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2021年08月23日 12:00 更新

【助産師監修】教えて助産師さん! 夫婦で乗りこえる、つわり期の過ごし方 #読む両親学級

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初めての妊娠・出産はわからないことだらけ。ですがこのコロナ禍で、各地域で実施されている「両親学級」は、オンライン開催や中止になるケースが増加。必要な情報を得られる機会や気軽に質問ができる場所が減り、不安を感じているプレママ・パパも多いはず。そこで、今知りたい情報が詰まった「読む両親学級」を、全6回にわたりお届け! 連載第一弾のテーマは「つわり」。助産師さんに、プレママ・パパが聞きたい疑問や、パパができるサポートなど、気になるつわりのアレコレを教えてもらいました。

いつまで続くの? 吐き気、眠気、食欲増加……
つわりの症状・期間は人それぞれ

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アンケート出典|2021年7月|妊娠・出産に関するアンケート 対象20~40代女性|有効回答数195件

そもそも“つわり”とは、妊娠初期に起こる吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器系の症状のことを言います。症状の強さや内容は個人差があり、においに敏感になる、唾液が増える、眠気、頭痛といった症状がみられることもあります。

先輩ママを対象に実施したつわりに関するアンケートでは、つわりで起きた症状の一位は「吐き気」で88.1%、ついで「においに敏感になる」63.6%、「眠気」40.4%、「だるさ」39.1%と続いています。中には、食欲が止まらなくなる、イライラする、気分の落ち込みを感じた人もいて、みなさんさまざまな症状に悩まれていたことがわかりますね。

つわりの原因は解明されていないことも多く、つわりのある人、無い人の差はわかっていません。また同じ妊婦さんでも、一人目と二人目のときではつわりの症状や重さが異なる場合がほとんどです。つわりの症状が出るのは初産婦さんに、重症化するのは経産婦に多いと言われています。(坂田さん)

早い人は妊娠5週目から。16週目頃には症状が軽減する人も

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アンケート出典|2021年7月|妊娠・出産に関するアンケート 対象20~40代女性|有効回答数195件

つわりは妊婦の50~80%に見られ、妊娠5週目頃から始まり12~16週目頃に症状が軽減しておさまっていくのが一般的です。ただ、期間においても個人差が大きいため、中には長引く人もいます。

先輩ママにつわり期間を聞いたアンケートを見ても、4~8週間で収まったという人が28.6%と最も多い一方で、8週間以上続いたという人も全体の51.7%と半数以上いることがわかります。(坂田さん)

小さなおにぎりや、冷たいもの。自分にあった対処法を探してみて

つわりは辛いものではありますが、症状を軽減させたり、できるだけ回避する方法はいくつかあります。
例えば、においに敏感になっている人は、調理中に気持ち悪くなることがよくあるので、家族に食事を作ってもらったり、お惣菜を買ったりして、食べ物のにおいを避けるようにしましょう。温かい食事はにおいが立ちやすいので、冷たいものを食べるのも効果的です。つわりの症状軽減に有効と推奨されている「ショウガ粉末」を食事やドリンクに取り入れてみるのも良いですね。

また、空腹時の吐き気には、小さなおにぎりやバナナ、キャンディなど、すぐに食べられるものを用意しておくと安心です。

他にも、鍼灸や指圧、マルチビタミンの摂取が有効という報告[*1]もあります。人によって効果を感じる方法は異なるので、かかりつけの医師に相談をしながら実践して、自分に合った対処法を探してみて下さいね。(坂田さん)

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一番近くにいるパパが頼り! 苦しい時は無理せず、横になって身体を休めよう

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つわりのときに一番大切なことは、「心身ともに無理をしない」こと。しっかり休養を取ることが、症状緩和につながります。体調が悪い時は、家事・仕事は無理のない範囲で行い、できるだけ横になって休むようにしましょう。かかりつけ医が記入した「母性健康管理指導事項連絡カード」を会社に提出することで、勤務時間の変更や勤務の軽減をしてもらうことも可能です。

また、ママが無理せず生活をするためには、一番近くにいるパパのサポートが必要不可欠です。コロナ禍でお家にいる時間が増えているパパも多いはず。食事の準備や家事など、積極的にママのサポートをしていきましょう。ママがその時に食べたい物を買ってきてくるのも、助かると思います。(坂田さん)

一緒に散歩で気分転換。パパにできるつわり中のケア

ママの話や気持ちを聞いてあげることも大切です。この時期のママは、つわりによる体調不良やホルモンの影響もあり、情緒が不安定になることがあります。そんな時に、不安なことや心配なことをパパが理解してくれると、ママは安心した気持ちになれるもの。ときには一緒に散歩をするのも、気分転換になって良いですね。

さらに、つわりの時はにおいにも敏感になります。そんなママの前で、においの強いものを食べたり、アルコールやたばこなどのにおいをさせるのは厳禁! 特に、たばこは胎児の発育にも影響があるので、たばこを吸っているパパは禁煙ができると良いですね。(坂田さん)

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\ 教えて!助産師さん /
こんな時は、どうしたらいい?

つわりで気持ちや体調が安定せず、一人で不安を感じている人もいるのでは? そこで、事前にアンケートで収集した、プレママが抱えるつわりのお悩みに、助産師さんがお答えします。今まさにつわり中という人も、これからつわり期に入る人も、同じ状態になったときに慌てないように、正しい知識を身につけましょう!

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つわりがひどく、イチゴとお餅しか食べられません。赤ちゃんに栄養が届いているか、発達に支障がでないか心配です。

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Question 02 Question 02

急につわりがなくなって、うれしい反面、赤ちゃんが元気か心配です。病院に行ったほうが良いですか?

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苦しいけど、必ず終わりがくるつわり。
ママの体調を第一に、夫婦で一緒に乗り越えよう

いつ始まって、いつ終わるのかわからない「つわり」は、プレママにとって最初に訪れる試練でもありますよね。ですが、つわりはママだけの問題ではありません。パパだからこそフォローできることもたくさんあります。つわり中のママは、とにかくゆっくり休むこと、食べたいものを食べることが最優先。家事の分担や、身体や気持ちの状態を共有して、夫婦でつわりを乗り越えていきましょう。つわりが終わったころには、きっと二人の絆が深まっているはずですよ!

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―― 安定期の過ごし方 ――

妊娠16週目からはいよいよ安定期。赤ちゃんの胎動を感じ始めたり、ママのお腹も大きくなるなど、体に変化が出てくる頃です。また、胎教をはじめるのに良い時期でもあり、赤ちゃんとのコミュニケーション方法も気になるところ。安定期のママと赤ちゃんの様子や、マイナートラブル、胎教方法など、気になる疑問を解決します!

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参考文献[*1]日本産婦人科学会 産婦人科 診療ガイドライン 産科編 2020 P108

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