思い出の服こそ買取サービスを利用する！　プロが教える手放し方

こんにちは、広島市のライフオーガナイザー®木原ことのです。

一生モノの服、という考えは私においてはありません。なぜなら、どんな服もいつかはお別れの時が来るはずだから。

だけど店員さんとお話をして、時には何度かお店へ足を運んで、試着を重ね、丁寧に包装されて、私のところへやってきた服。

だからこそ、手放す時には出来るだけ、きれいにしてあげたいと思っています。大切に使って、丁寧にお手入れをして、心を込めて手放します。

人それぞれ「モノを大切に扱う」ということについて、いろいろな考え方がありますね。例えば、Tシャツをカットしてウエス（使い捨て古布）にして掃除に使って使い切る、ということも、リユースのひとつのやり方です。

ですが、私はいつも次を想像できる状態で手放すことを選びます。次に使ってくださる方が気持ちよく受け取ってくださるようにと考えて、手放します。「今までありがとう」の気持ちを込めて。

例えば伸びきってしまったり、擦り切れてしまったり、色が抜けてしまったり。近くのリサイクルショップへ持ち込むことも気が引けるような服は、もう処分しかありません。

以前リサイクルショップを訪れた時に、買取受付で何袋かのゴミ袋（中身はもちろん衣類）の持込みを見たことがあります。入っていた服もシワが付いていたり、たたまれてもいない様子だったり。

例えば、その服が店頭に並んでから次に購入するお客さんは、選んだ服がそういった状態であったことをどう感じるのでしょう。査定するお店の人は？　新品の状態で入荷した時にコーディネートを考えて、お店に並べた店員さんは？　生地を裁断して縫製した工場の人は？

そして、持ち込まれてきた大量の衣類の気持ちも。

やるせなく、悲しい気持ちになります。

以前の私は、買った服を大切にし過ぎて着られない、また服の寿命がきていても服自体に愛着があって手放せず……だから結局、増える一方で管理が難しいことがありました。

そんな私ですから、もう自分のモノじゃなくなるのだから「どうだっていいや」とは思えず……。心の中に「手放そうかな？」という気持ちがわき起こったら、できるだけ状態の良いうちに手放そうと思っています。

できるだけ状態の良いうちに、次の持ち主となってくださるどなたかが、少しでも気持ちよく着られるように……。できる限りきれいな状態に整え、ケアをし、手放すことを心がけています。

逆に言うと、査定に出しても1円にもならないような状態になるまで着ない、ということでもあります。それは、愛着ではないような気がするからです。

私がよく利用するブランディアでは、自分で取引を行うのではなく、プロに依頼をする仕組み。買取してほしいものを送れば、1点ずつ査定額がメールで提示されます。そして、写真・買取金額・日本のどこに服が送られたのかまで、マイページにはリユース情報として今までの記録が残ります。

最近では年に一回も利用しなくなりましたが、自分の服がどこへ行ったのかが分かるので、ささやかな楽しみでもあります。査定担当者さんとのメールのやり取りでも、親切な対応をしていただけるので安心してお任せしています。

「今流行りのフリマアプリの方が金額的にとても良いよ！」とよく聞くのですが、発送業務や値下げ交渉、それに評価など、個人的なやり取りにためらいがあるので、慣れているプロにお願いする方が、私にとってノンストレスで気楽です。

買取金額が少なくても、気持ちよく売ることができます。

●ブランディア　洋服・古着の買取
https://brandear.jp/ct/fashion

ブランド買取と言うと、いわゆるシャネルやミュウミュウなどのハイブランドしか買い取ってくれないと思いがちですが、ビームスやシップスなどのセレクトショップ、また百貨店ブランドもOKです。

ユニクロやH＆M、無印良品などのファストファッションは買取不可。そのほか、分かりにくいブランドであれば、検索画面を使うと良いです。ここに出てこなければ、取り扱いがないということですね。

こうして数年かけて、少しずつ買い取りに出して、後悔したことは一度もありません。思い入れのある服を目にするたびに蘇っていた思いが消え、まるで霧が晴れるかのように気持ちが軽くなりました。

手放して良かったと思えるのは、服との別れの儀式ができるようになったからだと思っています。

この記事が、服の宅配買取サービスを考える方の参考になれば嬉しいです。