「式で書くとどうなるの?」と説明の方法を変えるように話してください。

そのやりとりを続けることで、「解き方を説明する力」が身についてきます。
ぜひ、お手持ちのテキストの基本問題で試してみてください。

まとめ

中学受験算数の基礎力とは「処理速度」です。

そして、処理速度をあげるためには、

① 単純計算を速く正確に計算する力
② 典型問題を速く解く力
③ 解き方を説明する力

を鍛えることが大事です。

「単純計算を速く正確に計算する力」、「典型問題を速く解く力」を身につけてもらうには、練習あるのみ。

市販の計算ドリルや「ドリる算数」で鍛えられます。

そして、「解き方を説明する力」を身につけてもらうには、基本問題の解き方をお子様に説明してもらってください。最初は難しいので、お子様のモチベーションを下げないような形でサポートしましょう。

もし、できないことが多すぎて大変だと感じる場合は、まずは①の「単純計算を速く正確に計算する力」からはじめてください。少しずつ「算数ができる」という感覚をもてるようになりますよ。

中学受験ナビの連載『中学受験算数の基礎力を伸ばす』の記事を、マイナビ子育て編集部が再編集のうえで掲載しています。元の記事はコチラ

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  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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