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2021年06月25日 09:40 更新

片づけのプロが依頼先のキッチンを整理するとき、意識している3つのこと

キッチンで使うものは、種類や数が多いですよね。だからこそ、片づく仕組みを作っておかないと、キッチンはあっという間に物で溢れ返ってしまいます。キッチン収納の基本を押さえて、毎日気持ちよく過ごせる空間を目指しましょう!

こんにちは、ライフオーガナイザー®の門傳(もんでん )奈々です。

おうち時間が増えると、キッチンに立つ時間も増えているのではないでしょうか。しかし毎日使う場所でありながら、その収納方法に困っている人は多いものです。

キッチンの収納で気をつけたいことは、

① キッチングッズの定数を決める
② 動線や高さを意識した収納をする
③ 空間を仕切って有効活用する

の3つです。

以下で詳しくみていきましょう。

キッチンで片づかないものベスト5

キッチンツール 増えやすい
あらゆる引き出しからおたまが、しかもいくつも出てくることはしばしばあります。

片づけのプロとしてお客様のお宅に伺って作業をするとき、片づかないものとしてよく扱われるのは以下の5つです。

・保存容器
・キッチンツール
・皿
・乾物などの長期保存品
・割り箸、ペーパータオルなど店でもらえるもの

これらのものが増えてしまう原因のひとつが「いつか使えるかもしれないから一応取っておく」という考え。さらに「何個持っていればいいのかがわからない」ことが、結果的に物を増やしてしまうのです。

キッチン収納で気をつけたいこと3つ

① 定数を決める

「キッチングッズは、何を何個持っていればいいのかわからない」という問題が、キッチン収納を悩ませている原因でもあります。

その悩みの解決法のひとつが、各ご家庭で「我が家の定数はいくつ」と決めてしまうこと。そうすれば、それ以上増やさないよう、気をつけるようになります。

ちなみに我が家の定数ですが、以下のように決めています。参考にしてみてください。

保存容器は5個

保存容器を使う機会がそもそも少ない我が家。1週間のうちに使うのが平日くらいなので、平日分の5つを使っています。

作り置きや冷凍保存する機会が多いご家庭では、もう少し多めに持っていてもいいでしょう。

キッチンツール

キッチンツール 入るだけ持つ
我が家ではキッチンツールはこの入れ物に入るだけ、と決めています。

我が家ではおたま2個、トング2個、フライ返し1個、菜箸大小1個ずつを持っています。この数で調理の際に困ったことはほとんどありません。

100均などで手軽に買えるキッチンツールは、気がつくと増えてしまいがちなアイテム。安易に数を増やしてしまわないように意識することが大事です。

お皿は一種類を5枚ずつ

お皿の数 家族分
我が家の場合は、家族の人数分のお皿があれば十分です。

5人家族の我が家は、お皿は1種類につき5枚ずつ揃えるようにしています。日常的に使うお皿は大小2種類。そのほかに小鉢、丼の計4種類を各5枚ずつ持っています。大皿は2種類を1枚ずつ持っています。

お客さまをお招きする機会が多いご家庭では、状況に応じて増やすといいでしょう。

乾物などの長期保存品

乾物 引き出し1個分
「ここに入る分だけ」と意識しておくと、余計な在庫を持たずに済みます。

我が家では、キッチンの引き出しひとつ分を乾物など長期保存できる食材入れにしています。長期保存が可能だからといって、収納する場所が点在していたり、奥行きがある場所にしまいこんでいると、知らない間に消費期限が切れていたりします。

収納する場所と大きさ(例えばキッチンの引き出しひとつ分など)を決めて、「ここに収まる分量だけ」と割り切ることも必要です。

割り箸、ペーパータオルなど

割り箸 ペーパータオル
気がつくと増えてしまう「割り箸」や「ペーパータオル」も数を決めて保管を。

お総菜やお弁当についてくる割り箸やペーパータオルを減らしたいのであれば、まずは店頭でもらわないようにしてみましょう。

我が家では、子どもの工作などで割り箸を使うこともあるので、割り箸は10本、ペーパータオルは10枚までと数を決めています。

ペーパータオルは、袋に入っていても時間が経つと袋の中で乾燥していることが多いですよね。掃除などに使用して、早めに使い切りましょう。

② 動線と高さを意識して収納する

しまいやすい高さ
手の届く範囲に収納するとしまいやすいでしょう。

「動線」というのは、人の動きを線で表したものです。キッチンではこの動線を意識してものを収納することで、作業効率が格段によくなります。

たとえば、水まわりで使うものはシンク下に収納する、ガス周りで使うものはガスコンロの下に収納する、作業台で使うものは作業台下に収納する……といった具合に「使う場所の近くに収納する」ことがポイントとなります。

また、人間にとって手の届きやすい高さは、かがんだり背伸びしたりせずに届く範囲です。よく出し入れするものは、その高さに収納してあげると「取り出しやすく戻しやすい収納」が叶いますよ。

③ 空間は区切って有効活用する

空間を区切った収納
シンク下など深さや奥行きがある場所は、ファイルボックスなどを活用して空間を区切ると収納しやすくなります。

キッチン下の収納は、深さと奥行きがあるので上手に使いこなすのが難しい場所です。

そこでオススメなのが、収納ボックスなどで空間を区切ってあげること。ボックスなどで区切っておけば、ボックスに合わせてものを入れればいいので、空間を無駄にすることがありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか? キッチングッズはアイテム数も多く、なかなか片づかないと感じていた方も多いと思いますが、ポイントさえつかんでしまえば収納もぐっとラクになります。

毎日使う場所だからこそ、キッチン収納の効率化を。スムーズに物を出し入れできるようになることで、料理の時間も快適になりますよ!

  • 本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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