初心者でもできた! プランターでじゃがいも栽培【植え付けから収穫まで】
サラダにカレーにと、毎日のように食卓に上がるじゃがいも。実は、おうちで意外と簡単に育てられるってご存知ですか? 初心者でもプランターを使って、じゃがいもを何倍も増やすことができました。その植付けから収穫までと、注意点をご紹介します。
こんにちは。鎌倉のライフオーガナイザー®、むかいはらゆかです。
ガーデニングで野菜の栽培ができたら素敵! でも、ちゃんとした庭や畑がないと難しそう……。そう思ったことはありませんか?
実は、プランターでも十分野菜を育てることができます。野菜栽培はほぼ初心者の私ですが、ネットで調べながら、キッチンで余ったじゃがいも2個をプランターで栽培し、何倍もの数を収穫することができました。用意したものやお世話の流れを写真とともにご紹介しますので、よかったら参考にしてくださいね。
プランターでのじゃがいも栽培に用意したもの
プランター
じゃがいもをプランターで育てるには、プランターの深さが30〜40cm程度は必要とされています。植えた当初は手持ちのもの(直径約26cm×深さ約15cm)を使いましたが、より大きく育てるために途中で深いプランターを購入しました。合わせて鉢底に入れる軽石もあると便利です。
培養土
一般的な野菜用の培養土で大丈夫です。ホームセンターやドラッグストアで購入しました。途中で土を足していく必要があるので、その都度買い足しました。
種イモ(じゃがいも)
じゃがいもの元となるのが種イモです。園芸店やホームセンターなどで手に入ります。私は普通に青果店などで売っている食用のじゃがいもを、種イモとして使いました。
支柱
じゃがいもの草丈が最大で60cm近くになりました。強風で倒れそうになったので、途中で支柱を立てて倒れないようにしました。
肥料
途中で肥料を与えるとよいとのことで、ホームセンターでコロコロした化成肥料を購入しました。
栽培の手順と成長の記録
じゃがいもを芽出しする(栽培開始)
じゃがいも栽培のきっかけは、小学生の息子が学校でじゃがいもの栽培について学んできたこと。「家のじゃがいもの芽が出たら、それでじゃがいもができるのかな?」と言ったことから、「じゃあ育ててみよう」ということになりました。
キッチンにあったじゃがいものうち芽が出ているものを選んで、日当たりの良いところに2〜3日おいてさらに芽を出しました。これを半分にカットして4つにわけました。
プランターに植える(1週目)
手持ちのプランター2つに鉢底石を敷き、培養土を入れます。ここに半分に切ったじゃがいもを2つずつ埋め込み、その上にさらに5cmくらい土をかぶせました。
あとは土が乾いていたら水やりをして、気長に待ちました。
発芽(8週目)
芽かき(9週目)
苗の高さが15cmくらいになり、本数も増えてきたので、大きめの2、3本に絞ってほかを抜きました。この作業を「芽かき」といいます。
深いプランターへ植え替え・増し土(10週目)
このころは、日を追うごとに苗がぐんぐん成長したので、深いプランターに植え替えました。このとき苗の大部分を土で埋めて、芽の先端の5cmくらいだけを出すようにします(増し土)。こうすることで土の中のじゃがいもがよく育つそうです。深さ36cmのプランターの約半分くらいまで土を入れて、そこに苗をほぼ埋めました。このとき、追肥もしました。
増し土2回目(13週目)
日に日に大きくなります。2回目の土増しをして、土をプランターの縁ギリギリまで入れました。
開花(15週目)
ついに花が咲きました。白くて小さな花です。ですが花が咲いたのは、4鉢のうち1鉢のみ。
ほかは、つぼみができたものの、開花には至りませんでした。
葉が枯れ始める(20週目)
あんなに元気だった葉がだんだん黄色くなり、枯れはじめました。このように枯れてくると、土の中のじゃがいもは育っていて、そろそろ収穫時期という合図だそうです。
収穫(21週目)
4鉢ともすっかり枯れたところで、いよいよじゃがいもを掘り起こします。新聞紙を敷き、掘った土を入れるためのバケツを用意しました。プランターの縁からそっとスコップを入れて、慎重に掘り進めます。ですがいくら掘っても小粒のじゃがいもしか出てこない。これは失敗かとがっかりしました。あきらめずに土を掘り返していくうちに、収穫量がちょっとずつ増えて、3つ目の鉢にはついに大きなじゃがいもがゴロンと出てきました。
結果的に鉢4つで、大1個、中3個、小10個ほどのじゃがいもを収穫することができました。
プランターでじゃがいもを栽培してみてよかったこと・注意点
子どもが野菜の成長を学ぶ機会になった
子どもと一緒に、じゃがいもの種植えから収穫までが体験できてよかったです。自然に親しみ、作物が育つところを一通り自分の目と手で確かめることができたのは、学びとなったのではないかと思っています。
元手はタダでもできるけど、より多く収穫するには準備が大切
元手となるじゃがいもは台所のあまり物でできますが、たくさん収穫するためにはやはり専用の「種イモ」を使うのがよいそうです。準備を念入りにすれば、もう少し多く収穫できたかもしれません。
また、道具を用意する必要があります。今回は、深いプランターを栽培途中にインターネットで購入しました。土(培養土)も、プランターを大きくするタイミングで追加購入しました。ガーデニング作業に欠かせない、手袋やスコップなどの準備も必要です。
プランターを置く場所に注意する
プランターの設置場所にも注意が必要です。プランターは最終的にかなり重くなり、一度置いてしまうとなかなか動かせなくなります。頻繁に動かさなくていい場所、日当たりがよく、雨風がしのげる場所がベストです。キャスター付きの受け皿も売っているので、このようなものを使うのもいいですね。
まとめ
庭や畑がなくても、プランターで十分野菜作りが楽しめることがわかりました。子どもが自然に親しみ、植物の成長を学び、収穫の喜びが味わえる機会になります。もちろん大人も、日々の暮らしの一部として楽しむことができます。あなたの心地よい暮らし作りの参考になればうれしいです。
・[じゃがいも栽培]プランターで家庭菜園!準備&植付け編(カゴメ VEGEDAY)
https://www.kagome.co.jp/vegeday/grow/201902/6787/
・「プランターでジャガイモを育てるには」(園芸家 深町貴子がお届けする新しい園芸カルチャームービーサービス「Horti」)
https://www.youtube.com/watch?v=IRYCX_LISps