【フリマアプリのトラブル】新品に「使用済みでしょ！」、ブランドの財布に「偽物だ」、ウリエルが調査

クオーレが運営する買取専門店ウリエルは2月21日、フリマアプリや買取店など中古品売買で実際に起きたトラブルに関する調査結果を発表しました。

トラブルで泣き寝入りも……どんなクレームがあった？

買取専門店ウリエルによると、フリマアプリの流行により不要品を手軽に売買できるようになったことで、リユース市場の規模が拡大しているとのこと。その一方で、トラブルが増え、国民生活センターが注意喚起を発表するに至っています。

そこで同社は、中古品売買で実際に起きたトラブルを調査しました。

まず、どのような失敗やトラブルを経験したか尋ねたところ、もっとも多い回答は、「商品へのクレームや返品」でした。次いで多かったのは「その他」で、その内容としては「相場より安く売ってしまった」「送料が売値を超えてしまった」というものが多く見られました。

また、具体的なトラブル内容について聞いてみると、さまざまな回答が寄せられました。

●新品のセーター、「新品未使用です」と値札つけても購入者から「使用済みでしょ！」とクレームが来ました。（40代男性）

●サイズも記載し、タグの写真でもあげていましたがサイズが違うとクレームがありました。（30代女性）

●本物のブランドの財布なのに、受け取ってから偽物の財布だと言われ、文句をつけてこられたことがあります。（20代女性）

●レディースの衣服を、商品投稿の際に誤ってメンズと記載してしまい、それに気づかず商品到着後返品を希望されました。（20代女性）

このように、買い手側の確認不足や出品者との感覚のズレのほか、商品の不備や、説明や画像と相違があるなど、売り手側に問題があるケースもあることがわかりました。

次に、トラブルの際にどう対処したか尋ねると、「相手を説得し、解決した」「自身が謝罪や対応をして、解決した」「運営元に相談し、解決した」「以降の取引を慎重に行うようになった」と、大きく4つの回答にわけられました。しかし、なかには面倒な相手のため、「泣き寝入りした」というケースもありました。

＜相手を説得し、解決した＞
●本物だということを相手に伝えて、それでも信じてもらえなかったので、鑑定に持っていって貰えばわかりますと伝えたら納得してくれた。（20代女性）

●返金依頼の後に、汚れがあることはあらかじめ知らせていたことを説明して証拠を提示してわかっていただきました。（30代女性）

＜自身が謝罪や対応をして、解決した＞
●出品前に検品していなかったことを謝罪して、返金手続きをした。また返送の手間を考えて相手の方に確認をし商品は破棄してもらった。（30代女性）

●商品到着後でしたが取引キャンセルで代金頂かずに対応しました。元々いらないものだったので欲しい人に届いたのなら良かったと思います。（20代女性）

＜運営元に相談し、解決した＞
●運営元に問い合わせをして、運営元からご購入者に対応をしてもらいご購入者には納得をして頂いて返金はせずに済みました。（30代男性）

●サイトの運営事務局を通して対処してもらいました。返品などもなく、売上になりました。それ以降は購入希望者の評価を見てから取引相手を決定するようにしています。（20代女性）

＜以降の取引を慎重に行うようになった＞
●過去に悪い評価がついている人には極力関わらない。相手からコメントしてきて、こちらが回答したのに返事をくれない人には関わらない。（30代女性）

●プロフィールに、「以前このようなトラブルがあったので〜」と記載して、購入前にプロフィールを読んでもらうようにしました。（20代女性）

＜泣き寝入りした＞
●新品に近いかなり状態がよいものでしたが、面倒な相手だと思い、破棄してくださいとお願いしました。売り上げは0円でした。（30代女性）

●事実確認が出来ていなかったので、自分からはメッセージのやりとりをあまりしないようにしていました。結局取引キャンセルして自分だけ損しました。（30代男性）

さらに、売却先について聞いたところ、「フリマアプリ」が78%、「オークション」が5%で、それらを合わせると8割を占めました。「買取店」や「リサイクルショップ」などの業者は約2割でした。フリマアプリやネットオークションは、誰でもスマホから簡単に利用でき、個人間の取引であることからトラブルが起こりやすいと考えられます。