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【医師監修】赤ちゃんが高熱に!4つのケース別対処法

【医師監修】赤ちゃんが高熱に!4つのケース別対処法

赤ちゃんの高熱はそれほど珍しいことではありません。昨日まで元気だったのに、突然熱が上がることも多くあります。それほど珍しくないとはいえ、その高熱がただの風邪なのか、他の病気なのか判断するのは難しいもの。このようなときは、すぐに病院に行くべきなのでしょうか。赤ちゃんの急な発熱についての正しい知識や対処法をまとめています。


この記事の監修ドクター
おひさまこどもクリニック 金髙太一先生
十条駅すぐ。小児科専門医。3児の父。感染症、アレルギーが得意です。HPも自信作です、ご覧下さい。
http://ohisamakodomo.com/

赤ちゃんが38度以上の高熱を出すことはよくあること?

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赤ちゃんはもともと平熱が高め

赤ちゃんが38度以上の熱を出すことは、それほど珍しいことではありません。そもそも、1歳頃までの子どもは、大人と比べて平熱が高く、37度台であることが多いです。赤ちゃんは皮膚が薄いため、内臓などの体内の温度がそのまま表面に出やすく、体温が高くなりやすいのです。また、汗を出す汗腺が未発達であることから熱がこもりやすいことも、平熱が高い理由として挙げられます。大人より熱が高いとあわててしまいますが、赤ちゃんの普段の熱をきちんと把握しておくことが大切です。臨床学的には、発熱は、平熱から1度以上上がった状態を言います。

赤ちゃんにとっての38度

では、赤ちゃんにとって38度は発熱と言えるのでしょうか?先ほど述べたように、平熱から1度上がった状態が続いた場合が発熱とすると、37.5度が平熱の赤ちゃんの場合38度の体温は0.5度しか上がっていません。泣いて暴れた後であればこの程度の体温差は普通です。しかし、37度が平熱の赤ちゃんの場合、38度は1度違うため、発熱が疑われます。

大人の場合、38度以上の発熱は頻繁ではありませんが、赤ちゃんにとっては珍しくなく、そこまで辛く重い症状というわけではありません。特に、生後6か月を過ぎたころはママからもらっていた免疫力が落ちてきて、感染症にかかりやすくなります。突然熱を出すことも多くなるでしょう。

生後3か月未満の赤ちゃんが熱を出したときは注意が必要です。この時期は、本来ママからもらった免疫力に守られており、発熱もほとんどない時期です。この時期の発熱には重大な病気が隠れている可能性もあります。早めに小児科を受診するようにしましょう。

赤ちゃんが高熱を出すときの原因

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赤ちゃんが熱を出すときは、「風邪の場合」と「風邪以外の病気が原因の場合」の大きくふたつに分けられます。38度以上の熱が出ても3日以内で治まれば風邪の可能性が高いですが、4~5日たっても熱が引かないときは感染症など他の病気の可能性があります。特に赤ちゃんがかかりやすい感染症には、以下のものがあります。

赤ちゃんがかかりやすい感染症

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・水ぼうそう
感染力が強く、全身に水泡の発疹が出て、かさぶたになるまで1週間程度かかります。熱はあまり高く出ないことが多いです。一度かかれば体内に抗体ができるので、何度もかかることはありません。

・突発性発疹
0~1歳くらいの乳幼児に多く、いきなり39~40度の熱が出て、熱が下がると全身に発疹が出ます。

・アデノウイルス感染症
アデノウイルスというウイルスが原因となる感染症で、咽頭結膜炎(プール熱)、流行性角結膜炎(はやりめ)などがあります。39度くらいの高熱が1週間近く続くこともあります。感染力が非常に強く、保育園や幼稚園への登園は禁止となります。

・ヘルパンギーナ
1歳前後に多い夏風邪の一種です。喉の奥や口の中に水泡ができ、38度以上の高熱が続きます。

子ども向けのヘルパンギーナの薬はどれが効く? 治療薬と副作用

・インフルエンザ
突然38度以上の高熱が出て、その後、鼻水や咳などの風邪症状が出ます。インフルエンザのワクチンを打っても流行性のインフルエンザにかかることはよくあります。感染力が強いので、原則登園禁止となります。

