第一子出産のだいたひかるさん、痛いぐらいに吸引する赤ちゃんの生命力に感動「平凡をキープできるように」
1月17日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)では、再婚、不妊治療、そして現在も乳がんと闘病するだいたひかるさんの第一子出産のエピソードが特集されました。
乳がんで乳房全摘出からの転移、再発
「どうでもいいですよ」というフレーズとシニカルな芸風でブレイクした、お笑い芸人・だいたひかるさん。飄々としたキャラクターでおなじみですが、私生活ではこれまで幾度となく大変な経験を重ねてきました。
そして1月14日、待望の第一子を出産。1月17日放送の『ノンストップ!』では、妊娠中~産後まで
昨年12月から密着続く『ノンストップ!』の取材に対して、だいたさんはその苦労や思いを語っていました。今回はその一部をご紹介します。
だいたさんは2013年に38歳で再婚し、2014年に不妊治療を開始しました。しかし、2016年に乳がんであることが判明し、右乳房を全摘出する手術を受けることに。医師からは「(乳がんの)治療に専念したほうがいい」と言われ、不妊治療はやむなく終了することになってしまったのです。術後にはリンパ節への転移が見つかり、継続して治療に専念することに。さらに、2019年43歳の時には乳がんの再発も経験しています。
そんなだいたさんを常にそばで支えたのは、夫の小泉貴之さんでした。「虫歯だと思え。取っちゃえばいいんだよ」といった小泉さんからの励ましの言葉をうけて、だいたさんは気持ちを切り替え、前向きに歩みを進めることができたと語ります。
「緊急出産」覚悟決めた妻と固まる夫
だいたさんには前向きに励まし続けてくれた夫の存在ともう一つ、心の支えとなっていたものがありました。それは、40歳の時に凍結保存し、たった1つだけ残っていた受精卵。
闘病を続ける中で、「今後80歳、90歳、100歳とか長生きできたとしても、卵(受精卵)を戻せなかったことをいずれ後悔するんだろうなっていうのはあったので、多少寿命が縮まったとしてもやりたいことをやって自分の人生を使い切りたいなって思った」と、だいたさんは不妊治療の再開を決断しました。
その強い想いが実り、1月13日、第一子となる男の子を無事に出産。この嬉しいニュースは、社会に勇気と希望を与えてくれました。闘病を中断することや、闘病中の身体での不妊治療や妊娠、出産は精神的にも体力的にも、とても大変なことだろうと推察できますが、だいたさんには加えて妊娠高血圧症候群の疑いもあったそうです。
当初の出産予定日は1月30日でしたが、それより半月以上早い1月13日の夜に血圧が上昇しただいたさんは、夫と病院に向かい、緊急入院。翌日には緊急帝王切開で出産することに。急展開ながらもすぐ開き直れた肝の据わっただいたさんと、地蔵のように固まる小泉さんの姿は対照的だったようです。
出産直後、手術室でのだいたさんと赤ちゃん
子育てと並行してがん治療の方針を検討
出産を終え、「今までに味わった事の無い感動と安堵感でゆっくりしています」とブログに綴っただいたさん。
初めての授乳には「生命力を感じますよね。痛いぐらいに吸引していくので、これが生きるってことか! って。こういう力も備わってたんだ、お腹にいるときに、と、ちょっと感動しますよね」「がんの闘病とかも含めて全部すっ飛んじゃいますよね」と、感慨を覚えたそうです。
3時間おきの授乳がスタートし、夜中でも「すごい耳を研ぎ澄まして」赤ちゃんの呼吸を聞いているといいます。「聞き逃しちゃいけないっていうか。ちょっとでも息が途切れたりしたらどうしようっていう」。
子育ては肉体的・精神的にしんどい場面もあることと思いますが、今後どういう家族になっていきたいかという問いに対して、「平凡が一番の幸せってなかなか気付けなかったですけど、平凡っていうものをキープできるように私と夫が土台をつくって子どもには思いっきりのびのび遊んでほしい。一番楽しい家族にしたい」と強い眼差しで答えただいたさん。今後は子育てと並行して、がん治療の方針について検討していくといいます。