教育 教育
2023年03月01日 12:32 更新

沈丁花の花言葉|沈丁花の名前の由来も解説

沈丁花(ジンチョウゲ)は香りが良いことで有名な三大香木のひとつ。沈丁花は白やピンクのかわいらしい花を咲かせます。ここでは、沈丁花の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

沈丁花の花言葉

沈丁花(ジンチョウゲ)の花言葉は「栄光」「不死」「不滅」「永遠」「実らぬ恋」「青春の喜び」「信頼」「自然美」「楽しみ」

「不死」「不滅」「永遠」は沈丁花が一年中緑の葉をつける常緑樹であることに由来して、このような花言葉がつけられたといわれています。

沈丁花の色別、種類別の花言葉

沈丁花の花色には白や薄い赤、黄色などがありますが、特に明確な色別の花言葉はつけられていません。

沈丁花の花言葉に怖いものはある?

特に沈丁花の花言葉に、特に怖いものはありませんでした。しかし、沈丁花には、「実らぬ恋」といった悲しい花言葉が存在するんです。「実らぬ恋」の花言葉は、諸説ありますが、ギリシャ神話に登場する女神・ダフネと、アポロンの物語が由来とされています。

ある日、愛の神様・エロスが弓矢で遊んでいました。そこに通りかかったアポロンは、エロスを注意。それにムッとしたエロスは、アポロンに弓矢を放ってしまいました。アポロンには、恋の魔法がかかっている金の矢が刺さりますが、災難なことにそこに偶然居合わせたダフネに、拒絶の魔法がかかっている「鉄の矢」が刺さってしまうのです。

「金の矢」が刺さったアポロンはダフネに恋をし、求愛をしますが、「鉄の矢」が刺さったダフネはひたすらに拒絶。嫌気がさしたダフネは、全知全能の神・ゼウスに、自分を月桂樹に変えてもらいます。これにより、アポロンの恋は実ることはなくなりました。このエピソードが由来となって、「実らぬ恋」という花言葉がつけられたのだそうです。

沈丁花の特徴

2月〜3月に白やピンクの花を咲かせる沈丁花は、実は赤い実もつけます。ただし、日本に咲く沈丁花は、雄ばかりなので結実することがありません。

また、花や実もかわいらしいですが、なんといっても香りが特徴的で、三大香木のひとつとしても知られています。

沈丁花は、2〜3月に白やピンクの花を咲かせます。枝の先端に、20個ほどの小さな花が集まり、塊となって咲く姿が特徴的です。花持ちも良く、開花期間は10〜20日。このように、沈丁花は開花時期が春先のため、春の季語として使われることもあります。

また、沈丁花は花の香りが良く、「梔子(クチナシ)」「金木犀(キンモクセイ)」と並んで、三大香木の一つに数えられます。甘い香りは人気で、沈丁花の香水もつくられています。

沈丁花の香りには、鎮静や抗菌効果がある「リナロール」という成分が含まれているのだとか。疲れたときや、リフレッシュしたいときに、沈丁花の香水で癒やされてみるのもいいですね。

そんな沈丁花ですが、木や実の全体に毒を持っていて、特に樹皮、樹液、根、果実が毒が強く、誤って口にしてしまうと下痢や嘔吐、ひどい場合は心臓にも障害が及びます。

沈丁花の基礎知識

・分類…ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
・原産地…中国
・別名… 瑞香(ズイコウ)、輪丁花(リンチョウゲ)
・開花期…3月~4月
・出回り期…3〜4月

沈丁花の名前の由来

沈丁花(ジンチョウゲ)の花名は、香木の沈香(ジンコウ)やスパイスにも用いられる丁子(チョウジ/クローブ)のように、花の香りがたかいことに由来します。

属名の学名「Daphne(ダフネ)」は、ギリシア神話の太陽神アポロンの求愛から逃れるために、自らの身を月桂樹に変えたダフネにちなみます。

沈丁花の誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
沈丁花が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

2月10日、2月23日、12月15日

沈丁花の贈り方

花言葉の縁起も良く、甘くさわやかな香りも好まれるので、ご家族など大切な方へ贈る花としてもぴったりです。

また、古くから三大香木として愛されてきた沈丁花は育て方も難しくないので、もらった花枝を挿し木して、お庭に植えてみるのもおすすめですよ。

まとめ

「梔子(クチナシ)」や「金木犀(キンモクセイ)」とともに三大香木のひとつとして数えられ、甘い香りで、春の訪れを知らせてくれる「沈丁花(ジンチョウゲ)」。丈夫で育てやすいため、ガーデニング初心者でも挑戦しやすいですよ。また、庭木で育てる以外にも、沈丁花の香水を身にまとって、その香りに癒やされてみるのもおすすめです。沈丁花をさまざまな用途で楽しんでみてはいかがでしょうか。

PICK UP -PR-

関連記事 RELATED ARTICLE

新着記事 LATEST ARTICLE

PICK UP -PR-