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【専門家取材】「もしかして発達障害?」気になる子どもの症状と、親が子どものためにできること
PR:東京未来大学通信教育課程
今回は、「発達障害」について専門家にお話を伺いました。発達障害とはどんなものなのか? 親として子どもにどう接すればいいのか? 子どものためにできることは……? 気になることをやさしく解説します。
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「お友達とトラブルを起こしやすい」「集団生活に馴染めない」「言葉で上手に伝えられず、すぐに手が出てしまう」etc. 子どものことになると心配になり、「このままで大丈夫かな?」と考え込んでしまうのが親心。
また、乳幼児期の健診で実際に診断を受けたという方や、経過観察と言われたものの、具体的な対応策は手探り状態という方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回、子どもの発達に詳しい東京未来大学の渡辺千歳教授にお話を伺ってきました。大学で教鞭を振るう一方で、保健相談所や保育園巡回の相談にて、発達が気になる子どもを抱える母親や保育者の支援・相談活動を長年にわたって行ってきたスペシャリストです。
子どもの発達障害ってなに?
――乳児期~幼児期の発達障害について教えてください。
乳児期~幼児期の発達障害として出てくる症状は、赤ちゃんの頃には分からず、成長に伴い「なかなかおしゃべりをしない」「問いかけに答えてくれない」「心の交流が感じられない」など気がかりなことが増えていきます。
2004年に制定された発達障害者支援法によると、発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥・多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」と規定されています。
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気になる症状
お友達と関わることが難しい
言葉の発達が目立って遅い
集団に馴染めず、浮いてしまう
みんなと一緒に何かをすることができない
意思の疎通や会話ができない
やりたいことをやりたいタイミングで自分勝手にやってしまう
――障害に気づくのは早い方が良いのでしょうか?
いわゆる自閉症(自閉スペクトラム、ASD)は1歳半〜3歳児健診など早期に見つけやすく、その時点から対応していく方が良いでしょう。
注意欠陥多動性障害(注意欠如・多動症、ADHD)は就学してから授業中に突然立ち上がったり、歩き回ったりすることで発覚するケースが大半です。幼児のうちは落ち着きがなくても気にする必要はありません。エネルギーがあふれているのが幼児期の特徴です。
学習障害(限局性学習症、LD)に関しては、軽症だと大人になるまで気づかないケースも少なくありません。症状の程度によって診断時期も対応も異なってきます。
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――親として子どものためにできることには、どんなことがありますか?
発達障害は脳の機能障害なので、叱ることで矯正できるものではありません。かえって「ダメダメ」言い続けることで親子関係が悪くなる恐れもあります。子どもが心穏やかに過ごせる環境を作っていくことが大切です。
正しい知識を持ち、理解しようと努められるといいですね。例えば、子どもが学校で一人外れてしまって攻撃されてしまうと、傷ついた体験が深く残り、対人関係や社会生活に恐怖感を抱いてしまうこともあります。
思春期まで成長し、「どうして自分はこうなんだろう?」と悩みを持つようになったら、本人に障害を説明し、自分の障害と向き合えるようにアドバイスしてあげられると良いでしょう。
――「自分の子どもは発達障害かな?」と不安を抱えているお母さん方に受診のタイミングや相談場所について教えてください。
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「障害があるかもしれない」と感じていても、専門機関に予約するというのはとても難しいことですよね。最初の一歩を踏み出すタイミングは乳幼児期の健診がオススメ。発達について相談できる場を設けている上、専門家が診てくれます。また、保育園や幼稚園の先生に相談するのも良い方法です。お子さんをたくさん見てきているので、相対的な視点で答えてくれますよ。
逆に、ネットの情報に頼るのは最初のタイミングではオススメしません。読んでいると心配になるばかりでしょう?
実際に療育に通うようになった、専門家から発達障害と診断されたなど、具体的な対応方法が必要になったタイミングで、そのような情報を参考にすると良いですよ。
子どもを本当に理解して適切に対応したいなら“専門的かつ正しい知識”を手に入れよう
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ネットを検索すれば、発達障害に関する情報はいくらでも見つかります。
たくさんあるからこそ、“本当に必要な知識”を見極めるのは非常に困難です。基礎から専門的な内容まで体系的に学ぶことが一番ですが、独学だと教材の選び方ですら「どうしたらいいの?」と疑問だらけになってしまいます。
渡辺先生が教鞭をとる東京未来大学こども心理学部は「こころの専門家」を育成する教育機関。乳幼児〜老年期までを見通した、幅広い心理学を学び、こどもの心が成長に伴ってどう変化していくか、といった「心と知の発達のメカニズム」や実践としての「教育」を学びます。
“人の心”を科学的に研究するため、カウンセラーや教員など心理や教育分野の専門家として活かせる知識を身につけられるだけでなく、福祉や一般企業、地域社会でも学びを役立てることができます。
東京未来大学は通学・通信教育課程2つの課程があり、通信教育課程は社会人が多く在学し、働きながら学習しています。
東京未来大学 こども心理学部 通信教育課程には、お子さんやご家族が発達障害を抱えている方も多くいらっしゃいます。正しい知識を得ることで、一人ひとり個性が異なる子どもに適切な対応を取ることができます。最終的には専門家となって、ご自身の体験を社会に役立てていく方もいらっしゃいますよ。
卒業生にインタビュー! 子育てや仕事をしながら本当に続けられるの?
