バイタリティのある人とは。特徴とバイタリティがない人との違い
「あの人、いつ見ても元気だな」と感じる人はいませんか? その人は、バイタリティに溢れているのかもしれません。コラムニストの浅田悠介さんいわく、そういう人たちにはいくつか共通点があるのだそう。詳しく見ていきましょう。
現代人は全員疲れている。
のっけから何を宣言してるんだと思われるかもしれません。しかし、真実だと思うのです。ぶっちゃけ貴女も疲れてません? もっと休日欲しくありません?
・しんどい
・つらい
・疲れた
・何もする気が起きない
・毎日クーラーの効いた部屋でNetflixを適当にスクロールして目に留まった名作映画とか海外ドラマを永遠に見ていたい
分かります。その気持ち、本当に分かります。
それでね。これはもう「バイタリティ」がないって事だと思うんです。時たま「あの人、バイタリティあるよね」と、耳にするじゃないですか。
そうです。今回のテーマは、その「バイタリティ」です。
今までスルーしてきた言葉ではあります。しかし、そろそろ学ぶ時が来たんじゃないでしょうか。その正体を学んで、私たちの人生に取り入れてやりましょうぜ。
「バイタリティのある人」の意味とは
まずはバイタリティという言葉の意味から探ってみましょう。
シンプルにいえば「活気・生命力」という意味で、ラテン語の「vita=生命」が語源だとされています。
バイタリティの使い方・例文
バイタリティは生命力がある人を形容するために使うことが多い言葉で、「バイタリティ溢れる人」「あの人はバイタリティが高い」といった使われ方をすることが多いです。
「バイタリティがある」は褒め言葉
つまり、「バイタリティのある人」は「活気のある人」ということです。
体力がある人というよりは、やや雰囲気やメンタルに注目しているイメージ。とにかくエネルギッシュで活動的という空気を指しているのでしょう。
もしバイタリティがあると言われたら、それはもちろん褒め言葉です。貴女の周りにも、ピンと来る人がいるかもしれませんね。
バイタリティ溢れる人の特徴
バイタリティ溢れる人の共通点を挙げます。貴女の人生に役立ててくださいませ。
(1)目標に向かってチャレンジする
さまざまなことに挑戦します。
持ち前の前向きさで不安や恐怖を吹き飛ばしチャレンジを繰り返してきたことで、挑戦を続けると人生が楽しい方へと好転することを知っているのです。目標を立てて、とにかく前に進み続けます。
(2)表情豊か
顔つきにも表れます。表情豊かなのですね。
人生のあらゆる面を受け入れて楽しめるので、楽しさ・驚き・悲しさ・安心など、喜怒哀楽をオープンに表現します。
(3)愚痴を言わない
基本的に、愚痴は言いません。行動する方が生産的だと知っているから。愚痴でストレス発散、という発想がそもそもないのです。
(4)行動力がある
行動までのスピードが素早いです。
どうしようかとためらうことが少ないのです。考える前に、すぐ行動。まさに溢れるほどのエネルギーがあるからこそなのかもしれません。
(5)周りも元気にする
周りを太陽のように照らします。
前向きなエネルギーは周囲をハッとさせます。元気な人と話をしていると、その気持ちに引っ張られて自分も頑張ろうと思うものです。そして周りも人生がうまく進み始めたりします。
(6)へこんでもすぐに回復する
もちろん失敗が無いわけではありません。
ただ、傷ついても、へこんでも、くよくよする時間が少ないのです。そんな時間がもったいないと思うから。
さっと回復して、次の行動に移れます。これも人生をうまく進めるためのコツですよね。
(7)周りを否定しない
無駄に否定しません。
ある意味バイタリティとは「周りを否定せずに、受け入れながら前に進む力」だといえるでしょう。何かを否定している間、自分は歩みを止めていることになるからです。
(8)何にでも疑問を持つ
好奇心旺盛です。
目の前の相手でも、旅行先の名所でも、居酒屋のメニューでも。何にでも興味を持って考える癖があります。いわば「知ろうとするエネルギー」が強いのですね。
(9)質問が多い
好奇心が強いので、よく質問します。
初対面の人と会おうものなら、矢継ぎ早に質問の嵐を浴びせます。何かと興味が尽きないのですね。
(10)他人と関わるのを恐れない
根底にはこの精神があります。
他人を恐れていません。嫌われる、好かれる、という判断基準を気にしていないのです。人の目を気にしないからこそ、自分がやりたいようにする──というマインドが備わっています。
バイタリティのある人とバイタリティがない人の違い
では、バイタリティがある人とない人の違いとは何でしょう。そこからバイタリティが高いことのメリットが分かるはずです。
(1)仕事や恋愛で成果を出しやすか
バイタリティのある人はとにかく人生が好転します。
なぜなら、その活力があれば何度も挑戦できるから。へこたれるにせよ、すぐに回復できるでしょう。そして、チャレンジしただけ成果が出るのです。
反対にバイタリティがない人は挑戦をしないので、成果が出ないでしょう。