上記以外にも、気管支炎や肺炎、尿路感染症などがあります。微熱が続くほか、急に高熱が出ることもあります。

■その他の病気

川崎病
原因は不明なことも多いですが、全身の血管炎が起こり、目や唇、舌が真っ赤になり、高熱が続きます。生後6か月~3歳ころの子どもに多いとされています。

・熱中症、脱水
赤ちゃんの場合、汗をかく汗腺が未発達であることから体内に熱がこもりやすく、夏場の熱中症や脱水には注意が必要です。40度以上の熱が出たときは、熱中症の中でも重い「熱射病」の可能性があります。

病院へ行くべきか判断するための症状と基準

赤ちゃんの発熱は珍しいことではありませんが、生後6か月未満の赤ちゃんの場合には先天性の疾患の可能性もあるため、熱が1日下がらないようであれば早めに小児科を受診するようにしましょう。

また、1歳前後の赤ちゃんでも熱が2日以上続く場合、食事や水分が摂れない場合には受診をおすすめします。痙攣の既往がある場合や生まれたときに低体重だった場合も、重い疾患の可能性が考えられるため、早めに受診するようにしましょう。熱があっても食事や水分は摂れており元気がある場合にはあわてて受診する必要はありません。家でしばらく様子を見てみてもよいでしょう。

高熱を出したときに家でできる対処法

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高熱が出ているときには、他の症状も合わせて出ていることが多いです。自宅でできる対処法を、症状別に紹介します。

熱があるときの基本的な対処法

また、遊びたがるようであれば無理に寝かせる必要もありませんが、できるだけ家で静かに遊ばせるようにしましょう。

震えがあるときの対処法

熱が上がり始めるときにガクガクと寒さで震えることがあります。これは、身体が熱を放出させようと皮膚を震わせるために起こり、「悪寒」とも呼ばれます。悪寒はひきつけと間違えやすいですが、意識や会話などは問題ないことが特徴です。

悪寒が出ているときは衣類や掛け物を暖かいものにし、首周りなどを温めるとよいでしょう。しかし、熱が上がりきってしまうと、今度は暑さで寝苦しくなってしまいます。悪寒がなくなった時点で衣類や掛け物は戻してあげましょう。

咳や鼻水があるときの対処法

一般的な感染症や風邪では咳や鼻水などの症状を伴うことが多いです。咳や鼻水の症状が出ていたら、なるべく辛い状態にならないように工夫してあげることが大切です。一番の大敵は「乾燥」。特に冬場は加湿器を使用して部屋を乾燥させないようにしましょう。

ひきつけ、痙攣があるときの対処法

熱が上がる段階で起こりやすいのがひきつけです。特に乳幼児に多く、初めて症状が出たときには、周りの大人もパニックになってしまうことがありますが、冷静に対処することが大切です。

ひきつけが起こったときは、まず顔を横に向けてあげましょう。これは、ひきつけの発作のときに胃の中のものが逆流してしまい、気管に詰まり窒息するのを防ぐためです。それと同時に、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。どのくらいひきつけが続いたか、白目をむいていないかなどは医師が診察するうえでも重要なポイントとなります。

ひきつけ・痙攣が15分以上続く、短時間に何度も症状が起こる、身体の一部に症状が起こるなどの場合は救急車を呼ぶなど急いで受診する必要があります。

まとめ

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赤ちゃんは自分から症状を訴えることが出来ません。赤ちゃんが熱を出したときは、熱の高さや熱以外の症状、普段との様子の違いなどをしっかりと観察しましょう。熱が少々高くても元気があって水分や食事がとれていれば、しばらくは家でできる対処法をとって様子を見ても大丈夫。症状に合わせて適切に対処しましょう。39度以上の高熱や生後3か月未満の発熱、少しでもおかしいと感じられるときは小児科を受診しましょう。

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予防接種には、定期接種と任意接種の二種類があります。赤ちゃんはもちろんのこと、周りの人の健康と命を守る役割のある予防接種ですが、リスクがまったくない訳ではありません。もしも予防接種後に副作用が起こった場合、どのように対処することができるのでしょうか? 

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