というわけで、今回、先輩の卒業生にインタビュー。実際に子育てとお仕事を両立し、東京未来大学こども心理学部を卒業した村井さん。「学生時代は勉強嫌いでしたが、社会人を経てからの学びは自分でも驚くほどやりがいがありました」とお話ししてくれましたが、どんな学生生活を過ごしたのでしょうか。
――入学のきっかけを教えてください。
同僚の看護師に社会人大学に通っている人が多くいた上、職場も生涯学習を推進していました。「どこに通おうかな? どんなことを学ぼうかな?」と考えた時に、息子が自閉スペクトラムであることから、「自分のためだけだと、めげてしまいそうだけど、子どものためなら頑張れるかもしれない!」と思い、子どもについての心理学や発達を学べる東京未来大学を選びました。
入学したのは息子が小学2年生になった春。保育園の送り迎えがなくなり、手がかからなくなったため、大学進学を現実的に考えられるようになったことが大きいです。通信教育課程なら毎日大学に通うこともなく自宅から勉強できるので、仕事を続けながら学べることが決め手になりました。
費用面でも通学過程の4分の1程度の学費なので、無理なく学べると感じました。
――勉強はどのように行いましたか?
主に息子が学校に行っている、平日の仕事が休みの日に勉強をしました。「2セメスター・8ターム制 」というシステムは、2週間ごとの学習期間が設けられているので、集中して取り組めました。また、一部授業は大学に通って受講するスクーリングと呼ばれる授業があり、その際は両親に息子を預かってもらって通学していました。夫にも家事や育児をしてもらうなど、家族の助けを借りつつ学びました。
――勉強を続けるモチベーションを教えてください。
子どもについての心理学や発達だけでなく、犯罪心理学など多岐にわたる科目があるので、自分の興味のある分野を学べたことが大きいですね。
でも、やはりどうしても勉強をする気分にならないこともありました。その際は、根を詰めすぎないようにしていました。
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――勉強されたことは役に立ちましたか?
はい、もちろんです。息子は1歳半の時に指差しできないことを指摘され、経過観察となりました。それまでも「あれ?」と思うことはあったのですが「個人差があるから様子を見てもいいんじゃないか」というネット上の意見もあり、あまり直視しないようにしていました。今振り返れば、障害があることを受け止められなかったんですね。3歳児健診で自閉スペクトラムを指摘されて、言葉の教室を紹介されました。
心理学を学ぶ前は、他の子と比べてしまい「なんでそんなことができないんだろう?」と、「普通」であることにこだわっていたように思います。でも、正しい知識を得たことで自分の中に判断軸ができ、障害を理解し、受け止めることができるようになりました。今では、「普通」は一番難しいと感じています。
授業では支援方法も学びますが、学んだことを自分でより詳しく調べて、息子に合わせた支援を選べるようになりましたし、看護師としての仕事の中でも「こういう状況だったから、こんな行動をとったんだな」と、患者さんの心の状態と行動を理解できるようになりました。
これまでの実体験を学びの中で活かせ、また学んだことを実体験で活かせています。
――入学を考えている方にメッセージやアドバイスをお願いします。
学び、知ることは、仕事でも育児でも自分の役に立つだけでなく、周りの人の力にもなれます。プライベート面ですと、今は息子のために知識を役立てていますが、いずれ介護が始まったら、そこでも活かせるなと感じています。家事育児と学業の両立は大変ですが、その分、大きく還元できます!
また、資格や学位によって、キャリアの可能性も大きく広がります。ここで得た知識を、未来のためにゆっくりと役立てていけると思いますよ♪
こどものこと、もっと理解したいなら…… 東京未来大学 こども心理学部へ!
大切だからこそ気になる子どものこと。専門家の助けが必要な悩みを、自分でも理解し、解決していけるようになれば、育児にもポジティブに取り組めそうですよね。
子育てに悩むお母さんは、この機会に東京未来大学の門を叩いてみては? きっと明るい未来を切り開いていけるようになるはず♪
提供:東京未来大学通信教育課程