(2)体調が良いか悪いか
何気に大きなメリットかと思います。
何にでもチャレンジして動き回るので、引きこもっているよりも体調が良くなります。何もせずダラダラするよりは、体を動かした方が、筋肉や骨にとっては良いわけですね。
一方でバイタリティがない人は外に出かけることをあまりしない傾向にあります。運動をしなかったり、うつうつと部屋に閉じこもってばかりでは体調もあまり良くはならないでしょう。
(3)時間を有効活用できるか
バイタリティのある人は時間を有効に使えて、余裕ができます。
シンプルに眠る時間や、だらだらする時間が減るから。行動に費やせる時間が増えるということです。有意義に生きられるのですね。
バイタリティがない人は、「何をしようか」「でもなぁ」という気持ちで何かにつけて悩んだり行動を渋ったりすることがあります。
そうしているうちに、いつの間にか時間が過ぎていて、1日が終わってしまったなんてこともあるかもしれないですね。
(4)感情が安定しているか
バイタリティがある人はメンタルが安定している傾向があります。
くよくよ悩むのではなく、ガンガン行動して常にポジティブなわけです。前向きな気持ちで行動していると、感情も安定していくのですね。
バイタリティがないと、ネガティブな感情にとらわれて落ち込んでしまったり、無気力な気持ちになってしまったりすることも。
(5)周りに好印象を与えられるか
いつも前向きな姿勢が、周囲の人にも好かれます。バイタリティのある人は一緒にいるだけで、太陽にみたいに、そのエネルギーを感じられるでしょう。
バイタリティがない人は日々に疲れていたり、ネガティブな気持ちを抱えていたりしがち。暗い表情をしていては、周りからも好印象を得られないでしょう。
バイタリティの鍛え方
さて、本題です。
ここではバイタリティを高める方法を解説します。1つでも取り入れられそうなものがあればしめたものです。ぜひテイクアウトしてくださいな。
(1)なりたい自分をイメージして目標を立てる
まず、なりたい自分を具体的に想像しましょう。
漠然とイメージするだけでは目標も定まりません。貴女にとっての「バイタリティに溢れている人」を形作るのです。
憧れる面は人それぞれでしょう。外見かもしれません、発言かもしれません、精神面かもしれません。どういう面での活力が欲しいかを具体化するのです。
(2)バイタリティ溢れる人と交流する
この作戦も有効です。
ご存知のように、私たち一人一人の意志は強くありません。
ダイエットしようと決めた翌日にはポテチを食べていたり、毎日英語を勉強しようと決めたはずがYouTubeを見てしまったりするわけです。ある意味、仕方ありません。この世には誘惑が多すぎるのです。
だからこそ、周りの人たちに頼ってみましょう。バイタリティに溢れた人たちと交流するのです。「行動して当たり前」といったマインドを肌で感じると、あなた自身も感化されることでしょう。
(3)筋トレ・運動をする
シンプル・イズ・ベストの解決法。
フィジカルを鍛えるのですね。どう考えても生命力(体力)は生まれるでしょう。運動をすることで、やる気や幸福感につながる幸せホルモン・セロトニンが分泌されて、メンタルにもグッドです。
もちろん、いきなりハードな運動をしても続きません。とにかく「1日5分だけ」というように「毎日行うこと」を目標にしてみましょう。
なかなかマッチョな解決策になってすみません。とはいえ真実ではあるはずです。
(4)毎日少しずつ行動してみる
(1)でなりたい自分を具体化したら、小さな一歩でも構いませんので毎日行動してみましょう。本を5ページだけ読む、カフェに行く、1品だけ自炊する──くらいの感じです。行動するなら何だってウエルカムです。
とにかく「これならチャレンジできそう……!」と感じるほどにハードルを下げ、コツコツ続けることがコツですよ。
(5)たくさん寝る
つらい真実。そもそも現代人は寝不足なのです。
仕事やプライベートで忙しくて寝不足になると、元気が出ないですし、そりゃバイタリティも溢れません。
睡眠を30分でも多めにとってみましょう。ビックリするくらい生産性が上がりますよ。私たちはバイタリティが足りていないというより、そもそも睡眠が足りていないんじゃないでしょうか。
眠る前にスマホを触るのを控えめにね。
バイタリティ溢れる人は、人生に立ち向かえる
はじめに、バイタリティを「活気・生命力」と定義しました。
それは突き詰めると「人生にチャレンジして、少々のことではへこたれず、ポジティブに立ち向かえる精神」のことなのではないでしょうか。
インドアでぐうたらしてばかりの私自身、反省の嵐 でした。バイタリティは「あったらいいもの」ではなく「あったら人生が前に進むもの」のようです。
バイタリティ溢れる人からは学ぶことが多そうです。簡単にできることからでもチャレンジしてみるとしますか。
貴女に幸せが舞い降りることを祈っております。
(浅田悠介)
※画像はイメージです
※この記事は2020年08月28日に公開されたものです