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夏の大敵「蚊」! ディートって虫除け、使っても大丈夫?【ママ女医と娘の○○な日常 vol.1】

夏の大敵「蚊」! ディートって虫除け、使っても大丈夫?【ママ女医と娘の○○な日常 vol.1】

子育ての悩みはつきないもの。いろんな情報がたくさんあふれているからこそ、何を信じていいのかわからなくなってしまいますよね。この連載では、ママ女医のHALさんに、日常生活に役立つちょっとした子育てのコツを伝授してもらいます。


記事の著者  
のんびり子育て中のママ女医   HAL先生
内科医。大学病院研修中にうつ病を発症し、数年間療養生活を経て復帰。その後、病気の間支えてくれた医者の夫と結婚し、娘を出産。現在は田舎で夫、3歳の娘と暮らす。自身の出産・育児の日々をもとに、医学的なエビデンスを交えて育児情報・ニュースなどをブログで発信。またTwitterでは、娘との会話や、ほっこりあたたまる育児エピソードも紹介し、注目を集めている。
http://halproject01.blogspot.jp/
https://twitter.com/halproject00

初めまして。ママ女医、HALと申します。今は仕事をお休みして、田舎の片隅で娘3歳の子育て中。これからしばらく、娘とのアレコレや、育児に役立つ軽い医学のお話なんかを、毎週ちょこっとずつ書かせていただくことになりました。育児の合間に「ふーん、そうなんだー」と軽く読んでいただけたらと思います。

どうする? 夏の虫除け対策

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娘は今年から初めての集団生活をスタートしました。幼稚園…3月末生まれの娘には、年少組からの入園は厳しいんじゃないか……、そんな親の不安をはねのけて、毎日笑顔で登園しています。よかったー。

幼稚園での生活は、娘から聞くしかありません。

「今日はなにしたの?」
「んー? なにもしてないよ」
「何もしてないの?」
「うん。なんでなにもしなかったのかな?」
「いや、ママに聞かれてもね……?」

正直、かなり謎な幼稚園生活です。

そんな幼稚園。非常に開放的な造りです。周囲は緑が沢山(田舎なので……)。そうすると……そう。これからの季節、問題になるのが、「蚊」です。

蚊に刺されてしまうと…?

みなさんご存知の通り、蚊に刺されたらかゆいです。腫れます。かきこわすと「とびひ」(虫さされのところに感染を起こした状態)になって、治療が必要になることもあります。でも幼い子にかかないようにさせるのは難しいですよね。また、蚊はさまざまな病気を媒介します。蚊が病原体を持っていて、それをヒトにうつすのです。

日本国内で心配なのは「日本脳炎」ですね。しかし、海外から様々な伝染病が入って来て、広まる可能性を秘めています。ジカ熱やデング熱など、時々ニュースになるので聞いた事のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

かゆいこと、かきこわすこと、病気の事……いろいろ考えると、蚊に刺されないようにしてあげたいところです。

子どもに「ディート」は安全なの?

そこで登場するのが虫除け剤(忌避剤)です。虫除け剤にはいろいろなものがあります。今回は一番虫除けに使われている「ディート」のお話。

よく「ディート不使用なので赤ちゃんでも安心!」と書かれている商品を見かけます。これを見るとディートって怖いんじゃないの……? と心配になるのではないかと思います。これ、ちょっとした“言葉のトリック”なんです。

「ディートは日本では6ヶ月未満には使用しない」というのが本当の意味です。(因みに、アメリカの小児科学会AAPはディートを生後2ヶ月以上なら使用できる、としています。)

ディートはこれまでに50年ほど使われてきた虫除け剤で、重篤な副作用は報告されていません。つまり、用法用量を守れば、かなり安全性の高い虫除けの薬なんですよ。赤ちゃんには使用出来ない、という部分だけを取り出して、宣伝に利用しているので、まるでディートが危険かのように思えるんですね。

