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2024年03月19日 10:11 更新

小倉優子さん、息子たちの「長所を伸ばすべきなのか、短所を補うべきなのか」……「9歳と10歳が節目」ってどういうこと?

三児の母で大学生でもあるタレントの小倉優子さんが、「子どもの非認知能力の伸ばし方」について専門家から学ぶ様子をYouTube で公開しました。

「非認知能力の伸ばし方」はごくシンプル

(※画像は小倉優子さんオフィシャルブログより)
(※画像は小倉優子さんオフィシャルブログより)

3歳・6歳・11歳の男の子を育てる小倉優子さん。現在は大学生として日々学んでおり、子どもたちの教育にも熱心な小倉さんは、自身のYouTubeチャンネルに岡山大学准教授で教育方法学を専門とする中山芳一先生を迎え、「子どもの非認知能力の伸ばし方」を学びました。

そもそも非認知能力とは、「点数などでは表せない、人間が生きていくための能力」。非認知能力が高いほうが大人になって生きやすく、社会的な成功をおさめたり、どんな環境においても自分が幸せだと思える力が高くなるといわれているそうです。

中山先生いわく、非認知能力には「我慢できる」「気持ちを切り替えられる」「やる気になれる」「前向きに捉えられる」「コミュニケーションが円滑に取れる」「仲間と協力できる」など、さまざまな種類があります。

この非認知能力は生まれながらの気質に影響を受けており、低学年ごろまでそれぞれの気質をベースに、何らかの非認知能力が養われるそう。小倉さんは自身の気質について「私はすごく人見知りが激しくて友達がなかなか作れない。行動力があったわけではない。仕事によって鍛えられた」といいますが、経験によって非認知能力は伸びていくといいます。

小倉さんは「長男はやることがなんでも早いけど、計算ミスをしやすい」「次男はすごくマイベースだけど何事も丁寧に進められる」と、子どもたちの長所・短所を分析。すべての能力を伸ばすことは難しいため、長所を伸ばすべきなのか、それとも短所を補うべきなのか迷っているのだそうです。

すると中山先生は、人間の「9歳と10歳が節目」「脳が変わる」時期だと説明。この時期から18歳くらいまでは脳が急激に発達し、抽象的な事柄の理解や論理的な思考ができるようになります。同時に自分のことを客観的に見ることもできるようになり、「人から見たら自分のこういうところは良くないかも」と気づいて自分の短所を修正しようという意識を持ち始めるので、親はその「気づき」を促すのが重要だといいます。

しかし9歳以前の子どもには、短所を指摘して改善させるのではなく、まずはその子の良さを受け入れて認めてあげる段階。短所もひっくり返せば長所になると捉えて、たとえば落ち着きがない子は「行動力がある」とプラスに考えてあげます。その上で、誰かを傷つけたり、迷惑をかけたりする行動はダメだと伝えることも大切。その子自身を否定するのではなく「今やってるその行動がダメだよ」と伝えると、子どもでも理解しやすいといいます。

子どもの良さを受け入れて肯定するときのポイントは、「本人が当たり前にやっていることに気づいて、見つけたらすぐに褒めてあげる」こと。たとえば、子どもが「ハサミを返すときに持ち手を向けて返してくれた」ら、それは相手が怪我をしないように、受け取りやすいようになど考えての行動。「めっちゃ考えてくれてるやん!」と褒めてあげると、子どもはこれからもそういう行動をしていこうと考えるようになり、行動が習慣になっていくーーこれを「即時的フィードバック」というそうです。子どもたちの良い行動を褒め続けることで、良い行動が習慣化することが理想です。

ただし、子どもだっていつまでもそう単純ではありません。9歳〜10歳の節目以降は、親の即時的フィードバックが「嘘っぽい」と受け取られてしまうこともあるため、「あのときにあんな行動をしていたのがすごくよかった」などと事後に褒めると、「あ、見てくれてたんだ」とうれしく感じるかもしれません。

中山先生の解説を受けた小倉さんは、「下の子には特に、いいね・ありがとう・助かるよ、って今まで以上にたくさん言ってあげようかな」とあらためて意識していくと話していました。

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