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2023年03月02日 10:17 更新

タンポポの花言葉|名前の由来や花の特徴・色別の花言葉

公園や道端でも見つけることができるタンポポ(たんぽぽ)は、日本人にとって親しみのある植物のひとつ。花の黄色もふんわりした綿毛も温かみを感じさせますが、実は少し悲しい花言葉もつけられています。ここでは、タンポポの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。

タンポポの花言葉

タンポポ

春になると多くの場所で見かけるタンポポ。小さい頃タンポポを摘んだ思い出がある人も多いのではないでしょうか。
そんな身近なタンポポですが、どのような花言葉がつけられているか知らない人も少なくないよう。

タンポポの花言葉は「愛の神託」「真心の愛」「別離」

「愛の神託」は、「愛を神に託す」という意味。欧米では「タンポポの綿毛をひと吹きで飛ばし切ることができれば恋が叶う」といわれ、恋占いに使われてきたことからつけられた花言葉です。

「真心の愛」は、タンポポが太陽に向きまっすぐ咲く姿を、相手を思うまっすぐな愛情にたとえてつけられたもの。

少々悲しい「別離」の花言葉は、風が吹くと飛んで行ってしまうタンポポの綿毛にちなんでつけられています。

タンポポの色別の花言葉

ピンクのタンポポ

タンポポというと黄色の花が一般的ですが、園芸種として白やピンク、オレンジのタンポポも存在し、色別の花言葉もつけられています。

白のタンポポの花言葉

白いタンポポの花言葉は「私を探して」「私を見つめて」

白いタンポポは学名を「シロバナタンポポ」と言います。関東・北陸より西の地方には自生していますが、東北地方以北で見られることはほぼありません。
なかなか見ることのできない希少な花ということからつけられた花言葉です。

ピンクのタンポポの花言葉

ピンクのタンポポの花言葉は「あたたかみのある心」

ピンクのタンポポは実のところ「クレピス」というタンポポとは別の種類の植物。ですが、その花の形がタンポポに似ていることから「モモイロタンポポ」の別名を持ちます。
花の外側から中央に向かってグラデーションに濃くなるピンク色があたたかみを感じさせることからこの花言葉がつけられました。

オレンジのタンポポの花言葉

オレンジのタンポポの花言葉は「眼力」「めざとい」

オレンジのタンポポは学名を「コウリンタンポポ」と言います。原産地はヨーロッパで、日本には明治時代に観賞用として輸入されました。
コウリンタンポポの英語名「hawkweed」には鷹を意味するhawkが使われています。眼力の強い鷹がこの植物で目を洗うという言い伝えからつけられた名前で、花言葉もこの言い伝えにちなんだものと考えられます。

タンポポの特徴

タンポポ

タンポポが花の中でも種類が多く、北半球には約2,000種のタンポポが存在します。日本に自生しているのはおよそ10種で、都市部に見られるタンポポの多くは20世紀以降に欧米から入ってきた「セイヨウタンポポ」。春になると野原や公園などいたるところでこのセイヨウタンポポの花が見られます。

セイヨウタンポポの花は一見ひとつの花に見えますが、実は小さな花の集合体。花びらに見えるものの1つひとつが独立した花になっています。

萼に見えるのは総苞(そうほう)と呼ばれる部分で、セイヨウタンポポはこの総苞が反り返るのが大きな特徴です。

タンポポの基礎知識

・分類…キク科タンポポ属
・原産地…日本、中央アジア、地中海沿岸
・別名…ツヅミグサ(鼓草) 、蒲公英
・開花期…3月~5月
・出回り期…3月~9月

タンポポの名前の由来

タンポポ

タンポポの名前の由来は諸説あります。

有名な説のひとつが、和楽器の鼓が由来になったという説。
タンポポの総苞を割くとくるんと反り返ります。この姿が鼓に似ていることで「鼓草」と呼ばれるようになり、鼓を叩いたときの「タンタン、ポンポン」の音から名前がついたといわれています。

このほかにも、田んぼのあぜ道で多く見られたことからタンポポと呼ばれるようになったという説や、タンポポの綿毛が綿を丸めて布などでくるんだ「たんぽ」の姿に似ていることで「たんぽ穂」と呼ばれるようになり、それがタンポポになった、といった説があります。

タンポポの誕生花

誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。
タンポポが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。

2月18日、2月19日、3月13日、3月23日、3月29日、5月3日

タンポポの怖い伝説

タンポポの綿毛

「タンポポ 花言葉」と検索すると「怖い」という言葉も出てきます。
タンポポの花言葉自体には怖い言葉はありませんが、実はタンポポにまつわる伝説として悲しく怖い物語があるのです。

それはアメリカで古くから語られている伝説。
昔、南風は美しい色の髪をもつ少女に恋をします。その少女は、実はタンポポ。南風は少女がタンポポであることに気づかず、毎日少女を眺めていました。
やがて月日がたち、少女の美しかった髪は真っ白な白髪に。南風が悲しさのあまりため息をつくと、その風でタンポポの綿毛が飛ばされ、少女の姿を見えなくなってしまいました。

この物語が、タンポポの花言葉のひとつ「別離」の由来になったともいわれています。

有名画家に愛されたタンポポ

絵画

タンポポの綿毛にまつわる少し怖い伝説は残ってるものの、多くの人は白くふんわりとしたタンポポの綿毛に魅了されるでしょう。

19世紀のフランス画家・ミレーもそのひとり。ミレーの作品「タンポポ」は、タンポポの花ではなく綿毛をモチーフに描かれています。

また、スペインを代表する有名画家・ダリの作品にも、タンポポの綿毛を描いたものが。ダリの「踊るタンポポ」は、綿毛が擬人化されたシュールな作品です。

まとめ

身近な場所で手にできるタンポポは花束などで贈ることは少ないので、花言葉を調べる機会もあまりないでしょう。今回、タンポポに意外な花言葉がついていて驚いた人も多いのではないでしょうか。

「別離」の花言葉は少しもの悲しいですが、卒業の時期に咲き始めるタンポポには合っている気もしますよね。

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