「ディート」の効果

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ディートは、人間の皮膚のにおいをマスクして、虫のいやな臭いを出す事で虫を寄せ付けない、と考えられている、非常にシンプルな虫除けです。虫を殺したりする効果はなく、ただ寄せ付けないだけの「虫除け」です。

効果についてはお墨付きで、蚊はもちろん、いろいろな病気を持っているダニ類などにも効きます。
ですが肌に直接つけるものですし、用法は細かく決められています。

子どもについて言うと、

 ・6か月未満の乳児には使用しないこと。
 ・6か月以上2歳未満は、1日1回
 ・2歳以上12歳未満は、1日1~3回     という事。

ママ女医の役立つアドバイス5つ

また子どもの口にできるだけ入れない、不必要に使わないようにするための私のおすすめポイントとしては、

1.スプレータイプのものは直接噴霧せず、一度保護者の手に噴霧して、それを塗る。
2.あまり肌を露出する服を着せない。
3.子どもはつい口に手を運びがちなので、手には虫除けを塗らない。顔の周りにも塗らない。
4.濃度によるけれど、効果のある時間には制限があるので、ここぞという時に使用して、効果時間以上に活動する時にはディート以外の虫除け法も考える。(蚊取り線香他)
5.使用後はできるだけ洗う、拭き取るようにする。これだけでも無駄に口に入る量を減らせる。

という5つのことをちょっと頭の片隅にいれておいてもらえたら、上手にディートを使えるんじゃないかな、と思います。

虫除け商品の選び方

虫除け商品を選ぶ時には、是非ラベルを読んでみてください。効能のところに、きちんと「蚊」や「マダニ」など、避けたい虫が書かれている事を確認してから買いましょう。(因みにユスリカは蚊ではなく、刺しません。きちんと「蚊」と明記されているものをどうぞ)

ディートの濃度ですが、10〜30%であれば子どもにも使えます。
(アメリカの小児科学会 https://www.aap.org/en-us/about-the-aap/aap-press-room/news-features-and-safety-tips/pages/summer-safety-tips.aspx

濃度次第で効果が違います。10%であれば2時間程度、30%であれば5時間程度の虫除け効果があります。少しのおでかけであれば薄いもので大丈夫ですが、長時間屋外で活動する際には、濃い濃度のものを持って行った方がよいでしょう。それから、ラベルには使い方が書かれていますので、その用法用量を守って使用する事が、安全に虫除けを使うコツです。

ちなみに私も娘も、スプレータイプの虫除けが苦手です。むせるんですよ、ディート……。

そこで昨年から愛用しているのが、ウェットティッシュタイプの虫除け。子どもが嫌がって虫除けができない、という方にはぜひおすすめ致します。携帯にも便利ですし、塗り残しも少ないのでよくカバーできます。

娘の思いがけない成長!?

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幼稚園にも、ウェットティッシュタイプのものを一塗りしてから行かせていますが、「ほぼ」刺されていません。“ほぼ”というのも、プールがある日だけはどうしようもないんですよね……とほほ。早速プールのある日に2カ所、刺されてきました。

これまで自分の近くにずっといたので、いろいろ手をかけてあげられましたが、幼稚園ではそうはいきません。娘の腫れた手足に薬を塗りながら、「親元を離れて活動するというのは、なかなかいろいろ難しいなあ」と思っていると、

「きょうはね、にんじゃのしゅぎょうをしたんだよ」
「へえ! 忍者になったの」
「ちがうの、にんじゃの、しゅ・ぎょ・う!」
「あ、ごめん。修行ね。なにやったの?」
「んとね……よくわからないや!」

わからないと言いながら、にこにこ笑顔。ああ、服がどろんこだったのは、忍者修行の結果だったのね。

私の知らないところで、たくさん友達と遊んで、楽しんで。先生や友達に刺激されて、すくすく成長する姿を見るのは、直接自分が育てるのとは違う喜びがあるな、なんて思う今日この頃です。

(HAL)

※記事内の画像はすべてイメージです

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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