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2023年06月14日 11:27 更新

おばあちゃんが孫に使っている金額は年平均14.3万円! どんなときにお金を使ってる?

女性誌販売部数No.1(※1)の雑誌『ハルメク』をグループで発行するハルメクホールディングスの「ハルメク 生きかた上手研究所」は「シニア女性と孫の関係に関する意識と実態調査」を実施しました。(※1)日本ABC協会発行社レポート(2022年7月〜12月)

本調査は、55〜85歳の女性452名を対象にWebアンケートにて実施されたものです。

コロナ禍を経て、シニア女性の孫との関係性はどう変わった?

孫の平均人数は1.5人から1.2人に減少、少子化の進行がうかがえる

孫がいるシニア女性について、2018年調査の62.7%(195人)と比べ、2023年調査では52.9%(239人)と約10ポイント低下しています。

また、1人当たりの孫の平均人数は、前回調査(※2)の1.5人から1.2人に減少しており、少子化の進行がうかがえる結果となりました。

※2 前回調査は2018年7月23〜26日、55〜84歳シニア女性311名を対象にWebアンケートを実施。

孫とのコミュニケーション、デジタル活用でのやりとりも5割超

シニア女性が孫ととる主なコミュニケーション手法として、「直接会う」99.2%で前回調査99.0%同様、高水準でした。「電話」71.1%。「LINEやメール」57.7%、「zoomなどのオンライン通話」52.3%と続き、デジタル活用でのやりとりも5割超となっています。

前回調査と比べ「LINEやメール」が10.5ポイント、「オンライン通話」が20.5ポイント増加。「LINEやメール」などの以前のデジタルツールだけでなく、「zoom」などの新たな動画コミュニケーション手法で孫と関わるようになっています(※3)

※3 前回調査は、スカイプなどのビデオ通話など動画で見てのやり取り

シニア女性は、孫からデジタル関連の情報を入手している実態が明らかに

※ 全体の割合を100%としたときの「自分が教えてあげる」「孫から教えてもらう」の割合

シニア女性から孫に何かを教えてあげる割合は56.4%、孫から何かを教わる割合は43.6%となりました。

孫から教えてもらうことは、「最近の学校教育・知識」34.7%、「ゲーム」30.5%、「アニメ・マンガ」30.5%、「スマートフォンやパソコンの使い方」20.9%、「ネットやSNSの情報」18.4%と上位にデジタル系がランクインしています。

※「0円」も含めて平均金額を算出

孫とは「食事」70.7%、「おしゃべり」63.2%、「おもちゃで遊ぶ」41.4%、「公園で遊ぶ」36.4%、「テレビを見る」36.0%を一緒に行っています。また、4人に1人(24.7%)は、「ゲーム」も一緒にしているようです。

孫のために使った総額は年間平均14.3万円。“孫消費”は日常的

この1年で孫のために使った総額は、平均14.3万円でした。

「お年玉・お盆玉」「誕生日や入学・卒業祝」などのイベントだけでなく、会うたびに「お小遣い」「食事代」「交通費」を出すケースも少なくないようです。また「習い事の月謝」「本」「発表会」など、教育熱心な様子もうかがえました。

この1年間における「孫へのお金の使いかた」(自由回答) ※回答者数192名から抜粋

・「誕生祝い、お宮参り祝い、百日祝い、クリスマスプレゼント、お年玉、兜飾り、洋服、おもちゃ」(55歳)
・「お宮参り、お年玉、お誕生日、東京への交通費」(62歳)
・「お年玉、誕生日、七五三、こどもの日、ひな祭り、会う時にいつも本や図鑑を渡す」(64歳)
・「誕生日、クリスマスのプレゼント、一緒に過ごした際の遊園地、交通費、食事代など。20万円程」(65歳)
・「お年玉、誕生日プレゼント、節句飾り、食事代、産直店からの季節のフルーツや野菜、出産祝いなど」(66歳)
・「グランピングの費用。絵本」(67歳)
・「お年玉 誕生日プレゼント 果物 習い事の月謝 外食」(69歳)
・「お年玉、食事代、書籍、遊び道具」(70歳)
・「孫4人の合計金額30万〜40万円 お年玉、お誕生日、入学祝い、卒業祝、お雛様、こどもの日、ピアノ発表会、バレエ発表会、旅行、食事会」(71歳)
・「入学祝い、ランドセル購入、お年玉、誕生日の小遣い 春休み、夏休み、冬休みの小遣い、食事代 会った都度お小遣いを渡す」(73歳)
・「お年玉、お盆玉、会った都度渡す、旅行代」(74歳)

「孫との関係性」満足度は9割超とコロナ禍を経て微増

※ 前回調査(55〜84歳女性 195名)と比較

孫との関係については、93.3%が満足と回答。前回調査の91.8%よりも満足度が高まっています。

孫とのふれあいにおける良いことは「元気をもらえる」77.8%、「楽しい」73.2%、「孫の将来の楽しみが得られる」51.5%、「新しい刺激をもらえる」49.0%が上位となりました。

孫とどう関わりたいかに関しては、「LINEを通して互いに影響し合いたい」「遠方で直接会えないのでSNSやLINEを活用してコミュニケーションをとりたい」というデジタルに関する回答がみられました。「孫との関係性」のあり方には、デジタルコミュニケーションの影響があるようです。

孫とどうかかわりたいか(自由回答) ※回答者数239名から抜粋

・「離れているのであまり会えない もっとLINE電話など顔見て話をしたい」(61歳)
・「今までもそうだったように遠方に住んでいてなかなか直接会えないので、SNSやLINEを活用してリアルにコミュニケーションをとっていきたい。会えた時は、一緒に出掛けたり遊んだりして楽しく過ごしたい」(64歳)
・「直接会う時間は減ると思いますが、LINEや電話で気持ちを伝え合いたい」(71歳)
・「孫がスマホを持つようになったらLINEでやり取りしたい」(72歳)
・「今は親である娘を通して関わることが多いが大きくなるにつれ直接LINE等を通して関わり、互いに影響し合いたい」(72歳)

こども家庭庁の認知は約7割、しかし期待は3割強にとどまる

こども家庭庁に対する認知度は69.0%、こども家庭庁に期待する人は34.7%でした。

期待する内容では、「いじめ・不登校対策」「保育所などの子育て環境の整備」「子どもの貧困対策」「子どもの安全確保」などが挙がっています。

※ 認知度は「こども家庭庁」という言葉のみ提示、期待度は「複雑化する子どもの社会課題を解決し、『こども真ん中社会』を目指す新たな司令塔として創設されます」という説明をしてから確認

【調査概要】

調査の方法:WEBアンケート  
調査の対象:55〜85歳の全国の女性
有効回答数:452名
調査実施日:2023年3月17日(金)〜3月20日(月)
調査主体 :ハルメクホールディングス ハルメク 生きかた上手研究所
出典:ハルメク 生きかた上手研究所調べ

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