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2024年02月02日 10:21 更新

コロナ禍での出産で身にしみたこと。「大丈夫だよ」の一言で心が軽くなった。/優香さんインタビュー【2】

現在、3歳のお子さんを育てている優香さん。結婚後も「生活や心境は変わらなかった」という優香さんに転機が訪れたのは、コロナ禍での出産でした。誰にも会えなかったという産後のことを、振り返ります。

コロナ禍で臨んだ出産「この先どうなるの?」

ーー2020年4月に第一子の出産を発表しましたが、当時は新型コロナウイルスが急速に広がりを見せ、「ステイホーム」「三密回避」が盛んに呼びかけられていました。

優香 出産直後の病院では誰とも面会できないし、産んでからずっと1人で。新型コロナウィルスがどういうものなのかわかっていない時期だったこともあり、とにかく「この先、どうなるんだろう」という不安でいっぱいでした。

ーー毎日不安と向き合う日々を、どんな心境ですごしましたか?

優香 お友達にも会えないし、子どもを見てももらえない。抱っこしてほしい人たちがたくさんいるのに……と思いながら、半年。結構長かったですね。

ーー半年、長いですね。世の中も止まっていましたしね。

優香 仕事もなかなかできない状態で、みんながいろんな気持ちで苦しんでいて、しんどい時期でしたね。

ーー産後はただでさえしんどいのに、コロナ禍が重なるなんて想像を絶します。

優香 世の中が普通だったときに出産していたらもっと違っていたのかな、とはすごく思います。お友達と「赤ちゃん同士でいつか会わせたいね」なんて話して、その「いつか」が1年後とか2年後になって、赤ちゃんが大きくなっちゃって。

ーー家にパパとママと赤ちゃんだけ、という環境が続いたんですね。

優香 そうですね。私の母は近くに住んでいて来てくれていましたが、高齢なので「なにかあったら申し訳ない」と常に気になっていました。

夫婦で赤ちゃんの成長を見守ることができた

ーー閉じた空間だと、思い詰めてしまうことも?

優香 そのときはそういった自覚はありませんでしたが、あとから考えると「思い詰めていたかも」という部分はあります。子どものことになると一生懸命がすぎて神経質になり、さらにいろいろ重なって……でも、そういうことをお友達に話すと、「みんなそうだよね」と共感できました。

ーーどんなことがいちばん気になっていましたか?

優香 育児以前に、「外に出て大丈夫なの?」とか、世の中よくわからないことだらけで。息抜きがうまくできなかったように思います。ただ、ほかのママさんとも話しますが「夫の仕事がリモートになったのはよかったよね」って。

ーー産後、家にパートナーがいてくれるのはほんとうに心強いですよね。

優香 はい、家でみんなで赤ちゃんを見られることもよかったですね。テレビなどの撮影も中断していたので、夫も何ヶ月か、ぎゅっと一緒にいられて、子どもの成長を一緒に見ることができました。

ーー助かったのはどんなことですか?

優香 やっぱり1人だと心細いじゃないですか。「これ、大丈夫かな?」と聞いたときに、隣で「大丈夫だよ」と答えてくれる人がいるだけでも全然違います。いてくれるだけで安心しましたね。

ーー不安をその場ですぐに共有できるのはいいことですよね。

優香 近くにいて話せるのはいいことですよね。それは自由に人と会えるようになってからも、とても実感しています。「話すだけで、心が軽くなるんだ」と改めて思うんです。

優香さん/タレント

1980年6月27日生まれ、東京都出身。スカウトされたことをきっかけに、1997年デビュー。バラエティ番組で活躍する一方、女優としても才能を発揮し、TV、映画、舞台など幅広く活躍。2016年6月に俳優の青木崇高さんと結婚、2020年4月に第一子出産を報告した。現在放送中の連続ドラマ『ジャンヌの裁き』(テレビ東京系)に出演、3月23日特集ドラマ『広重ぶるう』(NHK BSP4K)の放送を控える。

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衣装協力)
シャツ ¥29,700(ailéFanM)
パンツ ¥31,900(ailéFanM)
アクセサリー:スタイリスト私物

(スタイリスト:宇賀愛 ヘアメイク:AYA(TRIVAL) 撮影:松野葉子 取材・文:有山千春)

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