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2024年04月11日 10:55 更新

PTAはどんな活動をしているの? 学校内行事だけでなく「地域イベントの手伝い」をすることも

子どもたちの健やかな成長のために、保護者と学校、地域などが協力し合ってさまざまな活動を行う組織であるPTA。基本的に参加は任意とされながらも、多くの保護者が参加しています。PTAでどんな役割を任されるのか、気になる保護者もいるのではないでしょうか。東京都⼩学校PTA協議会が実施した調査をもとに見て行きます。

都内公の立小学校PTAを対象に調査を実施

東京都小学校PTA協議会では、各学校のPTAの活動状況を知り支援を進めていくために、定期的に実態調査を実施しています。「PTA実態調査 2022」では、東京都内の公立小学校PTA159校を対象に調査が行われました。今回はその中から、PTAの活動内容に着目してお伝えします。

主なPTA活動は「学校行事の手伝い」「広報誌」「イベントでの警護」

実際に小学校のPTAはどんな活動をしているのか、経験者でないとなかなか具体的なイメージがわきにくいのではないでしょうか。そこで、実施している活動内容を尋ねた結果を見ると、「学校行事の手伝い」(91.2%)、「広報紙」(89.9%)、「運動会など学校イベントでの警備」(87.4%)が9割前後で特に多くなっています。また、「児童対象のイベント」(82.4%)、「通学路のパトロール」(81.8%)も8割以上で続いています。

やはり行事やイベント時での活動が目立ちますが、通学路のパトロールといった日常的なものも少なくないようです。また、活動は学校内にとどまらず、「地域イベントの手伝い」が74.2%など、その活動は学外に及ぶこともわかりました。

PTA活動として⾏っているものを教えてください(複数回答可)
―東京都⼩学校PTA協議会「PTA実態調査 2022」より

また、実施している活動数を見てみると、「8個」が23.3%、「7個」が20.8%でした。7~8個が多いようです。

実施している活動数(回答個数)
―東京都⼩学校PTA協議会「PTA実態調査 2022」より

見直したいPTA活動トップは「地域イベントの手伝い」

次に、こうしたPTA活動の中で見直したいものがあるかを尋ねた結果を見てみます。「ある」という回答は57.2%で過半数にのぼりました。6割近い学校で、現在のPTA活動に見直したい点があるということです。

PTA活動として⾒直したいと思うものを教えてください(複数回答可)
―東京都⼩学校PTA協議会「PTA実態調査 2022」より

さらに、「見直したいPTA活動がある」と回答した91校に「実際にどのような活動を見直したいと考えているか」を聞いたところ、最も多かったのが「地域イベントの手伝い」(48.4%)でした。僅差で「保護者/教員対象のイベント」(42.9%)が続き、以下、「広報紙」37.4% 「通学路のパトロール」35.2%となっています。

「地域イベントの手伝い」は学校内の活動ではないことから、PTAの活動範囲かどうか疑問視する声が多く集まっているようです。学校も地域を構成する一部ではありますが、PTA活動の負担などの課題から、見直しの対象としてあがりやすいのだと思われます。子どもが関係しない「保護者/教員対象のイベント」も活動の優先度としては低いようです。

まとめ

日本PTA全国協議会によると、PTAの歴史は1945年から始まります。その活動内容はそれぞれの学校によってさまざまですが、多くに共通するのは、学校行事の手伝いや警備、広報紙などでした。また、見直したいPTA活動があるという学校も少なくないようです。歴史が長いからこそ、時代に合わせた変化が求められるということでしょう。

(マイナビ子育て編集部)

調査概要

■PTA実態調査 2022/東京都⼩学校PTA協議会
調査対象:東京都内公⽴⼩学校のPTA
調査時期:2022年9⽉1⽇〜9⽉30⽇
有効回答数:999

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