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2022年12月25日 16:10 更新

聞けば納得!パスタとスパゲッティの違い・かんたん解説

日本でもおなじみのイタリア料理。ピザやパスタは定番ですね。なかでも、スパゲッティは昭和の時代から親しまれているメニューです。では、「パスタ」と「スパゲッティ」は同じものでしょうか。同じようで違うような……とモヤモヤしてしまう人が多いのでは?本記事では、パスタとスパゲッティの違いをすっきり解説します。

スパゲッティはパスタのひとつ

パスタは、イタリア語で「小麦粉を練って作った食品」を意味します。

たとえば、板状になった生地を茹でて、ミートソースと重ねてオーブンで焼くラザニアもパスタのひとつ。じゃがいもと小麦粉を混ぜて練り、茹でて作るニョッキも、パスタのひとつ。そして、同じく小麦粉と水を練り、茹でて作るスパゲッティもパスタのひとつ。スパゲッティはパスタという食品のなかの一種類なのです。

ちなみにイタリアでは、パンの生地やケーキの生地もパスタの一種。イタリア語で「パンの生地」は「Pasta di pane(パスタ ディ パーネ)」です。

パスタの種類はさまざま

パスタは、形状や太さによって名称が変わります。パスタの種類は大きく分けると2種類です。

ロングパスタ

25㎝くらいの長さのパスタです。スパゲッティもロングパスタのひとつ。本場イタリアでは、ほんとうに細かく分類されていて、呼び方もそれぞれ違います。

・カッペリーニ
0.8〜1.1mmほどの細い棒状のパスタ。カッペリーニは、イタリア語で「髪の毛」という意味です。冷製パスタによく使われます。軽めのソースとあわせるのがおすすめです。

・バーミセリ
カッペリーニよりもうすこし太い1.0~1.2mm程度のパスタ。汁気が多いソースと相性のよいパスタです。

・フェデリーニ
1.4~1.5mmの比較的細めのパスタ

・スパゲッティ
太さは1.4mmから1.9mm程度。麺の断面は丸状。よく使われるのは、1.7mmです。ナポリタンやカルボナーラは、太めの1.9mmで作るとソースがよく絡み、おいしくできます。

・スパゲットーニ
2.0mm以上の太めのパスタ

・リングイネ
太さはスパゲッティと同程度。断面の形が異なります。断面は、丸をつぶしたような紡錘形。中央が太く、両端は尖っています。ジェノベーゼやクリームソース系のレシピにおすすめです。

・タリアテッレ・フィットチーネ
平打ち麺のパスタ。幅は5〜10mm程度です。イタリアの地方によって呼び方が違います。丸くまとめて乾燥させたものが出回っていますね。

ショートパスタ

マカロニ、ニョッキ、ラビオリなどの短いパスタです。形がいろいろで、見た目も楽しい料理になります。

・マカロニ
直径2〜5mm程度で真ん中に穴が開いているパスタ。日本では、マカロニサラダとしてよく食べられています。グラタンに入れるのもマカロニですね。

・ペンネ
両端が尖った形の短いパスタ。細かい溝が縦に入っているものもあります。マカロニより、厚みは薄めです。イタリアではおもに唐辛子が効いているアラビアータ、青かびチーズのゴルゴンゾーラソースと絡めて食べられています。

・ファルファッレ
蝶ネクタイのように中央をつまんだ形のパスタ。食べやすく形もかわいいので、子どもに出してあげると喜びます。

・フジッリ
くるくるとらせん状にねじられている短いパスタ。ソースが絡みやすく、サラダにもよく使われます。

「パスタ」呼びが一般的になったわけ

昭和の時代に「スパゲッティ」と呼ばれていた食べ物が、「パスタ」と呼ばれるようになったのは1990年代のイタ飯ブームがきっかけと言われています。経済が潤っていたバブルの時代に、フランス料理よりも気軽に楽しめて、おしゃれなイメージのイタリア料理がブームになりました。

スパゲッティはパスタ料理のひとつですが、ほかにもたくさんの種類が紹介され、食べられるようになりました。みんなが知っているスパゲッティ以外のパスタ料理の名前が次々にメニューにのるようになり、それらを総称する「パスタ」という言葉と概念が導入され、徐々に一般的になったというわけです。

呼び方の変遷は、1972年に設立された社団法人全日本マカロニ協会が、2002年に日本パスタ協会に改称したことにも、象徴されています。
※2013年に一般社団法化し、現在は「一般社団法人 日本パスタ協会」

まとめ

スパゲッティとパスタの関係について、すっきり解決したでしょうか。
スパゲッティは種類豊富なパスタのうちのひとつですが、日本人はまだまだパスタ=スパゲッティの認識が強いですよね。
友だちに「パスタ食べに行こう」と誘われたら、「フェットチーネやラザニアではなく、スパゲッティが食べたい!」という意思表示かもしれません。よく相談してからお店を決めましょう。

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