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2021年01月28日 18:30 更新

【〇×形式で考える】両家の親との関係、どっちが正解?『不機嫌な妻 無関心な夫』Vol.9

50万部超えの人気シリーズ『察しない男 説明しない女』『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ともにディスカヴァー)の著者である五百田達成さんの最新書籍から、夫婦のコミュニケーション不全を解決するヒントを紹介する短期集中連載。9回目の今回は「両親との関係」についてお届けします。

今回のお題:両親との関係

人が夫婦関係を築いていくときに、つい参考にしがちな“お手本”があります。
それは「自分の両親」。
「自分の親のようになりたい」と理想にする人もいれば、 「自分の親のようにはなりたくない」と反面教師にする人もいますが、どちらも両親を意識している点では同じ。もちろんそれは悪いことではありませんが、それをパートナーに押しつけるようなことがあってはいけないでしょう。

「お父さんはお母さんをお姫様のように扱っていた。それなのにあなたは……」
「お母さんは料理が上手だったし、家のことが完璧だった。でも君は……」

というように、何かにつけて自分の両親を引き合いに出して、相手を責めたりするのは卑怯というもの。相手としては「そんなの知らないし……」 「そっちはそうかもしれないけど、私は違うよ」としらけてしまいます。

同じように、
「実家ではバスタオルを毎日替えてた」
「親は小さいころからなんでも習い事をさせてくれた」
など、自分が育ってきた環境をそのまま新しい家に持ってこようとするのもNG。

「ヨソはヨソ。ウチはウチ」と、他の家庭とは比べないことをモットーにする人でも、つい自分の育ってきた家とは比べてしまうのは、不思議なものです。夫婦にとっていちばんのやっかいなライバルは、実は「それぞれの両親」でしょう。

結婚は起業。 親会社とは適度な距離を保つ

結婚とはふたりで新たな会社を起こすようなもの。結婚とは起業です。
そこのルールや目的は、すべてふたりで決めなくてはいけません。価値観の違うふたりがすり合わせるだけでも大変なのに、そこにそれぞれの両親が入ってくると、話はさらに複雑になります。

両親は、文字どおり「親会社」のようなもの。親会社ではあっても別会社なので、すべての意向をくむわけにはいきません。
「早く孫の顔を見せて」 「近くに引っ越してきて」などと実家から言われたときには、自分の判断でそのまま受け入れるのではなく、夫婦での相談が必要です。なぜなら、それはもう新しい会社の決断なのですから。

ましてや、「私の親はこうだったから、こうしてほしい」とパートナーに求めるのは不誠実なこと。親会社よりも、新しい会社の社風に責任を持つべきなのです。もちろん両親は大切な存在ですが、 いつまでも彼らの子どもでいるわけにはいきません。 自分が選んだパートナーと新たな家庭を始めることは、実家から独立することを意味します。親に対して「いままでありがとう。でも、これからは自分たちでルールを作ってやっていくからおかまいなく」と宣言することが、結婚するということです。

百歩譲って、親の影響を受けずにいられないときでも、 「(親がこうしてくれたので)私も同じようにしたい」などと、自分の意志であることを伝えるべき。そうでないと、「親の話ばかりだけど、君はどうしたいの?」「私はあなたの親と結婚したわけじゃない」と、相手は混乱してしまうのです。

ポイント



育った家庭は、“ヨソ”の家庭

書籍『不機嫌な妻 無関心な夫』について

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●基本のルール
●家事・育児の分担
●時間とお金の使い方
●日常生活の過ごし方

の4項目の会話についてまとめています。

(文:五百田達成『不機嫌な妻 無関心な夫』(ディスカヴァー)より一部抜粋/マイナビ子育て編集部)

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