子供たちが「ほっとできる・居心地のよい」場所は、多いほど自己肯定感を高める<データで見る家族>
「居場所」というと、どこが思い浮かびますか?家庭、学校、職場・・・ネット社会の現代では、インターネット空間に居心地のよさを感じる人もいるでしょう。また、親になると「子どもにほっとする居場所をつくってあげたい」と思うものですよね。今回は、居場所と自己意識の関係性について調査したデータを紹介します。
家、学校、ネット内……「居心地いいと思う場所」はどこにある?
13歳~29歳の男女を対象に、自分の部屋や家庭、学校など、身近な場所が自身にとって心地のよい場所になっているかを尋ねた調査では……
最多は「自分の部屋」 半数以上は「ネット空間が “ほっとできる場所”」
この調査結果によると、居心地のよさを感じる場所として「自分の部屋」がもっとも多く、続いてが「家庭」。いわゆる家に安らぎを感じる子ども・若者は比較的多いことがわかります。
一方、他人と関わる「学校」「職場」「地域」は居心地のよさを感じられないケースも少なくないよう。
そんな中、「インターネット空間」は、「学校」「職場」「地域」よりも「居心地がよい」の回答が多く、インターネット社会が子ども・若者にも広がっていることを改めて感じられます。
※こちらは、内閣府により公表された「令和4年版 子供・若者白書」における調査データです。「子供・若者白書」は、平成21年に制定された子ども・若者育成支援推進法に基づく年次報告書。子供・若者育成支援施策の企画・立案や実施に資する目的で、平成22年より毎年作成されています。
続いて、「令和4年版 子供・若者白書」では、居場所の数と自己認識の関係についても調査しています。
居場所が多ければ多いほど、自己肯定感・充実感などが高い
調査結果では、居場所の数と「自己肯定感」や「チャレンジ精神」、「今の充実感」といった自己認識の関係性がグラフで示されています。
このグラフからもわかるとおり、居場所の数と自己認識の高さは概ね比例。居場所が多いほど、現在や未来に対し前向きであることがわかります。
親なら誰もが、子どもの自己肯定感やチャレンジ精神を高めてあげたいと思うもの。子どもの明るい未来のために、子どもの「安心できる居場所・安らげる居場所」を意識してみてはいかがでしょうか。
<調査概要>
令和4年版 子供・若者白書
厚生労働省が令和元年11 月 1 日から 12 月 2 日に実施した調査
対象者:13 歳から 29 歳までの男女
対象地域:全国
(マイナビ子育て編集部)